安眠アーサナ:眠りをもたらす4つのヨガポーズ

安眠アーサナ:眠りをもたらす4つのヨガポーズ
Sergio De Dios González

によってレビューと承認されています。 心理学者 Sergio De Dios González.

によって書かれた Alejandro Rodríguez

最後の更新: 21 12月, 2022

不眠症は、欧米では最も多い問題の一つです。ストレス、間違った食生活、不健康な生活習慣などの要因で、ぐっすりと眠る、あるいは必要な睡眠時間を確保できていない人が多くいます。 不眠症は日々の生活に影響が出るだけでなく、心にも体にも悪影響を及ぼします。

そんな不眠症への対策は多く存在します。眠る前にお茶を飲んだり、即時に不眠を解消してくれる薬を飲んだりもできます。しかし、最も効果のある対策の一つに安眠のためのアーサナ(ヨガポーズ)というものがあります。

 

ヨガのアーサナとは?

ヨガのアーサナとは、心と体に調和をもたらすためのポーズのことを指します。ヨガは東洋では何千年も前から存在していて、近年はヨーロッパでも人気が出てきました。理論的には、ヨガは瞑想と運動のメリットを組み合わせたもので、不眠症に非常に効果があると言われています。

通常、ヨガのアーサナは静かでゆっくりとした動きです。ヨガは意識を体に向けるため、とてもリラックスのできる運動です。しかし、アーサナはそれぞれが違った効果を体にもたらすため、すべてのポーズに同じ効果があるわけではありません。今回は安眠をもたらすヨガのアーサナを見ていきましょう。

ヨガのアーサナ

安眠に効果的なヨガのアーサナ

専門家によると、不眠症に効果が期待できるヨガのポーズは次の通りです。

  • スカーサナ(安楽座)
  • ウッタナーサナ(立位前屈)
  • ヴィパリタカラニ(壁に脚を上げるポーズ)
  • ナーディ・ショーダナ(片鼻交互呼吸法)

それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

合わせて読みたい:『ヨガとうつ病:その関係とは?

 

1.スカーサナ(安楽座)

名前の通り、スカーサナは初心者でも楽にできるポーズです。不眠症を治したい、でもヨガは初めてという方にこのポーズはおすすめです。

やり方はとても簡単です。胡坐(あぐら)のように脚を組んで座ります(「ヨガ」と聞いて想像するあのポーズです)。そして、少し前傾します。腕と背中はなるべく伸ばすようにします。体が柔らかい人はおでこが床につくでしょう。

このポーズは体全体をほぐし、骨盤が開きます。とても落ち着くポーズなので、すぐ眠りにつけます

 

2.ウッタナーサナ(立位前屈)

安眠のための2つ目のアーサナも簡単にできます。真っすぐ立ったら足を少し開きます。そして、手の平で床を触るように前に倒れます。体が柔らかければ、前腕で体重を支えるようにしてみてください。これは不眠症に効くだけでなく、ストレスや頭痛といったトラブルにも効果的です。また、脚の柔軟性を高め、筋肉も引き締めてくれます。

ウッタナーサナ

こちらもご覧ください:『不眠症を解消する効果的な方法

 

3.ヴィパリタカラニ(壁に脚を上げるポーズ)

このアーサナも初心者向けです。壁を使うポーズで、興味深いメリットがあります。逆さの状態になるので、血流がよくなります。そして、最低でも5分間このポーズを続ければストレスレベルも下がり、眠りにつきやすくなります。ヴィパリタカラニはとても簡単にできます。背中を床につけて仰向けになります。そして、脚を垂直に上げ、脚全体の裏側とお尻を壁にくっつけた状態にします。両腕は体の左右に置いてバランスをとります。

 

4.ナーディ・ショーダナ(片鼻交互呼吸法)

最後の安眠のためのアーサナは不眠症に最も効果的な呼吸法で、ナーディ・ショーダナ(片鼻交互呼吸法)と呼ばれるものです。片方の鼻を指で押さえて、反対の鼻で空気を吸い込みます。そして、反対も同じように繰り返します。

ナーディ・ショーダナ

この呼吸法はゆったりと座っていても、横になっていてもできます。いずれにしても、正しく行えば体がリラックスしてくるのがすぐに実感できるでしょう。

 

ヨガには心や体の病気に効果的なポーズが様々あります。今回ご紹介したヨガのアーサナは不眠症を改善するのに効果的です。眠りになかなかつけない、あるいは直ぐに目が覚めてしまう人は是非試してみてください。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。