偶然とチャンスについて

2019年11月26日
今回の記事で、偶然とチャンスについて理解を深めてください!

偶然の出来事やチャンスは、単に思いがけず起こるというわけではない場合が多くあります。それは運命が道を切り開いている時で、そのようなことが同時に起こると、論理的な説明ができないためすごく驚くこともあるでしょう。だれしも、どんな形であれ、そのような経験をしたことがあるでしょう。科学的にはこういった出来事の重要性は軽視されがちですが、その不思議な力には誰にも否定できない何かがあります。

偶然に起こることが、自分と自分の置かれた境遇を考えさせてくれる重要な機会を与えてくれることがあります。例えば、本屋に入ろうとしたら幼少時代の友達にばったり出会い、お互いそれぞれの日常生活を送っている中、その友達が同じ本を買おうとしていると知ったとします。こんなことが起きると、まるで世界が止まったかのように感じ、日頃のストレスや、日課、やらなければいけない事などは忘れてしまうでしょう。

このような驚きは、偶然のありがたみを忘れている日常から、安らぎを与えてくれるような経験です。このような瞬間に思いがけない出来事に身を任すことができるのです。魔法のような瞬間に身をゆだねましょう。

しかし、このようなニュアンスをも超える大切なことがあります。それは、偶然の全てはチャンスへのドアへと繋がっているということですこの運命の火花を、広い心と直感、そして想像力豊かに解釈し、変化のために意味を理解することが肝心です。

「人は全体的に、偶然の力を過小評価している。偶然を無視する準備ができていて、偶然を避けるために、今にも壊れそうな物体からなる謎めいた構造を作り上げる。」

-アイザック・アシモフ―

科学は偶然とチャンスをどうとらえているか?

偶然 チャンス

MITの脳認知科学者のジョシュ・テネンバウムは、偶然は奇妙なパラドックスであるとしています。一見不合理なように見えますが、その偶然に関して科学的にも仮定できることは、偉大な発見の多くは無計画な出来事から生まれたものであるということでしょう。

矛盾しているようにも思えますが、科学はこのような偶然に起こる出来事を研究対象としてきました。例えば、数学者のパーシ・ダイアコニスとフレドリック・モステラーは1989年に、偶然の出来事を一致させる方法を解明しようと研究しました。その結果は、本当に影響力の高い偶然が起こる確率は、とても低いけれども起こることがあるということでした。また、偶然とは、観察している人にしかわからないという点も強調しました。

それは、偶然の背後にある卓越したなにかの存在のありがたみを理解し、チャンスへと変えることができる人だけが、人生においてその機会をうまく利用することができるということです。またあるスイス人精神科医は、出来事はそれぞれ繋がりを持っており、単に原因と結果という関係性ではないとしています。外部的に起こったことが、自分の内面的な感情や、必要性と深く関係していることもあります。

偶然は反応するチャンス

マーク・ホーランドは「共時性:科学、神話そして詐欺時の観点から」の著者であり、心理学者です。かれは、このトピックに関して興味深い観点を持っています。彼によると、このような出来事が起こるのは私たちに何かを感じさせようとしているからだそうです。全てのこのような出来事には影響力があり、人生のミステリーに関して深いところで見つめ直すチャンスを与えてくれます。

シンプルな例は、例えば数ヶ月前に何かの訓練のコースで知り合った誰かに、心を惹かれたとしましょう。しかし、話すことができませんでした。数ヶ月後もその人の顔ははっきりと覚えています。すると、モールで買い物をしている時に、突然その人が遠くにいるのを発見します

このような意味のある偶然(または内なる願いが、外部的に起こる共時性)は、まずはじめに大変な驚きへと繋がります。そして次に、気持ちが落ち着かず、どのように反応していいかわからない感情になります。残念なことに、何もしないとせっかくの機会を逃してしまうことになります。それは、何も行動を起こさない偶然は開けていない手紙のようなものだからです。どのような運命が待っているのかを、知る機会を逃してしまうのです。

偶然とチャンスは意図的なものなのか?

偶然 チャンス

数十年前、世界中の多くの精神科医や、物理学者、科学者、経済学者、そしてジャーナリストがセレンディピティ協会というものを作りました。その目的は簡単なものです。偶然という現象を理解するというものです。

しかし彼らは、偶然は意図的なものであるという大切なポイントを、見失っていました。出来事は、私たちの人格や、心の広さ、好奇心によって変わるのです。そして、出来事を認識してその影響力に気づくことができる能力にもよります。ですから、周りをよく見ず、ルーティーンを変えることなく、柔軟性がない精神の人は、この偶然の現象の影響に気づくことはないでしょう。

もう一度書きますが、数学者パーシ・ダイアコニスとフレドリック・モステラーの主張を覚えておきましょう。チャンスは、見る人にだけ訪れるものなのです。カール・ユングは一方で、unus mundus (ラテン語で”一つの世界”)の理論を支持しました。彼は、精神と物質世界は同じ実在物であり、観察してる人物と現実は、根本的に同じものであるとしました。

まとめ

ユングの理論を超えて科学者が否定しないのは、偶然の出来事が起こるのは、私たちがそれを可能にしているからだということです。もし研究者たちが、特定の要素で研究しなければ、この素晴らしい機会も起こらなかったことでしょう。ですから、家に閉じこもったままで、子供のような好奇心や自信、広い心を持って世界を見ることがなければ、チャンスという魔法を経験することもないでしょう。

ここでシンプルなルールを覚えておくことが大切です。偶然が起こるのは、あなたがそのチャンスに気づき、うまく利用するからだということです

  • Diaconis, P., y Mosteller, F. (1989). Métodos de estudio de coincidencias. Revista de la Asociación Americana de Estadística , 84 (408), 853-861. https://doi.org/10.1080/01621459.1989.10478847
  • Holland Marc (2001)  Synchronicity Through the Eyes of Science, Myth, and the Trickster. Da Capo Press