ドリームキャッチャー:美しいラコタの伝説

· 2019年1月3日

ドリームキャッチャーの伝説は、ラコタ族が起源です。スー族の一部を含有する民族グループで、ミズーリ川の川岸に住んでいます。映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』にも出演しており、この映画では、彼らの習慣や儀式の一部が紹介されています。

ラコタ族は、イクトミと呼ばれる神聖な像を持っています。これは、人々に教えを説く最大の知の神です。ラコタの人は、イクトミは顔を赤と黄色で塗った人間の姿で表れることがあると信じています。

しかし、大抵はクモの姿をして現れます。イクトミはとても賢明なクモで、不思議な言葉を発したり、いたずらをすることもあります。たくさんの話を知っていて、人間とそれを共有することもあります。そしてイクトミが、ラコタにドリームキャッチャーの伝説を教えたのです。

「誰しもが、人類の未来を決めるために今ここに置かれたのだ。自分はここに存在している理由がそれ以下だと思いますか?」

-ダコタの長-

魔法の山

むかしむかし、年老いたラコタの男性が山に登りました。イクトミはクモの姿でこの人の前に現れます。神聖な言葉で語り始めました。

イクトミは、話している間に、周辺で最も古い柳の木から枝を取って、それを丸い形にします。それから、馬のたてがみと色鮮やかな鳥の美しい羽を見つけてきました。さらに、ビーズや他の小さな美しいものも手にしています。すべて集めると、イクトミはこれを編み始めました。

これを編む間、年老いた男性に、人生は巡り巡るものだと話します。はじめと終わりがあるものので、まっすぐ進むわけではありません。周期が始まって、新しい周期の始まりと共に終わりを迎えます。

クモの巣
人間の人生と年齢

ドリームキャッチャーの伝説では、イクトミは男性に年齢も周期であると話しています。人間は、か弱い依存した生き物として生まれます。少しづつ強くなって、自分の足で歩いて、走って、大人になります。そうしてより力を発揮して、自由になります。

しかし、人は年を取ります。再びか弱くなって他人を必要とします。その時最後の周期が終わりを迎え、死に至ります。最後は初めと似ているのです。周期は繰り返して、何度も何度も回ります。

男性が話を聞く間も、イクトミは柳の輪のなかに編み続けます。出来栄えは素晴らしいものです。男性は終わりの一つ一つが始まりなのだと理解しました。これこそが、ドリームキャッチャーの究極の意味です。

羽
ドリームキャッチャー

イクトミは、彼の教えを続けます。年老いた男性に、人生の様々な段階で異なる方向に作用するたくさんの力があると話します。ポジティブなものもあれば、ネガティブなものもあります。これらの力は、運命の自然な調和を乱すことがあります。その為、気を付けて特定できるようにならなくてはいけません。良いものが必ずしも良く見えるわけでもなければ、悪いものも必ず悪く見えるわけでもないからです。

イクトミは、真ん中に向けてクモの巣を編みます。しかし、最終的に編むのをやめて真ん中に穴を残しました。すると、ラコタの人が自分の夢や展望を生かすことを学べるように、それを老人にあげようと言います。良い考えや良いプロジェクトは、クモの巣にかかります。でも、悪いものは、その真ん中の穴からすり抜けていくのです。

年老いた男性は、ドリームキャッチャーの伝説を他の人と共有しました。それ以来、ラコタの人はイクトミの編み物を未来の基礎として使用しています。欧米では「ドリームキャッチャー」と呼ばれるこの装飾。うまく使えば、人生で導いてくれる真実を求めて夢を精査することができるでしょう。