恥:アイデンティティに対する攻撃

2019年3月5日

非常に強烈に感じる気持ちがあります。罪悪感、怒り、悲しみ、憤慨などです。もうひとつ、心を引き裂く強い感情があります。それは恥です。

恥はネガティブな感情で、強い影響を残します。自分は価値がなく、ただ平凡で、何をしても笑われる…そんな十字架を長い間抱えることもあります。

「なぜ、人の恥により自分を誇りに思うのか、私には分からない。」

-マハトマ・ガンジー-

 

恥は痛みに通じる脳の一部を活発にする

アムステルダム大学は、46人のボランティアをつのり、様々な感情の反応を比較する研究を行いました。被験者が画面で侮辱や賛辞を見た時の脳波を研究員は分析します。

被験者は、自分が主人公の立場になる物語を聞いています。これにより、共感を通して感情とつながりやすくします。例えば、友達と会う場面があります。会うべきはずの相手は、自分を見るとすぐに反対を向き、行ってしまいました。

恥の感情は、喜びより速く強烈な脳波を生むことを研究員は観察しました。怒りよりもネガティブで、痛みに通じる脳の一部を活発にしたのです。

「恥は痛みに通じる脳の一部を活発にする。」

脳

賛辞により喜びが生じましたが、恥の感情は喜びの感情より非常に強烈でした。驚くべきことは、怒りが恥の足元にも及ばなかったことです。侮辱により多くの被験者に怒りや動揺が生じましたが恥の方が強くネガティブでした

 

恥は毎日の生活の一部

恥は、日々の生活に無縁とは言えない感情です。実際、多くの人が、人に恥をかかせる方法でのみコミュニケーションを取り、なぜか自分はよくやっていると思っています。より良く繊細な言葉を使うために必要な共感に欠けています。

例えば、母親が子どもの友達を褒めることがあります。友達と子どもを比べています。無意識に、自分の子供の成果を軽視しているのです。もし、母親が本人たちの前で友達を褒めたとしたら、子どもは恥をかくでしょう。

特に職場で、このような状況はよくあります。この感情は、人間関係をおびやかします。誰かが人をバカにし、相手が劣者だと感じた時などです。恥は、不快で強烈な感情で、深く長引く傷を作ります。自尊心に影響し、後に再構築するのが難しくなります。

鏡を見る女性

 

恥と自尊心

恥と向き合わなければならない時、どうしたら良いでしょう? 恥に深い傷を残させないために、何ができるでしょう?どうしたら、あまり悩まずに済むでしょう?

そのカギは、自分を知り価値を認めることです。人の意見に自分の意見より力を与えないようにすることです。自分を知ることにより、人に自分を定義されないようにすることです。つまり、自尊心に気を付け、自分を疑いたくなる時に、自身を取り戻すことがカギなのです。

そのためには、内なる会話に注目する必要があります。自分自身への話し方に注目しましょう。自分に対し、良いことを言っていますか?「なんてバカなんだ」と繰り返していませんか?「これは苦手」「私はドジだ」と言っていませんか?

誰かが自分に恥をかかせようとした時、気に留めないよう、自分の価値を認めましょう。誰かの行為を止めることはできませんが、そこから自分が受ける影響を変えることは可能です。

「私を座らせなかったのはバカ者だったが、人に恥をかかせることは、相手を不必要に残酷な運命で苦しめることになると私は学んだ。」

-ネルソン・マンデラ-

恥は、アイデンティティへ攻撃で、痛みの原因になることが分かったところで、行動を起こしましょう。自分の価値を認めましょう。周りの承認に依存するのではなく、自分を信じましょう。