ホワイトノイズとは?聞くべき理由は?

ホワイトノイズとは?聞くべき理由は?

最後の更新: 18 2月, 2019

寝るときにテレビをつけたままにする人は少なくありません。雑音がないと、眠りにつくのが難しいと言います。これは、ホワイトノイズで説明でき、その人気は高まってきています。

例えば、どのチャンネルにも合わせていないときのテレビの雑音がホワイトノイズです。ラジオが合わない時の音もそうです。また、エアコンが発する音もホワイトノイズです。これらの共通点は、継続的で単調であることです。リラックス、安心できると多くの人が言います。

脳科学者セス・ホロウィッツは、「ホワイトノイズは、文字通り、パターンのない音波エネルギーの壁だ」と言います。これが人の眠りに役立つというアイデアが広まり、今ではこの音をだすアプリさえあります

「夜は、生きていることが最も難しい時間だ。」

-ポピー・Z・ブライト-

 

ホワイトノイズにはポジティブな効果がある?

生物学的な観点でみると、ホワイトノイズはその環境にある他の音をカバーしたり、無視する助けになります。就寝中にホワイトノイズがある時、聞き取れる刺激が出現しても大脳皮質を活発にしないようです。

つまり、ホワイトノイズは見えない保護スクリーンのようなものです。他の音を遮る働きがあります。周りの音で目が覚めやすい人も、ホワイトノイズで眠りが妨げられることはありません。

砂嵐

就寝中にフルで機能し続ける感覚は、聴覚のみだということを頭に入れておきましょう。これは、生き残るために必要なためです。もし、この感覚が完全にとまっていれば、危険を予知したり、それを追い払うために目が覚めることもありません。

しかし、これには、就寝中に耳が過敏であるために、目が覚めるという欠点もあります。犬の鳴き声や車、人の話し声で、何度も目が覚める人もいます。このような場合、ホワイトノイズは、それを防ぎ、幸せに、平和に寝る助けになります。

 

ホワイトノイズの目的

世界中の多くの人が、ホワイトノイズは睡眠の強い味方だと主張していますが、科学的には証明されていません。これを後押しする研究も、または反対する研究もまだ発表されていません。しかし、これは、多くの人がこの仮説について議論していないことを意味するわけではありません。

長期的には、ホワイトノイズは内耳の有毛細胞に影響すると、セス・ホロウィッツは言います。有毛細胞とは、私達が音をキャッチするのに必要な細胞です。このタイプの音に長くさらされることにより、有毛細胞が最大に機能するのだろうと専門家は言います。つまり、もしそれが何らかのダメージを与える結果になると、それを修復する自然のプロセスが機能しなかったり、始まることすらない可能性があるということです。

神経

ホワイトノイズの効果が科学的に証明されていないのと同じく、それに何の効果もないという研究もありません。そこにあるのは、ホワイトノイズでよく眠れるという人が増えているとう事実です。赤ちゃんに非常に効果的だともされており、また、勉強の際に集中を促すのにも使われます。

また、例えば、「ブラウンノイズ」など他の色の音も出てきています。ブラウンノイズは、滝が作り出す音です。ほぼ単調で、穏やかな音であり、自然なものです。「ピンクノイズ」もあります。これは、雨など規則的でないものを表します。これらにはすべて、似たような効果があります。

 

ホワイトノイズと睡眠障害

睡眠障害をこのような「トリック」で治療すべきでないと言う学者もいます。不眠症の裏に、深く調べるべき複数の原因が隠れていることがあります。ホワイトノイズは、あなたの睡眠の助けになっているかもしれません。しかし、初めに睡眠が困難になった原因である問題を解決することにはなりません。

不眠症自体にも問題はありますが、より深い何かが外へ向けて表現しようとしているのが、不眠症です。多くの場合、未解決の衝突、不安などがあると眠れなくなります。睡眠に関する問題を解決するのにホワイトノイズが役立っているかもしれませんが、大きな病気の症状の別の姿である可能性もあるのです。

睡眠障害の女性

真の問題は、眠れないことに悲惨な結果が伴うことです。緊張や不安を増長するだけでなく、身体的健康にも著しい影響を及ぼします。これが、「トリック」を使うことが合理的でない理由です。もちろん、鎮静剤の服用や継続的な不眠を積極的に受け入れるよりは、害は小さいでしょう。

一番賢い方法は、折り合いをつけることです。ホワイトノイズが、不眠症の問題を解決するのであれば、試してみるのは良いでしょう。しかし、無視してはいけない病気などが隠れているかもしれないことを忘れてはいけません。「あて布」で、本当の原因を覆うことはできたかもしれませんが、その原因の元を見つけることが大切です。


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