誰からも愛されていないという気持ち

誰からも愛されていないという気持ち

最後の更新: 09 4月, 2018

私達は皆、愛される必要があります。それは食事や睡眠と同じように生きていく上で必要不可欠な要素なのです。

もし誰からも愛されていないと感じるなら、それは、生きるための食糧を奪われているようなものです。身体的に生存するには食事や睡眠を必要とする一方、感情的に生存する為には愛情が必要なのです。

この愛されていないような気持ちは様々な要因からあなたの元へやって来ます。また、多くの人が「誰も完全に自分を愛してくれない」と感じることがあります。そして、母親の深く誠実な愛でも、完璧な愛ではないと思ってしまうのです。

「あなたの畑が季節を受け入れるように、あなたの心も季節を受け入れるのです。」
-ハリール・ジブラーン-

もし愛の理想を高くしてしまうと、誰もあなたを愛していないような気持ちがやって来ます。なぜなら、誰もあなたの為に自分の人生を捧げていないから、またはあなたが必要としている時、彼らがそばにいないからかもしれません。

感情が貧しいと、人々が与える以上に愛を必要とします。そして、愛への期待は高まる一方なのにそれが満たされず、落ち込んでしまうのです。

また、誰からの愛も感じない原因は単純なこともあります。その原因には他人と愛情の絆を築けていないなどが挙げられます。

もしかすると、あなたは自分自身を孤立させているかもしれません。または、どのように愛し合う関係を作ればいいのか分からないのかもしれません。そうなると、あなたは孤独を感じ、傷ついてしまいます。

落ち葉の中に入った少年

自分も含めて誰からも愛されていないと感じますか?

愛を感じない時、多くの人が「誰も」の中に自分自身を含んでいます。 これは自尊心が低いことを指すので、もっと自分を愛してあげましょう。もちろん、こうやって口にするのは簡単ですが、この考えを現実で実践するのは難しいです。

これは自分を愛したくないわけではありません。ただ、どのように愛せばいいのか分からないのです。もし自分自身に感謝しないと、愛情は生まれません。こういった状況の後ろには、暴力や捨てられた経験、敵意を向けられた過去などが関係しています。

また、自己愛欠如の最も一般的な理由は、幼少期に両親から間違った愛情教育を受けたことが原因です。この経験が愛情を求めることを妨げてしまったのです。ですので、他人からの愛にも自分は相応しくないと感じてしまうのです。

両親からの影響は非常に大きいものです。なぜなら、その人達は自分が愛した人、そして憧れた人だからです。愛されることなく人生をスタートする人もいない訳ではありません。しかし、そういった人は常に「なぜ?」という感情を抱えているにもかかわらず、答えを持っていないのです。

もしかすると、両親や他の愛する人を喜ばすために自分を愛さないようにしていたのかもしれません。

誰かを助けたらその人達は愛してくれますか?

時々、私達は感情が貧しくなってしまう時がありますが、これは愛情が不足しているということです。このような状態になると、「こんな風に生きているのは嫌だ」と思うこともあるでしょう。

この状況を打破することは簡単ではありませんが、まずは「誰かを助けたら自分を愛してくれるのだろうか?」という質問を投げかけてみてください。

道に座る若いカップル

誰も愛してくれていないという思いが強くても、その出口は遠くありません。実際に、自分を愛してくれなかった人を許すことで解決することもあります。人は感情に制限を持っている生き物です。愛してくれなかった人の敵意はあなたに対するものではなくその人自身に関係していたと考えてみてください。

また、これは自分自身を許すことも意味します。何もしなかった自分、または制御しようともしてなかった自分を許すのです。自分は間違っていないと理解することで、あなたの抱える罪悪感に根拠は無くなります。

解決への道

誰かを愛してあげる方法を自分に問いかけることは大切なことです。

私達は愛情を得る為に自分を悲観的に見せることがありますが、これは他人を恐がらせてしまいます。これは自分を愛していない、そして自分に価値を見出す為に誰かからの愛が必要だと告白しているようなもので、他人はそのような責任を負いたくないと離れていくのです。

花畑を歩くカップル

また、社会的な能力が発達していないことが原因であることもあります。しかし、私達はいつでも他人と接する方法を自発的に学ぶことが出来ます。社会的な能力は学習、使用、そして実践出来る実用的なものなのです。

他人と自分を引き離しているバリアを壊すことが初めの一歩です。そして、解決の道が見えたら、あなたもこの不思議な愛情の世界を突き進むことが出来るでしょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。