ドキドキしなくなる:別れの時を知る
恋人との関係にドキドキしなくなり、少しずつ香りが消えていく香水のように感じたことはありませんか?理由は分からず、笑いが少なくなり、目や心が通わなくなります。関係を終わらせるタイミングは難しいものですが、上手くいけば無駄に心を痛めずにすみます。
ドキドキを取り戻す方法やガイドラインなど、皆さんの期待に応えるカタチをこの記事で紹介することも可能です。中には、努力し報われる良いケースもあります。しかし全てがそうではありません。カップルのカウンセリングを通して、驚くべき事実が判明しています。別れたカップルの多くが、一年以上前から、相手を愛することを止めた方がいいと気付いていたのです。
「話には、始まりも終わりもない。誰かが経験を振り返り、または、先を見て、その瞬間を選んだに過ぎない」
-グレアム・グリーン-
実は、友情においても同様のことが言えます。与えるものが何もなくても、関係を続けようとします。理由は様々ですが、友人関係を続けることを選びます。その理由を一言でまとめると、それは恐怖です。幸せ、健康、満足を促してくれたものを手放す恐怖です。
孤独への恐怖で、心はいっぱいになります。もう愛せないから関係を続けられない、と正直に打ち明けるのが恐いのです。相手を傷つけるのが恐いのです。
いつ関係を終わらせるか
心理学の世界では、恋人との関係がうまくいかない、愛が失われていくというこの課題に関し、30年も研究が続けられています。ジョン・ゴットマン、ハビル・ヘンドリックなどは、関係を修復する方法について本を出していて、愛を長く続ける方法を彼らから学ぶことができます。ゴットマンは「黙示録の騎手」が、関係を終わらせる時を教えてくれると言います。また、苦しむだけの関係と良い関係の見分け方も教えてくれます。
はっきり言えることは、ひとつだけです。関係の「期限」が切れてしまい、戻すことはできないケースがあるということです。そこに、輝く元となる炎やドキドキはなく、時間と労力を費やしても、エネルギーを無駄にするだけです。何度も実験されてきましたが、結果は同じです。愛し合った二人の距離は大きくなるばかりで、間にある壁が崩れることはありません。希望がなく、期待が外れるばかりであれば、その関係を終わらせる時が来ているということです。
決まりきった日常
夢や希望は不確かなものです。決まりきった日常がその敵だと言えるでしょう。愛し方を知らない人がいます。相手を気にかける方法を知らず、身勝手に振舞う人がいます。時間や規則、方法に関して、責任を持たないことがあります。本当のことを言うと、興奮は冷めることがあるものです。どうしようもないのです。
人間関係は、なぜ期待通りにいかないのか、その理由や理論は挙げるときりがないほどあります。相手への失望、幻滅かもしれません。色眼鏡を取り、本当の姿が見えてきたのかもしれません。実際、相手に何も感じなくなる原因は、相手とは関係ないことの方が多いようです。変わったのは、自分です。相手と同じように心が躍らなくなったのです。今までのように、物事を共有しなくなったのです。
失望したとき
恋愛、友情に、待合室はありません。言い訳をし、時間がたつのを待つのはよくありません。愛するもののために戦うか、相手を傷つけないよう、愛した人を自由にするかのどちらかです。魔法の解決法などなく、努力し変化させなければ、自然と元通りになることもありません。より豊かな場所を目指し、愛を育み力を合わせると、状態は良くなります。
恋愛や友情の日が沈んでしまったのであれば、身を任せるのが一番でしょう。無理に延ばそうと思っても苦しむだけです。間違った希望は、気分を悪くし、「消化不良」の原因となる代替の愛を大きくするだけです。さらに、それは相手を「病気」にする可能性さえあります。できる限りの努力をし、残った唯一の選択肢が、別れということもありうるのです。
希望や夢、興奮は変化するものです。いつも理解可能なわけではありません。人間関係の中で、これらを常に保つことは不可能です。炎はいつか消えます。それが人生です。それでも、人生という道にこの炎がまた現れるということを忘れてはいけません。それは、誰かの側かもしれませんし、自分かもしれません。その炎は、私達を導き、人生を豊かにしてくれます。
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