コロナ危機の中、自閉症の子どもを助けるための7つのカギ

20 5月, 2020
ルーティーンの変化や外出制限のような要因は、ある非常に脆弱なグループに特に影響を与えます。それは、自閉症を抱える子どもたちです。私たちは彼らのニーズを理解し、サポートの手を差し伸べなければなりません。ここで紹介するカギが役に立つはずです!
 

自閉症の子どもたちはルーティーンを失ってしまいました。通常の生活から引き離され、それまで毎日従っていた、安全で有意義で平和で、楽しくもあるガイドラインを奪われてしまったのです。コロナウイルス危機の間、自閉症を抱える子どもたちに手を差し伸べることは、私たちがしっかりと考慮せねばならない優先事項の一つです。現在、多くの家庭がこの新たな事態に伴う深刻な問題に直面しています。

自閉症児の親になるという直接的な経験をしたことがない人や、そして自閉症スペクトラムの傾向がある子どもたちの教師をしている人でさえも、彼らにとってこの変化がどんな意味を持つのか理解することはできないでしょう。

私たち全員がこの状況からもたらされる影響に苦しんでいることは明らかです。誰もがあらゆる計画、タスク、習慣、そして仕事さえも停止せざるを得ない状況にあります。しかしそれだけでなく、自閉症スペクトラム障害(ASD)を抱える子どもやティーンエイジャー、あるいは大人たちのフラストレーションについても考えてみましょう。

自閉症の人の一部は、反復運動や反復行動をしつこく示します。中には攻撃的に行動をする人も出てくるかもしれません。しかし大部分は沈黙や涙といった手段に訴えることとなります。もともとコミュニケーションが少なかったようであれば、ますます発言は減るでしょう。彼らは、自分では理解できない新たなルーティーンの中で途方に暮れているのです。

従って、社会全体がこういった人々に対してもっと気を配り、サポートやリソースを提供しなければなりません。

 
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コロナ危機の中、自閉症児たちをサポートするための7つの対策

例えばスペインでは、保健省が自閉症を抱える人々に家族一人と連れ立って外出する許可を与えています。ただし、これを行う時には適切な安全対策を取り、障害を証明する証明書を有している必要があります。

こういった毎日の散歩は彼らにとって新鮮な空気を吸うために必要で、尊重されなければならない行為です。しかし悲しいことに、そして驚くべきことに、多くの人々がバルコニーから彼らの歩く様子を目にして怒鳴り声を上げるのです。

こういった特権は自閉症を抱える子どもたちやティーンエイジャーにとって必要不可欠なものです。彼らはもはやセラピーセッションに行くことができないため、ニーズが満たされていないということを私たちは忘れてはなりません。

自閉症スペクトラム障害を抱える多くの人々が適応に大きな問題を示しています。これは非常に深刻で、彼らの家族にまで危険が及びかねません。

情動や不満が時限爆弾のように積み重なり、これらがかなり問題のある行動を引き起こしかねないのです。彼らは攻撃的になることもあれば、自傷行為に走ってしまうこともあります。ほとんどが破壊行動や反復行動を示すようになる一方、エコラリアと呼ばれる、同じフレーズをなんどもなんども繰り返し発声する現象が悪化してしまう可能性も考えられます。

 

コロナ禍において、自閉症児たちを救うためには一連の対策方法を念頭に置いておかなければなりません。以下がそのうちのいくつかの例です。

1. 絵やカードを通じてルーティーンを説明する

ASDを抱える子どもたちは、新たなルーティーンに適応しなければなりません。彼らがそれについて理解できるように、どのアクティビティがいつでも実行できるのかを具体的に指し示すような絵を用いて説明すると良いでしょう。

彼らが朝目を覚ました瞬間から、明確でシンプルかつポジティブな指示を与えてあげる必要があります。視覚化されたスケジュールを作成し、彼らがそれを頭に入れておけるよう、壁に貼り出しておきましょう。

2. 教室に行く時のように服を着せる

“通常通りの生活”を維持するための方法の一つが、子どもたちに教室へ行く時のように服を着せることです。一日中パジャマでいさせることは避けてください。また、これまでと同じ学校の勉強ルーティーンに従うことも忘れてはなりません。

3. その子が特別関心を示すことに時間を費やす

自閉症児だろうとそうでなかろうと、ほとんどの子どもたちが何かに特別な関心を抱いています。そしてそれは、常に学校の教科と関わりがあるわけではありません。

子どもたちは、お絵描きや動物、音楽、宇宙、映画などを好みます。私たちは子どもがその特定の趣味に集中し続けられるようなゲームや計画を編み出せるよう、クリエイティブにならねばなりません。

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4. シンプルで、やる気が出るような毎日のエクササイズ

コロナ危機の間、自閉症の子どもたちをサポートするためのカギの一つは、彼らに運動や身体的なエクササイズをさせることです。こういった少年少女たちの運動協調性はあまり高くなく、リズム感がないことが多いのは事実ですが、体を動かしたりアクティブな状態を保つことは重要なのです。

YouTubeで面白いダンスを探したり、思わず動きたくなるような、そしてポジティブな気持ちになれるようなシンプルなエクササイズを探してみてください。

5. 彼らがどう感じているのか知るための、気持ちを表すカード

この状況で使えるもう一つの手段が、「気持ちカード」の使用です。これは、悲しみや怒り、嬉しさ、退屈、などといった感情を表現する顔が描かれたカードを作り、それを利用してコミュニケーションを取る方法です。

一日の中で、自閉症スペクトラム障害を抱える人々が「気持ちを伝えることができない」と感じてしまう場面が出てくるかもしれません。しかし専門家たちは、彼らが気持ちを伝えられるようにするための手段を手に入れ、家族に自分がどう感じているかを示せるようにすることを推奨しています。

6. パンデミックに関する画像や情報に触れる機会を減らす

できる限り、彼らにはパンデミックに関する最新情報に触れさせないようにする必要があります。代わりに映画を観させたり、遊びに時間を費やしましょう。

ASDの子どもたちは非常に繊細で、恐怖や苦痛を内在化してしまう恐れがあります。祖父母が死んでしまうかもしれない、あるいは母親や父親が病気になるかもしれない、という考えは彼らの頭の中に取り憑いてしまい、心を乱してしまいます。したがって、彼らに見せるものについてはしっかりと管理しましょう。

 
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7.リモートサポート

コロナ禍中の自閉症児のサポートは、家族だけで行うべきではありません。ビデオ通話で心理学者と話したり、子どもを一緒に外出させるためにセラピストに自宅に来てもらうなど、遠隔的なサポートも必要です。

また、同じ境遇にいる家族同士が支え合うことも重要です。ASDを抱える子どもたちの親同士のサポートネットワークは、いつでも有益なのです。アイディアが浮かびやすくなり、励まし合ったり共感しあったり、問題や疑問、そして希望を共有し合えるでしょう。

以上全てを頭に入れておいてください。こういった子どもたちやティーンエイジャーたちにもっと気を配り、彼らをサポートするための架け橋を作っていきましょう。