外出制限中の人間関係と緊張状態

20 5月, 2020
外出制限中に人間関係が緊張状態に陥るのは、一緒に暮らしている人々の間では極めて一般的です。読み進めて、これについてもっと詳しく見ていきましょう!

この外出制限という状態はほとんどの人にとって、それほど深刻な問題ではないはずです。しかしこの外出制限により、人間関係が緊張状態に陥ってしまうケースがよく見られるようになってきました。これについての対応策を知るためには、こういった対立がどこから湧いてくるのか分析してみる必要があるでしょう。

大抵の場合、いつもより長い期間パートナーや親類と共に過ごさねばならない状況だと、特定の習慣に適応する必要性が出てきます。一方で、外出制限中に起こる緊張状態の多くはこれ以前にもすでに存在していたものばかりです。強制的に同じ空間で過ごさねばならなくなったことで、対立が顕在化することが増えているということです

現在私たちが置かれているのは、突然の変化によって生まれた、急速な適応が求められるような状況です。これに加えて、まだ今後の見通しもつきません。このため、人々が不安やストレスを感じてしまうのは当たり前のことなのです。

過度のプレッシャーは人々を短気にさせます。しかし、外出制限期間中にそのせいで深刻な衝突が起きてしまったり緊張状態を強めてしまう事態があってはなりません。

“人生において恐れなければならないことはありません、ただ理解すべきことがあるのみです。今こそもっとたくさんのことを理解すべき時です、そうすれば恐怖は減っていくでしょう”

-マリー・キュリー-

外出制限中 人間関係 緊張状態

外出制限中の緊張状態

外出制限は、同じ家で共に暮らす人間同士の接触を増やすので、これによって新たに独自の制約が課せられます。外出制限かかかる前には、どの家族あるいはカップルにも一緒に暮らすためのそれぞれの工夫がありました。しかし、外出制限がこれを完全に変えてしまったのです。

かつては部分的にしか共有していなかったような領域が、今ではほぼ常に占領されているような状態です。同じことが、コンピューターやテレビ、部屋やスペースなどのリソースにも言えます。

全員が好ましい態度を取れば、外出制限中に緊張状態が生じても比較的迅速に克服することができます。いざ対立が始まってしまった時には、双方が共通の利益を得られるような合理的な同意に達することのみを目指さなければなりません。相互の助け合いは、個人的な損得勘定に勝るものであり、それこそが家族や恋人の在り方なのです。

強まっていく緊張状態

もちろん、話し合いが常に理想的な形で行われるわけでもありませんし、効果的な結論が必ず出てくるとは限りません。実はいくつかの国、特にラテンアメリカ諸国では、外出制限期間が始まってから家庭内暴力(DV)が増加してきています。多くの場合、外出制限自体が原因なのではなく、こういった問題は外出制限以前からその人間関係が置かれていた状態の帰結として起こっているに過ぎません。

外出制限中、緊張状態は強まる恐れがあります。このような場合、底に潜んでいた対立関係はこれまで以上に危険なものとなります。それは、対立が内側で爆発する可能性が常にあり、そのせいで共に暮らすことが耐え難くなってしまうためです。

過去には、物理的に距離を取ることが緊張状態を和らげるのに役立っていました。しかし外出制限によりこの可能性は排除されてしまっています。通常は、人々が衝突を起こすのはそうする覚悟ができている場合であり、強いられて対立するわけではありません。では、この状況下において私たちにできる対策とは何なのでしょうか?

外出制限中 人間関係 緊張状態

解決に近づくためには

外出制限中の対立状態は、何もせずとも自然に消え去ってくれるものではありません。これに関しては、自宅内に中毒患者がいる場合の対処と、家族との不調和への対処ではかなり事情が異なります。また、攻撃性や暴力などが見られる場合に比べれば、無関心な家族や無礼な態度などへの対処の方がよっぽど容易です。

危険に晒されている人々は、外部に助けを求め、一時的にでも自宅から移動できる方法を見つけるべきです。事態が悪化する前に決断しましょう。

もし衝突が極端なものではない場合は、まずは境界線を設け、パーソナルスペースを区切ることから始めるのが良いでしょう。つまり、特定の場所にいる時間やリソースを使用する時間を決めるということです。それでも一緒にいるのが非常に苦しい場合は、継続的な交流の必要ないルーティーンを確立するのが良いかもしれません。

多くの心理学者たちがオンラインでサービスを提供しており、中には無料のものもあります。耐えられないほどの対立が起こってしまった場合は、そういった専門家に相談し、彼らの助言を聞くのが良いでしょう。また、一部の人にとっては、逆にこれがその他の潜在的な問題を解決するための良い機会になるかもしれません。

Valdés, T., Valdés, X., Ambrosio, V., Arriagada, I., Jelin, E., García, B., … & Saavedra, R. (2005). Familia y vida privada:¿ Transformaciones, tensiones, resistencias o nuevos sentidos?. FLASCO-Chile.