本当にあった話:死を悲しむゾウの群れ

2019年8月27日
このストーリーの主人公は、アフリカの自然保護主義者であるローレンス・アンソニーと、彼が人間のように一緒に住んで話しかけてきたゾウの群れです。

死を悲しむ象のストーリーは、フィクションではない真実の物語です。実際、何が起こったのか、まだ説明のできない側面がいくつかあります。起こった理由は今もなおはっきりしていません。

1950年に南アフリカで生まれたローレンス・アンソニーという男性がこの話の主人公です。繁栄したスコットランドの鉱山労働者の息子として誕生した彼は、アフリカに魅了され母国を離れました。ローレンスは、父親から鉱業ビジネスと自然への愛の両方を継承しました。

ローレンス・アンソニーは生物学者になり、その後自然保護論者になりました。最終的に、世界で最も絶滅の危機に瀕している象について特に研究を始めます。彼はあらゆる行動を起こし、象を保護するために奮闘することとなります。こうして悲しい象の物語が始まったのです。

「動物はいつだって人間の素晴らしい仲間なのです。」

-コレット-

本当にあった話 死を悲しむ ゾウの群れ

悲しむ象たち

ローレンス・アンソニーの話を続ける前に、象について少し話しましょう。象はサーカスでも人気者の動物でよく知られていますが、実際は並外れた能力を持った動物です。彼らの進化した知能はチンパンジーやイルカに匹敵するものなのです。

象は大きな脳を持っています。他の陸上動物にはそのような大きな脳は見られません。彼らは非常に知的な動物なのです。また、その高い知性は優れた記憶力だけではありません。非常に高度な社会行動力も持ち合わせています。

象の注目すべき特徴として、仲間が亡くなった時にその死を嘆き悲しむ数少ない動物の一つであることが挙げられます。子供が亡くなった時には、小さな葬儀で悲しみを表し喪に服します。自分と行動を共にした仲間でなくても、他の象の死体や骨を見つけると必ずその場にしばらくとどまります。そして、彼らは敬意を表すかのようにその亡骸を囲むのです。

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危険にさらされている象

ローレンス・アンソニーの話に戻りましょう。彼の名前は1999年に起こったことで有名になりました。ズズランダと呼ばれる小さな村で、珍しい提案が行われたのです。その提案は、欲しい人誰にでも象の群れを与えるというものでした。

しかし、問題が発生しました。象は野生動物であり、世話をするのも非常に大変でした。象たちは物を壊し、誰にも従わず、逃走を続けました。

ローレンス・アンソニーはこの問題に挑戦することになりました。象の群れを養子にし、一緒に自分で建てた象の保護区で暮らすことにしたのです。保護区の名前はトゥーラトゥーラで、「平和と静けさ」を意味します。

ある日、彼は群れのリーダーであるナナが非常に反抗的なパックリーダーであることに気付きました。彼女は虐待された過去があり、隙を見ては逃走を図りました。そこで、ローレンスはナナとアシスタントのデイビッド、そして彼の犬と一緒に毎晩寝ることを決めました。

保護地区はフェンスで囲まれていましたのですが、毎朝、ナナは他の象と一緒にフェンスを取り壊そうとしました。しかし、ローレンスは象たちに保護区を離れた場合に直面する危険について、まるで人間に話すように話し続けたのです。

次第にナナはローレンスに興味を持ち始めました。やがてその好奇心は愛情へと変わりました。こうして反抗的な象の群れはローレンスの素晴らしい友人となったのです。

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神秘的な出来事

ローレンスは野生の象を飼いならすことに成功しました。その後も、彼は多くの偉業を成し遂げました。たとえば、イラク戦争中にバグダッド動物園から多くの象を救出しました。同様に、コンゴ戦争でも象を救出しました。後に自分の経験に基づいた本を書きました。彼は象のコミュニケーション方法に特に興味があったようです。

2012年3月2日、ローレンスアンソニーは心臓発作で亡くなりました。そして、悲しい象による奇妙だけれど素晴らしく神秘的な出来事が起こったのです。ローレンスの死から2日後、彼が救出した野生の象たちがローレンスの家にやってき始めました。そして、全頭が1日の内に彼の家にたどり着きました。象のリーダーが群れを導いたのです。合計31頭の象が20キロメートル以上歩いやってきました。

全頭が一列になって家を囲み、その間、飲み食いせず、2日間そこに佇んでいました。おそらく悲しみを表現する彼らの方法、偉大な友人に別れを告げる方法だったのでしょう。3日目に、象の群れは到着した際と同様、荘厳な様子で家を去りました。

ローレンス・アンソニーの死を象がどのように発見したのか、今もなお誰も説明することができません。

  • Marina, J. A. (1994). Teoría de la inteligencia creadora. Barcelona: Anagrama.