コロナ危機下、指導者に求められる7つのポイント

20 5月, 2020
私たちには、小手先の対応しかできない指導者や、問題だけ見て解決策を生み出せないようなナルシスティックなリーダーは必要ありません。現在のような状況下では、必要なものが何かを見極めることができ、優れた共感力や人道性に溢れた指導力を有する、スキルに長けた有能なリーダーが求められます。コロナウイルス危機下で、指導者たちに求められる7つのポイントとは何なのでしょうか?

困難な状況下で最も必要とされるのは、スキルに長け、有能で、そして何より人道的なリーダーシップです。しかし、今回のような試練に備えができていた人などほとんどいないことも、認めざるを得ない事実です。人々は疲れ果て、批判や疑問が垂れ流される可能性もあります。

では、コロナウイルス危機下で指導者たちに求められるポイントとは何なのでしょうか?優れたリーダーとは、どのように振る舞うものなのでしょうか?これに関して解決につながるような戦略は何かあるのでしょうか?

その答えは「イエス」です。実は、こういったスキルは実際に医療従事者や政治家たち、組織の長、通信係長、そして大企業や中小企業の責任者などに等しく役立ちます。

カギとなる戦略は、取ってつけたような対策を取ることでも、最近よく見かけられるような自己愛的な観点や行動に陥ってしまうことでもありません

ここで例を一つ挙げてみましょう。多くの公人たちが繰り返しすのを止めるべきなのは、「こんな事態は誰にも予想できなかった」あるいは「自分たちはただ専門家の助言に従っているだけだ」といった発言です。リーダーたちがこのような伝達形式をとれば、ますます先行きの見えない不安や不信が増大してしまいます。

さらに、このウイルスはここにいる全員に害を与えるわけではない。いつも通り暮らして経済を刺激しよう」と発言した人物のように、極端なスタンスを取る人がいるのも私たちは目の当たりにしています。

ベラルーシの大統領アレクサンドル・ルカシェンコは、「服従して生きるよりも戦って死ぬほうがマシだ」と国民に伝えました。また、メキシコの大統領ロペス・オブラドールは外出し、レストランで食事するよう国民に呼びかけましたこのように、最近数週間のうちに数多くの酷いリーダーシップの例がまた別のウイルスのように世界中に広がってきているのです。

以下では、現在私たちが経験しているような状況において注目しておくべき戦略を見ていきましょう。

コロナ危機 指導者

コロナウイルス危機下の指導者たちに欠かせない7つのポイント

この現状は、先の見えない不確実性や不安、そして恐怖心の温床となっています。どんな心配事をしてしまっても理にかなっていますし、仕方のないことです。苦痛の兆候は、その全てが本物であり、やむを得ないものなのです。しかし、全リーダーたちは、絶対にさらなる混乱を巻き起こさないようにするという点を明確にしなければなりません。

今、指導者たちに求められるのは地雷原の中をどう歩いて行けば良いのか把握することです。それ以上でもそれ以下でもありません。優れたリーダーであれば、方向性を誤ったり不適切なメッセージを発したりミスを犯したりすれば社会にぐらつきが生じ、バランスが失われてしまうことを理解しているはずです。

こういったミスによるインパクトは深刻なものになりかねません。したがって、このコロナ禍でリーダーを務めるに当たっては、いくつか秘訣を知っておかねばならないのです。

1. 冷静さと誠実さ

たとえどれほど状況が深刻だったとしても、そしてどれほど短長期的な予測が悲惨なものであったとしても、いかなる状況でもリーダーは冷静さを伝え、伝達すること全てに関して誠実でなくてはなりません。

節度があれば、聴衆の安心感は高まりますし、困難な状況下ではそういった姿勢は価値があります。

また、どんな時であれ正直さほど重要なものなどほとんどありません。事実を不正確に伝えたり、嘘に頼る行為は、最終的に多大な弊害を生むことになる時限爆弾のようなものなのです。

