ゴールマンとボヤツィスのリーダーシップ・スタイル・テスト

22 2月, 2020
良いリーダーは生まれつきではなく、人がポテンシャルを発揮できるよう促すことを学び、共感力を高めることにより日々生まれます。そこでダニエル・ゴールマンは、自分のスタイルを理解し高めるために、リーダーシップ・スタイル・テストを作りました。

ゴールマンとボヤツィスのリーダーシップ・スタイル・テストには、明確な目的があります。その目的とは、あるタイプのリーダーが感情に与える影響を評価することです。共著で2011年に出版された本『 Primal Leadership』の中で、初めてこのテストは紹介されました。その中で特に共鳴を得るリーダーという性格が強調されています。

ダニエル・ゴールマンは、組織や経済界では人的資源の感情面にもっと価値が置かれるべきだと主張します。良いリーダーは会社を成功に導くだけでなく、働く人ひとりひとりに影響を与えると彼は考えます。人の職場環境、健康、モチベーションにもポジティブな影響を与えるのです。

そこで、ゴールマン、リチャード・ボヤツィス、アニー・マッキーが、共鳴を得るリーダーという考えを強調したのは非常に興味深いことです。それは与えられた状況で、良い面、悪い面をくみ取る、十分な自己認識のあるリーダーのことです。また、情熱、信頼、共感を与えるために、自分のネガティブな感情を一旦脇に置いておくことができる人です。

結局、共鳴とは、自分の感情的バランスに働きかけ、ポジティブさやインスピレーションを人に与えることができることを意味します。

リーダーシップ・スタイルの評価により、その人が仕事仲間に何を与えることができるかが分かります。良いリーダーとは最も力を持った人でもなければ、役員が決めた人でもありません。周りの人の良い面を引き出すことができる男性あるいは女性のことをいうのです。

「リーダーシップは支配ではなく、同じ目標に向かい人を動かす技術である」

-ダニエル・ゴールマン-

ゴールマン ボヤツィス リーダーシップ テスト

 

ゴールマンとボヤツィスのリーダーシップ・スタイル・テスト

『Primal Leadership』 の中で、ゴールマン、ボヤツィス、マッキーは、6つのリーダーシップ・スタイルを提案します。このスタイルが、リーダーシップ・スタイル・テストの基礎になっています。このテストは、マネージャー、人事部、またリーダーシップを理解し利用したい人にとって、非常に有益なリソースです

ここで、リーダーシップは単なるチームの成功への促進剤ではないということを理解しておきましょう。組織の目標の達成には、リソース、トレーニング、ガイダンスなどを与える複数の人が必要です。また、リーダは、友達、家族、近所の人が与えてくれるような力強い影響力を持ちます。

最もポジティブで共鳴を得ることができるリーダーは、成長し、向上する方法を知っているとゴールマン、ボヤツィス、マッキーは考えます。単に、人に指示するだけではありません。包括的なアプローチがポジティブな変化を生み、誰もが認められる職場環境を作るのです。

リーダーシップ・スタイル・テストにより、あなたがどんなリーダータイプかが分かるだけではありません。あなたが成長するためのアドバイスも得られます。

ゴールマン ボヤツィス リーダシップ

 

リーダーシップ・スタイル

ゴールマンとボヤツィスのリーダーシップ・スタイル・テストには6つの項目があり、各項目には9つの質問があります。そして、各リーダーシップ・スタイルにおいて低・中・高のいずれかで評価されます

すべてイエスかノーで答えるもので、全部で54の質問があります。次に、このテストで測ることができる6つのリーダーシップ・スタイルを見てみましょう。

1.権威(ビジョン)型リーダー

ビジョン型リーダーは、自分の経験、モチベーション、情熱で周りを動かします。自分の優先順位を分かっており、ポジティブに人とコミュニケーションを取ります。また、このタイプのリーダーは、各自の方法で目標を達成させるために、皆に一定の自由を与えます。

2.コーチ型リーダー

これはパーソナルトレーナーのようなリーダーです。ひとりひとりと向き合います。コーチ型は、組織の中で個人の成長を支援し、それぞれに耳を傾けます。

3.関係重視型リーダー

このタイプのリーダーは共感が特徴です。人の問題に敏感で、目標よりも人を重視します。そして、調和やバランスの取れた職場を作ります。

ゴールマン ボヤツィス リーダーシップ

4.民主型リーダー

このタイプのリーダーは常に総意を求めます。民主型リーダーは、チームの中で柔軟性と質を高めようとします。皆のニーズに応じ、インセンティブを利用する傾向があります。

5.ペースセッター型リーダー

このタイプでは、自分が手本になります。自分を優秀さや効率の良さの例だと考え、皆が自分を真似するよう期待します。ペースセッター型リーダーは短期の目標達成を求め、細かなところまで管理し、チームのすべての動きを統制しようとする傾向があります。

6.強制型リーダー

このリーダーシップ・スタイルは、権力を利用します。自分を尊敬し、自分に従うことを周りに求めます。さらに、頼まれたことはすぐにやることが求められます。

強制型リーダーは、人の意見を聞き入れません。すべては慣例と従順さにのっとり行われなければなりません。革新的なアイデアや独自の考えは、権限をおびやかすものと捉えられます。

 

リーダーシップ・スタイル・テストの解釈

このテストの結果から、色々なことが分かります。まず、複数の項目で高と評価される人は少なくありません。一般的に、強制型リーダーで高と出た人は、権威型リーダーでも高になります。またはコーチ型リーダーと民主型リーダーになる傾向が強いようです。

ゴールマンによると、6つのスタイルの中の3つで高の評価の人が、影響力のあるリーダーです。もっとも評価が良いのは、ビジョン型、民主型、コーチ型リーダーです。この3つのリーダーシップ・スタイルは、生活の他の面も気にかけることができます。

誰もが、(友達、家族、同僚など)社会的集団に属し、人に何らかの影響を与えています。今からでも、努力することで人を動かし、良い部分を引き出すことができるタイプの人になることは可能です。

  • Goleman, D., Boyatzis, R., Mckee, A. (2017). El líder resonante crea más. El poder de la inteligencia emocional. Debolsillo.