COVID-19ロックダウンへのお勧めの向き合い方

私たちの生活状況は、非常に短い時間の中で様変わりしてしまいました。今私たちの目の前にある試練は、COVID-19によるロックダウン中も最大限ウェルビーイングを守るために新たなルーティーンを確立することです。
COVID-19ロックダウンへのお勧めの向き合い方
Laura Rodríguez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Laura Rodríguez.

最後の更新: 22 12月, 2022

COVID-19によるロックダウン期間中の自宅隔離と、この状況に対処するために取り入れられた安全対策は私たち全員に不意打ちを食らわせました。私たちは非常に短期間のうちに、憂慮すべき予期せぬ状況に陥ってしまったのです。

将来への先行きの見えなさや懸念などがいかに容易に人々を圧倒してしまうかを目の当たりにしています。家で何時間も過ごさなければいけないという事実に加え、通常よりも制約が多い中でルーティーンを確立していかなければなりません。

メンタルヘルスは私たちの生活の基盤となる部分であり、現在の状況下では確実に対処しなければならない側面です。私たちは自らのニーズを特定しなければなりません。もし必要であれば、躊躇わずに専門家に助けを求めましょう。また、COVID-19ロックダウン以前からメンタルヘルスの問題を抱えていた人々のことも無視すべきではありません。

ここからは、今私たちがいる状況で役立つ、推奨事項をいくつかご紹介していきます。

COVID-19 ロックダウン 向き合い方

ポジティブな面に集中する

まずは、こういった防疫対策がなぜ講じられているのか、その理由に焦点を当てることが必要不可欠です。外出制限や絶対的に必要な外出しか行わないこと、そして安全対策を実行することには、ある一つの目的が存在しているのです。家から出ることができないという事実にのみ注目するのはやめましょう。私たちがこれを行なっているのは公共の利益のためであり、今の時点で最も重要な要因であることを忘れないでください。

各国の保健大臣やその他の医療センターや救急センターは、この危機下で医療サービスや病院の崩壊を回避するために感染者数を減らすことが目標だ、と断言しています。

だからこそ、私たちはできる限り早くこの状況を脱し、ダメージを最小限に抑えるために義務を果たしていかねばなりません。

日常的なルーティーンを整理する

日々の時間を今より楽しいものにできるよう、自分の活動を整理し、ルーティーンの計画を立てましょう。あなたが今やりたいと思っている、普段通りのルーティーンに従っていたらできないようなアクティビティは何ですか?何時間も同じことをして過ごさなくても済むように、いくつか異なるタスクを日々のルーティーンに含めるようにしましょう。

自分が日常的に行いたいと考えているあらゆるタスクでスケジュールを組み立てることが、COVID-19ロックダウンを乗り切るための一つの方法です。これを行うことで、そういったすべてのタスクを行うための気力を持ち続けることができ、それらを開始できるよう自分自身を鼓舞することができます。

部屋を変え、一日中同じ場所に居続けないようにしましょう。例えば、読書はリビングルームで行い、勉強はキッチンで、といった具合です。

また、一日の大半を過ごす場所の模様替えをしてみましょう。装飾を変えたり、家具を少し動かしてみてください。快適に過ごせるようにし、できる限りのびのびできる場所に変えてみるのです。

可能であれば働き続け、それが無理であればできる限り新たな義務に取り組み始めましょう。その全てが仕事に関わるものでなくても構いません。つまり自分自身で新たなタスクを作り出しても良いのです。想像力を駆使してみてください。

休憩や食事をする時間は最小限に抑えましょう。 多くの場合、家に長時間いると過食や過剰な睡眠に繋がってしまうからです。

愛する人々や周囲の人々と連絡をとり続けましょう。ビデオ通話やソーシャルネットワークのメッセージ機能を使って、コミュニケーションを取るようにしてください。

今は家族や友人との絆を深めたり、彼らについて新たな発見をするのに良い機会です。

アクティブで居続ける

頭と体をアクティブな状態に保ち続けることが、COVID-19ロックダウンに対処するための一つの方法です。それは、これにより自らのウェルビーイングに非常に良い効果が期待できるためです。

自宅で楽しめるようなリソースは、読書、エクササイズ、音楽鑑賞、テレビシリーズや映画の鑑賞、創造力を育むようなお絵描きなど、様々存在しています。

何時間もソファに座って過ごしていると、アパシー(無気力)や惰性が引き起こされてしまいます。 『Psychology Today』の記事にあるように、惰性はシンプルな活動を非常に骨の折れる作業に変えてしまいます。そうなると完了させられることがほとんどなくなり、個人的なウェルビーイングを得られなくなります。

専門家は、怠惰になることで不穏な気持ちや単調さが生まれる、と話しています。これでは、現在の状況に対処するための重荷が一つ増えることになってしまいますよね。

自宅で過ごすことは、シャワーも浴びず、髪も梳かさずに一日中パジャマで過ごすこととイコールではありません。今回の場合、衛生的な習慣も欠かすことはできないのです。

COVID-19ロックダウン中は、情報過多に注意しよう

COVID-19のことばかりを話題にし続けると、苦痛や不安といった感情が増大してしまいます。私たちはすでにこの現状について認識しており、情報を手に入れることはもちろん重要です。しかし、だからといって一日中このことについて話し続けるべきではないのです。

また、これにより将来についての継続的な思案にも繋がってしまうので、これも避けるべき行為です。例えば、「この外出制限が長引いたら私は生き残れるのだろうか?」、「15日後には何が起こるのだろう?」、「この事態が終息した後も、私はこの仕事を続けられるのだろうか?」などと考え始めてしまうのです。

今は、「今現在、この場」を生きるべき時です。将来何が起こるのかについて考えても、外出制限に耐えようとしている時にはただ物事を悪化させてしまうだけです。将来について不安に思っていることが実際に起こるとは限らないので、それらについて考えて自分自身にストレスを与えてしまうのは無意味なことなのです。

COVID-19ロックダウン

自分自身をケアする時間を作る

一日や一週間のうち、いくらか時間をとって自分自身のケアに充てることも必要です。リラックスしながら入浴してクリームを体に塗ったり、普段しているのであればお化粧もしましょう。また、新鮮な空気を吸って外の世界を眺めてみてください。

この新たな状況によって自分に生まれた感情を特定し、書き出してみましょう。文字にすることで、そういった感情に対処しやすくなります。

最後に、COVID-19危機の結果講じられることになった全てのルールや対策に従うことは絶対です。協力し合ってこの状況を乗り越えましょう!


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。