人の心をすり減らす人から身を守るには

07 12月, 2018

人の心をすり減らす人とは、まるでブラックホールのようなものです。そういった人は、要求することであなたから体力を奪い、行動であなたを疲弊させます。自分がどれだけ不快感を与え、相手をコントロールしようとし、有害であるかに気づいていないため、一緒にいて疲れるということもあります。親、恋人、友達、または子どもでさえもこのような人になりえます。あなたはこういった人の言いなりになり、あなたの権限や尊厳をすべて奪われてしまうのです。

これについて、マーク・トウェインが皮肉なことを言っています。彼はギブアンドテイクの考え方は、1を与えることでどうやって10を得るかを知る必要があるということなのだ、と言うのです。ペンシルバニア大学の教授であり、「ギブアンドテイク」の著者でもあるアダム・グラントのような専門家は、与える人がいなければ奪う人は存在しないと言っています。これはつまり、相互に交換し合わないスパイラルに陥ってしまうのは、必ずしも奪う人だけの責任ではないということです。そうではなく、ときにあなたこそがバランスをそういった方向へ傾けてしまっているということもあるのです。

奪う人にはとてもわかりやすい特徴があります。それは、与えるよりも受け取る方が好きだということです。相互関係を自分の都合のいいように変え、他の人のニーズよりも自分の利益を優先します。

しかしだからといって誰かを責めるべきだということではありません。最も大切なことは、どんな関係の中でも、交換し合うことが含まれているのだということにあなたが気づくことです。自分の時間、アイディア、励ましやアドバイスをあなたは人に与えますが、あなたも誰かに頼り、誰かもあなたに頼るということです。このいい面は、ものごとを明るくする能力を自然と持っている人や、最も養育的で、励ましてくれ、助けになろうとしてくれる人です。こういった与えるタイプの人は、それが自分の生き方なので、それを気づくことさえなく行っているのです。

残念ながら、与える人がいれば、その人から奪う人もいます。こういった人は、より力を与えてもらえばもらうほど、自分が待ち望まれていたように感じるタイプの人です。こういった人は、(この部分を決して忘れないでいただきたいのですが)最もたくさん与えてくれる人を探しあてる「レーダー」を持っていて、永遠にそれを糧にするような人です。

心がすり減らされてしまう人

人の心をすり減らす人は生まれつき?それとも後でそうなるの?

人の心をすり減らしてしまう人が、生まれつきそうなのか、後にそうなるのかということについては、研究が一切行われていません。しかし90年代に、小児科医、研究者でもあり、親の執着に関する研究で知られているウィリアム・シアーズが、「ハイ・ニーズ・ベイビー(ニーズの多い赤ちゃんの意味)」という言葉を作り出しました。彼は赤ちゃんの中には、より激しい感情的なニーズを持って生まれてくる子もいると言いました。そういった子は一般的に、睡眠に問題があったり、さまざまな理由で育てるのが大変です。

これは与える人というよりは奪う人になりがちという人がいたり、注目を与えるよりは受けたいと思っている人がいる一つの説明かもしれません。しかし別の角度から説明している専門家もたくさんいます。その中に、同じくらい興味深く、より啓発的でさえある考え方があります。その理論は、人の心をすり減らす人はナルシスト的な性格をしているというものです。1979年に、ロバート・ラスキン教授とカルヴァン・S・ホール教授がナルシスト的な性格を測るためのものさしを作りました。このものさしで、この有毒で、人を疲れさせる行動パターンにスポットライトがあてられたのです。

 

人の心をすり減らす人は、まさにナルシシズムの側面の一つです。優越感を感じ、その感情を注目の的になったり、会話の主導権を握ったりすることを正当化するのに使うのです。ものごとへの特権を得たり、プロジェクトの権力を握ったり、いかなる状況でも注目を独り占めし、どんないざこざでも必ず相手に謝らせます。こういった人はまるで、すべてを飲み込み、みんなのエネルギーや権利、自尊心などを吸い取ってしまうブラックホールのようです。

ブラックホールのような存在

恋愛や友人との関係において、私たちのほとんどは与える人です。問題は私たちが他の人もそうだろうと思っていることです。ですので、この人は人の心をすり減らす人なんだということに気づくのがとても難しいのです。こういった人は、与える人を見つけるのに役立つレーダーを持っていますが、私たちはこういった人を見つけるためのレーダーを持っていないのです。

人の心をすり減らす人から身を守るには

人の心をすり減らす人は、他の与える人を選び出すことに長けています。与える人とは何の見返りもなく全てを与えることに慣れている人です。人間関係は誠実で、愛情や注目をお互いに与え合うものだと思っています。しかしこういった人はまた、ナルシストな奪う人を見つけることが非常に苦手なのです。

ですので、こういった性格の人から身を守るためにできることを紹介しようと思います。

自分の体に聞いてみましょう

人の心をすり減らす人は、あなたの居心地を悪くさせます。しかしその人たちの態度やたくらみ、意図に最初は気が付かないかもしれません。気が付くのは、あなたの中に感じる矛盾です。その人と一緒に過ごした後、身体的な疲労や疲れを感じませんか…?

相手を理想化したり、相手の行動を正当化してはいけません

あなたを不快にさせたり、心の中に矛盾が生まれるようなことを誰かが行ったときに、あなたは大抵それを正当化しようとするでしょう。ただのストレスだ、と自分に言い聞かせるのです。わざとやったんじゃない、すぐに気が付いてごめんねって言ってくるだろうと。あなたはその人の恋人や、友達、家族なので、その人を理想化します。その人のことを愛しているからこそ理想化してしまいますが、実際にあなたがしていることは、人の心をすり減らす人を育ててしまっているのです。

ですので、現実にフィルターをかけるのをやめられるようにならなければなりません。その人の本質を見抜けるようになる必要があるのです。

相手を理想化しないこと

あなたには価値があるということを忘れず、相手にも必ずそれを分かってもらう:言いたいことははっきりと

人の心をすり減らす人から自分を守るために最もいい方法は、距離を置くことだと言えるでしょう。しかしそれがいつも可能だという訳ではなく、それが必ずしもベストな考えという訳でもありません。ナルシストな人は自分の行動が起こす影響にたいていは気づいています。そこであなたができる一番いいことは、自分の限界を相手に知らせ、相手の行動の(潜在的な)結末について話すことです。

  • 自分をいつも最優先していたら、人々はいつかあなたのことを最優先に扱うことをやめてしまうでしょう。
  • 自分は他の人より価値があると思っているなら、人々はやがてあなたのことに関心がなくなるでしょう。

あなたの限界に関心を持たない人に対して、あなたは一切我慢をしてはいけません。そうするためには、はっきりと物事を言わなければなりません。つまりあなたが我慢するつもりがないこと、あなたが必要としていること、あなたが進んで与えること、その代わりに返してほしいことなどを、相手に伝えるということです。

最後にもう一つ。奪う人については、準備をしておき、あなたから奪うことやあなたの幸せを吸い取ることに何の問題も感じない人に気づく方法を身につけることです。ベンジャミン・フランクリンがかつて言ったように、百の治療より一の予防、です。