バーンアウトの正反対ーボアアウト症候群

ボアアウト症候群とは、一見すると全く無害のように思える現象です。あまりに仕事量や責任が少なすぎて、仕事を済ませた後の残り時間をどうすればいいか分からない、なんていう状況は多くの人が夢見る状況ですが、人が仕事を楽しめなくなると、あるいはボアアウト症候群で苦しむようになると、仕事をしている日に何らかの形で休息が欲しいと夢見るようになります。
バーンアウトの正反対ーボアアウト症候群

最後の更新: 03 6月, 2019

仕事の世界は時に非常に有害なこともあります。最近では職に就くこと自体が特権ですが、だからと言って、問題がないわけではありません。仕事に関連した問題が鬱や不満、不安へとつながっていくことは数多くあります。その一つがバーンアウト症候群の反対であるボアアウト症候群です。

バーンアウト症候群は過労と関係があり、不安や感情面でのストレスに苦しむ労働者に見られます。こうした労働者は多大な精神的疲労を抱え、これが不安やパニックを生むことになります。対照的に、ボアアウト症候群は職場での期待の欠如によって引き起こされる、物足りないといった感情に基づきます。この概念は、フィリップ・ロスリンとピーター・R・ワーダーによって記載された研究により2007年に登場しました。

「よくできた仕事への報酬は、より多くをなす機会をもらうことだ。」

―エドワード・ソーク―

ボアアウト症候群とは

ボアアウト症候群とは、一見すると全く無害のように思える現象です。あまりに仕事量や責任が少なすぎて、仕事を済ませた後の残り時間をどうすればいいか分からない、なんていう状況は多くの人が夢見る状況ですが、人が仕事を楽しめなくなると、あるいはボアアウト症候群で苦しむようになると、仕事をしている日に何らかの形で休息が欲しいと夢見るようになります

あまり知られていないのは、こうした状況が悪影響を及ぼすということです。目標の欠如、無関心、欲求不満などがやがて顕れ、長期的な鬱や無感動、集中力の欠如といった問題を引き起こします。

ボアアウト症候群

こうした慢性的な感覚は、計画性の無さや最も興味のある業務を他の人に取られてしまっている状態、また自分の能力に対して簡単すぎる業務を任されている状態、あるいはイノベーションを試みる際に限界を感じることから起こります。労働者の多くが自分の仕事が上司に認められていない、または評価されていないと感じています。こうしたことが労働者に「どれだけ頑張っても職場では実際には何も変わることはないんだ」と悟らせることになります。労働者の訓練が足りていないことも一因となることがあり、その場合、労働者は無力に感じ、仕事に対してベストを尽くさなくなります。

組み立てラインなどの単調な作業を含む仕事もまたこうしたタイプの状況を生み出します。他に何の種類もない同じ作業を何時間もすることは、退屈なだけでなく、非生産的でもあります。

ボアアウト症候群を予防するには?

ボアアウト症候群は、会社が適切な措置を取れば、予防が可能です。社員の良好なメンタルヘルスは、彼らが作業を上手く行うためにも欠かせません社員のニーズを無視し、彼らを過小評価する上に、彼らの提案に注意も向けないでいると、職場環境は悪化します。

職場には十分な注意が払われなければいけない分野というのがいくつか存在します。社員はこうした分野にフォーカスし、研究し、解決策を確立すべきです。この心理的障害に終わりを迎えてほしければ、こうしたことは絶対に欠かせません。万が一、会社がそうした事態に介入しないと決めてしまったら、その場合は、労働者は自分達で別の職場を探すべきでしょう。

労働時間外に活動する

労働時間とプライベートの時間を分けることを学びましょう。一日の終わりには仕事からは離れて、好きなことやモチベーションがわく活動を行いましょう。最良と言えるものに、スポーツやヨガ、劇場や映画に通う、あるいは友達と会うことなどがあります。読書も、現実から自分を切り離すことができるので、とても良い余暇の過ごし方と言えます。私達は人間なので、楽しみが必要です。健康を心がけ、アルコールやドラッグといった有害な選択肢に頼らないようにしましょう。

ボアアウト症候群の予防

専門家に話す

助けが必要だと感じたら、専門家に話しましょう。心理士や精神科医は、メンタルヘルスや感情面での健康を確かなものにする役割を果たします。そうした専門家は、リラックスのためのテクニックを見つけるのを手伝ってくれたり、問題に耳を傾けてくれたり、解決策を見つけるのを手伝ってくれるでしょう。

助けを求めることを恐れてはいけません。月に2,3回セッションに行くだけでも、思った以上に効果があったりするものです。

目標をリスト化する

短期目標と長期目標を書いたリストを作ると、必ず役に立ちます。短期間で達成したいこと全てを思い浮かべた後、長期目標を見てみましょう。自分の到達したい場所に辿り着くために、内省し、連絡を取り、必要な決断を下しましょう

目標のいくつかは達成不可能かもしれませんが、その他は可能かもしれません。努力と忍耐は、必ず運と関係してきます。運が訪れた時のために準備しておきましょう。

上司に話す

上司がそうした状況に気付いていないようであれば、そのことについて上司と話すことも考えてみましょう。自分の視点を説明すれば、耳を傾け、何か変えてくれるかもしれません。ねだったり要求するのではなく、親切に、落ち着いて説明するようにしましょう。

最悪の場合、状況は何も変わらないでしょうが、少なくとも話してみたという実感は残ります。上司に何を言われるかと恐れて、ただ口先だけで何もしないよりはマシです。労働者として自分の権利のために立ち上がる勇気を持ちましょう。

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