鬱の肉体的症状:体が教えてくれること

05 3月, 2019

鬱の肉体的な症状は、脳が私たちに何かがおかしいことを伝えてくれているということです。この複雑な障害は、気分や思考が変容するだけではありません。もう一つ特徴があるとすれば、その体への影響です。痛み、疲労、炎症、睡眠障害などです。鬱ほど体の状態を激しく変容させるものはありません。

精神的な痛みは存在します。そして、それは多くの身体的疾患の要因になっているのですしかし、「人生は辛い」というような大げさなことを言うよりも、背中の痛み、頭痛、腹痛の文句を言うほうが簡単ですよね。私たちが分かっていることがあるとすれば、人間の現実は複雑で痛みを伴うことがあるということです。

失敗、喪失、落胆、すべきことがわからないこと、反応の仕方がわからないことは、苦しみを生み出します。深い感情的な苦しみを理由もわからず感じることは珍しくはありません。それをどうやって説明したらよいかわからずに、明確な引き金も思いつきません。お分かりいただけるように、鬱というものは様々な側面を持っているのです。

よくあるのが、不安症と鬱の辛い組み合わせです。これを経験する患者は、このような状態を、恐怖を感じつつ異常に疲労している状態と定義します。一人になりたいと思いつつ、孤独を怖がります。逃げ出したいのに、麻痺したように感じて逃げられません。

鬱や他の障害と生きることは簡単ではありません。しかし、これらの状態の詳細を知ることは、直面しているものをより理解するために必要です。

悩み


鬱の肉体的な症状:苦しむ体

鬱は辛いものです。様々な方法で定義できます。麻痺するような感覚、ネガティブで害のある思考、苦悩、恐怖、悲しみ、無気力、落胆など。しかし、鬱を肉体的でも感情的でもある絶え間ない痛みの感覚として表現する人はあまりいません

テキサス大学のデル・メディカルスクールは、2004年に研究を行っています。この研究の結果は、上記でお話ししたことを証明しています。つまり、肉体的な痛みは鬱によく見られ、これらすべての兆候は、痛みや有機的な変容によって証明されています。

この研究の指揮を執ったのは、マドフカー・H・トリヴィディ医師です。多くの患者が、それらが鬱の肉体的な症状であるとは知らずに、頭痛、消化器系の問題、背中の痛みで病院に向かうことを明らかにしました。

疲労感、重たい感覚、痛み一般

すべてが重くて、すべてが痛くて、体がだるくなって、患者は圧力のかかったダイビングスーツを着用しているように感じます。鬱を患う人の多くの患者は、これらの感覚を感じます。

マサチューセッツ総合病院のスティーブン・タルガム医師は、先述の研究で、鬱に苦しむ人は質の良い夜の眠りを得ることができないと説明します。12時間寝たとしても、まだ疲労感を感じるのです。

背中の痛み

鬱と関連付けられている典型的な痛みと言えば、背中の痛みです。背中の痛みと鬱の関係を不思議に思っている人のために、2016年にエモリー大学が行った研究をご紹介します。結果は以下のようになりました。

  • 警戒、恐怖、苦悩を感じた際に、炎症経路と脳の神経回路の間に関連があることがわかりました。
  • 免疫系の低下、脊髄、神経、脊椎における炎症反応が見られました。

痛みに対する敏感度が増す

疼痛閾値も、鬱の肉体的な症状と関連しています。突然、すべてが痛みを伴うようになります。触れること、ちょっとした風、気温の変化、異なるタイプの服なども原因になりかねません。肌と受容体がより敏感になって、苦しみが増すのです。

痛み


消化器系の問題

鬱の問題を抱える人は、消化器系の問題にも苦しみます。

ハーバード大学の研究が指摘しているように、脳と消化器系には関連があることを覚えておくことが重要です。ストレス、不安、恐怖、苦しみ、悲しみなどの要因は、食道から結腸までに様々な変容を及ぼします。

目の問題

これは興味深い事実です。特定のものに焦点を置くことが困難になるような、小さな目の不具合に苦しむかもしれません。また、多くの物体がぼやけて見えるかもしれません。さらに、白と黒の違いを見分けることが難しくなることもあります。

ハーバード大学で行われたような研究では、人が鬱状態にあると、世界が単調になって、灰色や青色のような色が多くみられるようになることが証明されています。これはかなり驚きの事実です。

目

お分かりいただけるように、鬱にはたくさんの肉体的な兆候があります。しかし、鬱の全体像を形作るためには、これらの不快感は感情的・認知的変容と切っても切れない関係にあるということを覚えておきましょう。

鬱を治療する方法は、精神の専門家によって決定づけられるべきです。また、すべてのタイプの鬱は治療が可能であるということも覚えておきましょう。患者が改善を感じ始めた瞬間、肉体的な症状は消えていきます。心が平安状態にあるとき、体は警告の合図を出すことをやめます。これによって、感情的な幸福へと導きます。