ギリシャ神話:アプロディーテとアレース

09 2月, 2020
アプロディーテとアレースの話が興味深いのには、いくつかの理由があります。まず、ギリシャ神話で繰り返されるテーマ、美と戦争にまつわるものです。これに関連するギリシャ神話の神が、アプロディーテとアレースです。

アプロディーテとアレースの話は、ギリシャ神話の中でも非常に興味深いもののひとつです。まず、アプロディーテは美と性的愛の女神です。海で誕生し、何よりも美しい女神でした。彼女を見た神、人間、誰もが彼女の美しさに魅了され、彼女自身もそれを知っていました。実際これは、彼女がとてもうぬぼれていた理由でもあります。

ヘファイストスは、炎、炉、鍛冶、職人の神で、秘かにアプロディーテに恋をしていました。ヘファイストスは、主神ゼウスとヘーラーの息子です。また、アプロディーテと反対に、あまり喜ばれない存在でもありました。アプロディーテとアレースの神話によると、ヘファイストスが誕生した時、母親はあまりの醜さに彼をオリュンポスから追放したと言います。

ヘファイストスは身体が不自由で、背中は曲がっていました。恵まれた容姿ではありません。母親からのひどい拒絶を受け、彼は復讐を試みます。自分の工場で魔法の椅子を作り、ヘーラーに座らせたのです。気づかぬうちに、彼女はそこから動けなくなります。

 

ヘファイストスとアプロディーテ

ヘーラーはヘファイストスに、自分を解放するよう頼みます。彼はある条件を出しました。それは、アプロディーテを妻とするよう神に頼むことでした。そして、ゼウスはその願いを叶えます。アプロディーテはこの状況を喜びません。ヘファイストスが自分のように美しくないため、アプロディーテは彼を憎むようになるのです。

ヘファイストスは、アプロディーテの愛を求め必死でした。自分の工場で彼女のために、美しい宝石を作りました。しかし、彼女は炎の神にまったく興味を示しません。それどころか、彼女は機会があれば彼を裏切り、他の神や人間と親しい仲になりました。

一方で、アレースは戦争、暴力、剛健の神で、弱者を保護する存在です。彼もまたヘーラーとゼウスの息子でした。しかしヘファイストスと違い容姿端麗です。そして彼もまた女神や女性に弱い所がありました。しかしアレースは苦労することなく、女神や女性を自分のものにすることができたのです。

アプロディーテ アレース

 

アプロディーテとアレースの神話

アプロディーテとアレースの神話によると、この戦争の神は美の女神と出会い、恋に落ちます。アプロディーテには他の女性と同じ扱いをせず、彼女に自分の魅力を分かってもらおうとしました。アレースは愛を求め、プレゼントを渡し、アプロディーテを褒めます。2人は多くの時間を共にし、アプロディーテは彼の思いに応じるようになりました。

アプロディーテの夫であるヘファイストスは、毎晩工場にいました。アプロディーテとアレースはそれをうまく利用し、夜明けまで共に過ごします。アレースは見張りのためにエレクトリオンと言う名の若い男をいつも連れていきました。太陽ヘリオスが地平線を越えて昇る時に、知らせてもらうために彼をおいたのでした。ヘリオスは全てを見ることができる存在です。ですので、2人の恋を秘密にするためにこれは本当に大切なことだったのです

ギリシャでは、神や女神は好きなようにどのような恋愛関係をもつことも可能でした。しかし、一人の愛人を愛し、それを続けることだけが許されていませんでした。つまり、アプロディーテとアレースの不倫は許されないものだったのです。

アプロディーテ アレース

 

すべてがうまくいっていました。ところがある日、エレクトロンは日課に疲れ、見張りの間に眠ってしまいました。当然ヘリオスが昇ったことをアプロディーテとアレースに知らせることができません。そしてヘリオスは、アプロディーテとヘファイストスが寝るべきシーツの上にいる2人を見つけました。彼は憤り、炎の神を探し、すべてを伝えます。

アプロディーテとアレースの神話によると、ヘファイストスがこれほど傷ついたことはありません。そして、いつものように復讐にでます。彼は金の糸を使った豪華な網を作ります。それは非常に薄く、目に見えませんが、とてもしっかりした網でした。そしてベッドの上にその金の網を設置すると、自分は旅に出るとアプロディーテに伝えます。

ヘファイストスの予定を常に把握していたアレースは、すぐにアプロディーテに会いに行きます。彼らが愛し合っている時、この金の網が彼らを捕えました。ヘファイストスはすぐに現れ、神々を招集します。神々はこの状況を笑い、そして笑いは永遠に止まらないかのように思われました

この後、2人は解放され、それぞれ別々の道を行かなければなりませんでした。アレースは罰としてエレクトロンを雄鶏に変えられ、毎朝日が昇る時を知らせるようにされました。恋愛の神エロスは、2人の愛の元に誕生した神です。アレースとアプロディーテは会わないように言われていましたが、2人は規則を破り、この後7人の子をもうけました。

de Inda, C. M. (2001). Una comedia vital. El episodio de Ares y Afrodita. Cuadernos de Literatura, (10), 47-54.