2. リーダーには、有能で強力なチームが必要

背後に有能なチームを従えているリーダーは、より強力な弁済能力と自信を持っています。もし全ての意思決定や意思伝達がリーダーにのみ集中してしまうと、独裁主義的な行動パターンが見られるようになり、大抵の場合それは不信感や憎しみさえをも生み出すことになります。この方向性は、単純に言って間違っています。

優れたリーダーは、チーム内にいる一人の人物にすぎません。そして核となるチームの中には、この状況下で起きている全ての問題に処理するために戦略的に働けるような有能でキーパーソンとなるような人々がいなくてはなりません。

3. カギとなる要因は、伝える力

コロナウイルス危機下では、どのリーダーも「伝える力」というコアツールを用いて行動しなければなりません。そしてはっきりさせておきたいのですが、現状を踏まえるとそれは簡単なことではないのです。そのリーダーのカリスマ性が強すぎると、不信感が生まれてしまいます。一方で過度に冷徹なリーダーの場合は、恐怖心や疑念が生まれてしまうでしょう。

リーダーたちは、信頼と敬意を獲得するためにこれらの極端な例の中間を行かねばなりません。伝え方が飾りのような言葉やキャッチフレーズばかりではいけないのです。疑念や曖昧さを避けた、正確で明白な言葉だけで伝えなければなりません。

悪い知らせや警告をどう伝えるべきか、そしてそれらをどう一筋の希望の光と組み合わせるべきかを理解するには、間違いなく高い心の知能指数とアサーティブネスが必要となるでしょう。

4. 思いやりと人間性

ナルシスティックで大げさで、権威主義的な指導者はパンデミックが起きている時にはただ邪魔になるだけです。また、他人を非難して済ませる傾向のある、批判ばかりしているリーダーも同様です。他人の問題や間違いを指摘することしかできないような人々は、混乱を悪化させるだけなのです。こう言ったタイプのリーダーは私たちには必要ありません。

現在私たちに必要なのは、思いやりのある指導者です。人々の心の痛みに寄り添い、同情を示し、非難する相手を探すのではなく起きている問題への対処法を見つけることに集中してくれるようなリーダーが求められています。

5. 共同体の一員としての感覚、オープンさ、そして協調性

コロナウイルス危機下でリーダーはどう振る舞うべきなのかを理解するために、一点明確にしなければならないことがあります。それは、どんな苦境であれ、必要なのはアクションを起こすことだという点です。だからこそリソースや人員を確保し、他のコミュニティや地域、あるいは他国との協力の架け橋を作ることが戦略のカギとなるのです。

優秀なリーダーは、どう助けを求め、どう自分たちの力を他者に貸すべきかをわきまえていなければなりません。そして開放的になり、リソースやアイディア、情報などが行き交う協力のためのネットワークを作る必要があります。

6. 効率よく、修正を繰り返し、解決策を見つける

どんな危機下であれ、毎日何かしらの進展が求められます。進展が見られない場合、何かが間違っているということになります。だからこそリーダーとそのチームは進捗を観察し、エラーを検知して解決し、リスクを予測して毎秒ごとに改良していかなければならないのです。

コロナ危機 指導者

7. 別の危機を予測し、それに備える

リーダーシップに求められる最後のカギについて、私たちが強調したいのは「予測する力」です。予測を行わない者は、取ってつけたような対応しかできません。最悪の事態に備えられない人々は小さな問題に対してさえ反応することができないのです。予測し、予防策を講じ、案を出し、設計し、将来似たような状況に陥った際の対応方法を考案することが、どんなリーダーにも求められる道徳的・戦略的な義務だと言えます。

現在のパンデミックのような苦難に対しては、実に様々な対応方法があることは明らかです。しかし、この危機下においてリーダーたちは強い決断力を持たねばなりません。チャンスになるような機会は決して逃してはなりませんし、小手先の対応に終わるような事態は避けるべきです。今は、歴史上で最も、政治よりも人間性が本当に重要になっているのです。