恥:制限的感情

09 9月, 2019
恥を経験した人は、自分のしたいことを控えて、他人の期待に沿って生きようとする罠にはまってしまいます。
 

「本当に感じていることを説明したら、周りの人はどう思うだろう?」「何も聞かないで欲しいな、この人たちの前で答えたくない。」「緊張しすぎてしまうから、たくさんの観客の前では話したくない。」というのは、羞恥心の中で生きている人が良く使う表現です。

目立つことを避け、どんな状況でも注目の的になることを嫌い、特定の活動への招待を断ります…これらすべては、この制限的な感情と同意語です。恥は、その人に見えない存在になってほしいと願います。それでは、深く見ていきましょう。

恥:人を麻痺させる制限的な感情

恥は、存在感の敵です。他人に嫌われるかもしれない、他人に受け入れられないかもしれないという恐怖から、人を本当の自分から隠してしまう感情です。

心理学者のマリア・ホセ・プビルによれば、恥を経験する人は、他人が自分の弱みを見つけてしまうのではないかという絶え間ない恐怖の中生きています。弱みが、その人を象徴するものになってしまっているためです。

大抵、不快な思いをした経験のため、この制限的な感情を抱くようになります。周りの人達によって、その人はふつうではないと感じさせられたのかもしれません。

結果、その人は他人の前で不完全な姿を見せることを避けます。不承認と拒否が大きな恐怖を生み出す結果となり、傷つくことを避けるため自分を守ろうとするようになります。こうすることで、本当になりたい自分になれなくなり、いらだちを感じます。

顔を覆う

この制限的な感情を経験することは、2つの側面を示唆します。まず、恥には罪の意識と恐怖が伴うということです。2つ目は、この感情を抱いている人は、自分の「不十分さ」を乗り越えようとして、完璧主義と自らの制御に頼ろうとします。しかし、この構造は自己成長を阻害することに他なりません。

恥と自尊心:2つの関係

恥は、自分らしくいること、自分という人間の本当の姿を見せることへの恐怖を意味します。上記したように、この制限的な感情は、あなたを他人の目から見えなくしたいのです。こういった人は非難を恐れ、他人に自分には価値がないと思ってもらいたくないと思っています。恥を感じることは自重と忍耐の欠落を意味し、最終的には自尊心の低さにつながります。

恥は、人をネガティブで自虐的な盾で覆います。周りの人がこういった人をか弱くて脆いと思うことがあるのはこれが理由です。しかし、恥を感じている人は、そのような風には見られたくはないと思っていることを覚えておきましょう。そもそも、自分の弱さを見せたくないと思っています。しかし、恥の恐怖が大きく、ただ耐え忍ぶことを選んでしまうのです。

恥ずかしく思うことは、自分自身でいることに満足していないということです。これは、自己嫌悪の道を進んでいることを意味します。これによって、人は自分の運命のコントロールができなくなり、自分にどれだけ価値があるかに気づくことができなくなります。

 

恥を感じる人は、自分の価値判断を他人の手に委ねます。これは、彼らが他人の目を通してしか自分を見ることができないからです。他人の意見を通して人生を生きます。なじめないことを恐れているため、恥には不安が付き物です。

結露


他人の目に見えるようになるように恐怖を投げ出そう

この感情はとても複雑であると考えられていますが、なくすことは可能です。どのようにして恥を倒すことができるでしょうか。あるいは、姿を現して自分の価値を見つけるために、何ができるでしょうか。

はじめの一歩は、自分が恥を感じていることと、この感情が自分の感情の宇宙の一部であることを認識して受け入れることです。それから、結果、自分の人生に及ぼす影響、自分を制限する方法、これによってできなくなっていることを考えます。

心からこれを行えば、自分自身の目にも自分は映っておらず、他人によって確立された測りに沿って自分の価値を評価していたことに気づきます。これはやめなくてはいけません。そして、他人が思うことに関係なく、自分の進みたい方向へ進むことに集中しましょう。

次のステップは、自分を知ることです。自分の存在の奥深くとつながって、自分という人間の在り方の理由を考えてください。自分自身を目立たせることを怖がらないでください。

これは簡単なことではありません。特に、本当の自分を長く隠してきた場合はより一層難しいかもしれません。良いお知らせは、自分自身が自分の親友になるのに遅いということは決してないということです。

どのような状況がこのような心の状態にしたのかを知ることは、とても役立ちます。この出発点を知ることが、自分の傷の深さを知る助けになります。それは、周りの人を落胆させてしまったという傷です。

鏡

効果のある練習方法として、他人が思うことに関係なく、鏡の中の自分自身と向き合うという方法があります。何が見えますか?自分はどんな人間ですか?自分の特徴は何ですか?自分は何を求めていますか?

この目的は、期待や本物の自分でいることを阻害する精神的な罠から自分を解放することです。あなたは、他人より良くも悪くもありません。他人と比較することで、自分の価値は決まりません。

 

幾つかのケースで、そもそも自分に恥をかかせた人に怒りを覚えることもあります。その状況での自分の感情と考えを書き出して、気持ちを吐きだしましょう。ずっと言いたかったことを伝えるために、 その本人に宛てて手紙を書いても良いかもしれません。このエクササイズによって、恥ずかしい瞬間を軽減し、感じだことをそのまま思い出すことができます。そうすることで、ネガティブな感情を開放することができます

お分かりいただけるように、恥を感じることは悪い瞬間を経験する以上の意味があります。この制限的な感情により、人は他人の期待の奴隷になり、自分自身を嫌い、見えない存在になっていきます。だから、自分自身とつながりを持つことが非常に重要です。