動物の意識:自分たちの苦しみを意識するか

2019年6月24日
本記事で動物の意識に関して知りましょう。

動物は自分たちの苦しみを意識しているのでしょうか?多くの人はこんな疑問を少なくとも一度は投げかけたことがあるはずです。ペットを飼っていたり動物を愛している人は、この質問の答えが100%わかるかと思います。しかし、神経科学的に言えばどうでしょうか?動物は自分を意識して、何が起こっているかを知ることができるということは科学によって証明されているのでしょうか。

神経科学はすべての哺乳類、鳥、その他の種は自分自身の苦しみを意識しているという決定的な証拠を発見しています。動物の意識というのは、最近の新しい題材ではありません。2013年、ケンブリッジ・デクラレーション・オン・コンシャスネスが、この問題を議題に出しました。

研究者たちは、人間と、活動が意識的な動物の間に対応する回路があることを特定しました。動物が感情を感じるときに活性化される神経回路が、人間において活性化される回路と同じだということがわかったのです。世界中の有名な神経学者がこの考えを支持しており、動物は自分の苦しみを意識しているということに同意しています。

「人権だけでなく動物の権利も支持している。これこそ人間のあるべき姿だ。」

-エイブラハム・リンカーン-

ケンブリッジ・デクラレーション・オン・コンシャスネス

2017年7月7日、有名な科学者たちがケンブリッジ・デクラレーション・オン・コンシャスネスに合意しました。この書面では、人間だけでなく脊椎動物や無脊椎動物も含めかなりの数の動物が、知覚的な生き物であると宣言しています。つまり、経験を意識して、ポジティブまたはネガティブな精神状態を持ち得るということです。

動物は意図的なふるまいを見せる能力と共に、意識的な状態の神経構造的、神経科学的、神経生理学的基質を持っているということに関する科学的な合意があります。別の言葉で言えば、人間は意識を生み出す神経的な基質を持つ唯一の動物ではないということです。

動物の意識:自分たちの苦しみを意識するか

カリフォルニアにある、神経診断関係企業のニューロヴィジル(NeuroVigil)のCEOであるフィリップ・ロー、 アレン脳科学研究所のクリストフ・コッホ、神経科学研究所のデイビット・エデルマン、その他の名高い神経科学者が、ケンブリッジ・デクラレーション・オン・コンシャスネスを批准しました。

ポジディブ、またはネガティブな体験をする能力は、生き物に意識を持たせるということが証明されました。

「地球上にいるどんな生き物も、個々に存在する権利がある。」

-アンソニー・ダグラス・ウィリアムズ-

この題材における最近の研究

多くの研究がこれらの事実を証明しています。2016年、ジャロッド・ベイリーとシラネ・ペリエラは、犬における感情と共感の脳の回路の調査を発表しています。この研究は、ケンブリッジ・デクラレーション・オン・コンシャスネスの結論を立証するものです。

欧州食品安全機関と共に、フランス国立農学研究所も動物の意識に関しての研究を行っています。その結果は、2017年にイタリアのパルマで明らかになりました。この研究は、動物は神経系を備えており、侵害受容刺激によるネガティブな感情を含む、複雑な情報の意識処理に対応しているということを証明しました。

この研究では、霊長類、カラス科、齧歯動物類、反すう類など様々な種が分析されています。研究者たちは、霊長類、カラス科、齧歯動物類などの自伝的記憶を持つ動物は、過去や未来に関わる欲望や目標を持っている可能性がある、と結論付けています。結果、逆境の経験に深く影響を受けます。

動物の意識:自分たちの苦しみを意識するか
動物の意識はある

動物たちを虐待する人は、動物は何も感じないと言って自分を擁護します。しかし、7年以上にもわたる動物の意識における確固たる証拠と、これを証明する多数のその後の研究によって、これはもはや動物を虐待する言い訳にはなりません。

動物をものとして扱い、様々な方法で虐待する人の主張を、科学は支持してはくれません。さらに、動物の権利、動物保護、動物福祉の規制には、大きな法的効力があります。すべての研究や証拠が、これらの法に組み込まれてきているのです。

人間の意識の研究をすることの複雑度にも関わらず、これからは動物の意識も併せて研究されていきそうです。

「動物の扱いだけで、人間の心を判断できる。」

-イマヌエル・カント-