喘息と心の密接な関係

2019年12月19日
喘息と心と身体の関係は何でしょうか?不安とうつ病が喘息の症状を悪化させることがわかっています。同様に、喘息と特定の感情は脳の同じ領域を活性化します。

喘息と心の関係については様々な研究が行われています。これらの研究はずいぶん昔から実施されてきました。最も明らかなことは、ストレス、不安、喘息発作の関連性ですが、全容は未だはっきりとは解明されていません。

喘息と心には本当に何らかの関係があるのでしょうか? それとも、ただの噂にしか過ぎないのでしょうか?数十年前、感情が喘息に影響するという考えは単なる推測にすぎないと信じられていました。しかし、科学の進歩により、このつながりが否定できないことが明らかになっています。

喘息は炎症と気道閉塞を特徴とする慢性疾患と定義されています。それは、最も広範囲の慢性小児疾患としても知られています。

喘息症患者の少なくとも60%は子供だと言われています。原因の多くは間違いなく心理的であると考えられています。

「不安を克服したいなら、その瞬間を生き、人生に息を吹き込んで生きてください。」

-アミット・レイ-

喘息と心の関係

喘息 心 関係

ゾフェル・マルクス博士は、実際に感情が発作を引き起こすのかどうかを判断するために研究を行いました。研究は、健康な人と喘息患者の感情を比較して、違いがあるかどうかを確認するものでした。

それを検証するために、研究者は両方のグループをさまざまな刺激にさらして、反応を観察しました。最終的に、喘息患者は健康な人よりも敵意が強く、無力感が大きく、悲しみが強いと結論付けました。しかし、観察された感情的な困難は喘息の1つの影響であり、その原因ではないかもしれません。

他の研究でも同様の反応が見られました。喘息患者の最大50%がうつ病の症状を持っていることを証明したのです。同様に、うつや不安の症状を示す人は、より頻繁に発作の診察を受ける傾向があることがわかりました。また、抗うつ薬は喘息の症状を軽減することもわかっています。

神経科学の突破口

喘息 心 関係

ウィスコンシン大学マディソン校で実施された研究によって、喘息と心の間に明確なつながりがあることが確認されました。喘息のプロセスは感情に影響を及ぼす脳の2つの領域、前帯状皮質と島皮質に関係しているという結論に至りました。

この研究のディレクターであるリチャード・デビッドソン教授は、磁気共鳴画像を使用してそれを実証しました。喘息に苦しんでいる6人の患者に、病気を悪化させる物質を与えました。

被験者の脳を観察した結果、刺激が前帯状皮質と島皮質の両方を活性化することが発見されました。上で述べたように、これらの領域は感情に強く関係しています。リチャードは研究を発表しましたが、非常に小さなグループで行ったため、まだそれを決定づけるものではないと考えられています。

続く研究

科学は喘息と心の間に関係性がある事をすでに証明しました。しかし、その範囲やそれを制御する正確なメカニズムはまだ明らかになっていません。確かな事は、心理的要因がこの病気の経過の決定要因であることです。うつ病や不安は間違いなく喘息の発生につながります。

マドリードコンプルテンセ大学のアントニオ・カノ・ビンデル博士は、不安が喘息に2つの影響を与えることを指摘しています。

  1. 興奮した呼吸や過呼吸を生成。この生理学的状態は、泣き声、恐怖、ストレスなどのさまざまな感情的な場面で発生します。対象的に、強い感情的な出来事は気管支収縮を増加させます。
  2. うつ病、悲しみ、怒りのレベルが高くなる。これらの心理的状態が適切に治療されれば、喘息患者の予後が著しく改善することがわかっています。

このように、喘息と心の間には深いつながりがあります。喘息だけでなく他の病気の場合でも、脳で起こることから身体を分離することはできません。古い諺にあるように、「悲しみに染まった心は病原菌と同じように命を奪う」ことがあるかもしれません。

  • Hoyos, M. L., Ochoa, D. A. R., & Londoño, C. R. (2008). Revisión crítica del concepto” psicosomático” a la luz del dualismo mente-cuerpo. Pensamiento psicológico, 4(10), 137-147.