薬物のような愛情:副作用があってこそ完璧

薬物のような愛情:副作用があってこそ完璧

最後の更新: 06 9月, 2019

私たちの人生に現れては、消し難い跡を残して去っていく人々がいます。彼らはまるで薬物のようです。極上の感覚を与えてくれ、それがクセになります。その効果に気付かないまま、彼らはあなたの中の化学物質を変え完全にコントロールがきかない状態にしていきます。しかしその快楽は、まるで中毒のように他の気持ちを伴いながら現れます。

詳細に描かれた夢の中で、心は自身を見失います。その一方で、体は倒れまいとしてしがみつくための固い土壌を見つけようと踏ん張ります。「全ては以前と全く同じだ」と自分を納得させようと、心の中の自分自身と静かに言い争います。体は正常を装い、目では覆い隠せなかった内なる旋風を隠そうとします。

心の二日酔い

気持ちは単純にその姿を現すことで、静かな水に波を立たせます。しかし、その波は感情と共に二日酔いをもたらし、やがて穏やかな流れに引き戻すかのようにゆっくりと消えて行きます。

海と一体の女性

全ての行動には相反する作用があります。強烈で複雑な感情は心と体に影響を及ぼし、バランスを崩させ、こうした気持ちによって乱れた心を整えるために無理やり行動を取ろうとします。

その衝撃による混沌の後は、乱れてずれてしまった全てを置き換えようと奮闘しなければいけません。何回にも及ぶ地震がしっかり建設された建物をも揺らします。しかし、その震動にも関わらず、頂上はゆらゆらしながらも基礎はしっかりと支えているように、摩天楼はいまだそびえ立っているのです。

失った理性をまた見つける

私は転落せずに下が見えるように崖に寄りかかりました。私は理性という綱に自分をしっかりと結びつけましたが、綱と一緒に理性は突然窓から逃げてしまいました。警告もなく、また綱もなく窓は未だ開いている状態で、理性は崖っ淵が臨める場所に私を置き去りにしました。

オオカミの仮面の女性の後ろ姿

私は崖をまた見渡しました。めまいがし続ける中、私は自分の足がまだ地についていることに気づきました。私は他に何も逃げないように窓を閉じ、立ち去るために扉を開けた時には、怯えて戻って来た理性と出会えたのでした。

理性は私の目を見つめて尋ねました。「私に残って欲しい?それとも立ち去って欲しい?」理性がまるで私の意見が本当に大事だというフリをしながら私の話を聞いている間、私は答えを知っているフリをしたのでした。

あなたは秩序ある世界に存在するカオス

あなたは副作用のある薬。あなたは私を興奮させ、揺るがせ、何日間も震えさせたままにする物質。あなたは私を気絶させる打撃で私の決断力を曇らせ、わが道を行く気持ちのなすがままに私をさせるのです。

あなたは無意識に楽々と檻の棒からすり抜け、秩序を混沌へと変えます。わずか数秒の間に私をぞくぞくさせ、また苛立たせ、忘れていたと思っていたものを思い出させてくれる幸せなカオスへと。

しかし楽しみは、カオスの中に、完璧に配置されていた全てをめちゃくちゃにする中に、計画通りに実行するのではなく心の気まぐれに従う中にあるのです。

しかしながら、夜に誘惑し、その時は他には何も考えられなくさせながら、次の日には混乱になっているかもしれません。副作用のない薬などないのです。しかしそれは時間と適切な処置と共に消える副作用なのです。


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