議論の間、平静を保つ美しさ

2019年3月21日
話し合いの間、感情をコントロールし、平静を保つことは、あなたの助けになります。ここでは、これらを達成するための方法をご紹介します。

思考や感情を表現する時、とても衝動的になりやすい人がいます。きっと、自分の意見を示すことばかり考え、正しい方法については考えないのでしょう。これは、珍しいことではありません。実際、ほとんどの人が一度は議論の間に冷静でなくなったことがあるでしょう。話し合いをしている間に、感情に動かされ、平静を保つことができなくなり、相手に暴言を吐いてしまうことがあります。

ほとんどどのような状況であっても、平静を保つことは一種の芸術だと考えられるべきでしょう。簡単ではありませんが、不可能でもありません。コミュニケーションや衝突解決の専門家は、長い間、人が平静を保つ助けになる要素を研究しています。

 

議論の間、平静を保つことに関する科学的研究の意見は?

ネルダ・シェルドンとシャーロン・バートン(2014)は、自分をコントロールし続けることを可能にするには、状況の解釈が最も影響力の高い要因だと言います。つまり、状況そのものではなく、起きていることに関する思考が私達を変え、カッとなってしまうのです。例えば、この証拠に、議論の時に、個人的に批難されていると感じると、平静を保つことは非常に難しくなります。

このため、議論の中で、自尊心の役割に関する研究に焦点を当てる科学的調査も行われています。自尊心が低い人、自己概念が悪い人は、カッとなりやすい傾向があるという事実が、多くの研究者により認められています(Karagözoğlu, Kahve, Koç & Adamişoğlu, 2008)。

また、自分の内面の状況によって、自分は個人的に批難されていると感じやすくなることがあります。議論を客観的に見ることが出来ず、個人的な批難だとします。見当はずれなコメントをした人に対し、荒々しく答える人がいるのも、これで納得できます。

他の研究で、私達が怒りやすくなる原因となるいくつかの面を改善すると、議論の時に平静を保ちやすくなるという結果が出されています。実際、私達が議論をする時どうするかは、性格や自分の対処の仕方、学習メカニズムによって大部分が決まります(López-Torrecillas, Martín, de la Fuente, & Godoy, 2014)。

ケンカするカップル

 

過ぎたことは過ぎたこと

短期療法やソリューションフォーカストセラピーを専門とする心理学者マルク・ベイバッハ博士は、過去の状況を現在に持ち込むと、人はそれを個人的批難だと捉える可能性があると言います。過去を変えることは不可能なため、怒りや無力感が生じます。

これらのネガティブな感情は、前を見えなくし、また、なぜ話し合いを始めたかを忘れることさえあります。とりとめのないことでケンカし、時間を無駄にしたと感じ、怒りが増すこともあります。

 

自己認識と自己知識はあなたの親友

自分の長所と短所が分かって入れば、議論の時、平静を保ちやすくなります。自分の位置だけでなく、話し合いの進展に注意を向けると、相手の主張に耳を傾けたり、自分の意見を撤回したり、謝るのに一番良いタイミングに気づきやすくなります。相手の立場になって考えると、話し合いの間、冷静でいやすくなります。

しかし、聴衆の前で議論を展開するのは、プライベートな話し合いとは全く異なります。また、疲れている一日の終わりに話し合うのと、週末で落ち着き、より休まる時に話し合うのも異なります。議論を始める時や終わらせる時を選ぶのも社会的知性の一部です。

 

予想で冷静を保つ

話し合いの前に、準備をしましょう。自分の考えをまとめ、議論がうまく進むようにし、自分が話す順番を決めましょう。いつでもバックアップとして使える脚本をもつことです。

さらに、事前に分かっているのであれば、スピーチを用意するのが一番でしょう。自分の考えを確認しましょう。可能性や議論の深さ、相手の反応まで予想できると良いです。

平静を保ち話す

 

平静を保つのに役立つ実践的ストラテジー

  • 声を荒げたり、早口にならないようにしましょう。ものが言えなくなってしまいます。自分の心理状態が、自分の発言のスピードを左右すると頭に入れておきましょう。
  • ボディランゲージが、攻撃性ではなく、平和を反映するようにしましょう。自分の動きやジェスチャーに注意します。自分が攻撃的に見えるのであれば(それが意図的でなかったとしても)、相手に防御的な反応を取らせてしまいます。
  • 緊張が高まっているのを感じたら、自信を取り戻すまで、主な議論を後回しにしましょう。自分が無駄になるようなミスを犯すのを防ぐ助けになります。

さいごに、話し合いの時、平静を保つことはあなたにとって簡単ではないかもしれませんが、いつかできるようになることを忘れてはいけません。自己観察や自己評価から始めることもできます。信じられないかもしれませんが、話し合いの時に役立つ正しい方法をきっと学ぶことができるでしょう。

Karagozoglu, Serife & Kahve, Emine & Koç, Oznur & Adamişoğlu, Derya. (2008). Self-esteem and assertiveness of final year Turkish university students. Nurse education today. 28. 641-9. 10.1016/j.nedt.2007.09.010. López-Torrecillas, Francisca & Godoy, Juan & Martin, Ignacio. (2000). Estilo atribucional, autocontrol y asertividad como predictores de la severidad del consumo de drogas. Psicothema, ISSN 0214-9915, Vol. 12, Nº. 2, 2000, pags. 331-334. 12.