愛する人に傷つけられるのはなぜ?

17 4月, 2020
なぜ、自分が愛し大切にする人に自分は傷つけられるのか、自問したことはありませんか? これには何か説明があるのでしょうか? 読み進め、学びましょう!

痛みを伴う冷たさは、自分の最も深い部分に影響します。この冷たさは、あなたのためを思っていない人、無視する人、突然冷たい言葉をかける人、予期せぬことや痛みを与える行為をする人が与えるものです。なぜ愛する人があなたのことを最も傷つけるのでしょう?意外かもしれませんが、これは人生を通して多くの人が抱く疑問です。

愛が引き起こす痛みほどつらいものはない。これは、詩人ジョージ・グランヴィルの言葉です。あらゆる意味でこれは真実であり、人は人とのつながりに感情のエネルギーをたくさん費やします。親密さは根を張り、愛着は繋がりや自信を作ることから、私達は日々のサポートを必要とします。その関係がきちんとしたものだと知り、安心感を得るために私達はこれを必要としています。

その結果、感情や愛着の世界が壊れた時、身体的痛み以上につらい衝撃を受けます周りに期待しすぎたのかもしれません。自分もそうだったでしょうか?しかし ここには理解すべき大事なある側面があります。

それは、社会的繋がりや愛着のある繋がりとは契約書のない同意であり、痛みもこれに含まれているということです。この原則は、親子や兄弟などの家族関係にも当てはまります。また私達は、パートナーにも自分を裏切らず、痛みを与えるようなことはしないと期待します。良い友達だと思っている人にも同じことが言えます。

それでは、深く掘り下げてみましょう。

愛する人 傷つけられる

 

愛する人に傷つけられるのはなぜ?

マラガ大学の心理学者で生物学者のManuel Hernández Pachecoは2019年、『 ¿Por qué la gente a la que quiero me hace daño? (なぜ愛する人が私を傷つけるのか?)』を出版しました。特に青年期を対象に、愛着の概念に焦点を当てて神経学の観点から解析しています。

人は、社会的生き物として、何より繋がりを必要とします。気分を高め、自分のストレスに上手く対処し、自分が集団に属していると感じるためには健全な愛着が必要とされます。特に、幼少期や青年期でこれは重要になります。

そのため、子どもが自分は拒否されていると感じ、最も愛する人に傷つけられるのはなぜかと疑問をもった場合、トラウマにもなりかねない強力な精神的痛みを経験します。また、Pacheco教授は、なぜ私達は痛みを伴う関係の後、自尊心を高めるために辛いサイクルから抜け出すことができないのかについても解説しています。

これらの質問には、明確な答えがありません。しかし愛する人に傷つけられた痛みの影響を超えたところに、その理由があります。

 

「愛と戦争においてはすべてが公平」と考える人

愛情に関しては制限はなく、結果は関係ないと考える人がいます。このような人は、何をしても許されると思っています。

例えば、誰かがあなたの秘密を人に打ち明け、それでもあなたは気を悪くしないだろうと考える人がいます。また、聞きもせずに2人の意見を勝手に決めるパートナーもこの一例です。

自分が何をしてもあなたは怒らないと思い、このような行動をとります。愛は条件付きで、愛情には尊敬と日常的な気配りが必要であることを忘れているのです。

愛する人 傷つけられる

 

なぜ、愛する人に傷つけられるのか?

なぜ、愛する人が最も自分を傷つけるのかと疑問に思っているのであれば、相手が自分を苦しめたことに気づいているか考えてみましょう。これについて考えることは重要なことです。近しい人でも、気づかぬうちにネガティブな言動を行っている可能性があります。これが大きな問題であることは間違いありません。

例を挙げてみましょう。兄弟の内、一人の成功に目を向け、他の兄弟を無視する父親や母親がいます。このような親は、これが有害であることに気づかず無意識に行っている可能性があります。

一方である決定的な要素が存在します。それは、あなたが境界線を引かなければ、あるい自分が堪えられないことを主張しなければ、人は無意識にあなたを傷つけ続けることになるということです。

 

人に期待しすぎるのは逆効果

社会的な繋がりには、人を傷つけるべきでないという暗黙の了解で成り立っています。これは、共存や尊重の基礎です。

なぜ、愛する人は自分を傷つけるのか常に自問し、いつも傷つけられていると感じるのであれば、 問題はあなたにあるのかもしれません。

  • 例えば、共依存の関係は、あなたを痛みのサイクルに陥れます。今いる人間関係が苦しみの原因になりえることは分かっているかもしれません。それでも相手に依存し、いつも側にいたいというニーズがあります。
  • 人間関係でいつも傷つけられると考えるもう一つの理由に、低い自尊心があります。相手に多くを求め、相手の愛や確認を求めているのかもしれません。相手にそれを求めるのは、自分で自分に与えることができていないためです。満足できないのであれば、何があっても十分と感じることができないため、この痛みは底なしです。

なぜ、愛する人に自分は傷つけられるのか、いつも疑問に思っているのであれば、別の可能性を探る必要があるかもしれません。一つはその関係に痛みの価値があるかを見極めることです。もう一つは、自尊心や自己概念を高める必要があるかもしれないということです。そして、あなたを傷つける愛に身を任せてはいけないということを忘れてはいけません

  • Pacheco, H. Manuel (2019). ¿Por qué la gente a la que quiero me hace daño?. DESCLEE DE BROUWER