一過性の急性ストレス:繰り返される苦しみ

一時的急性ストレスは、ある特定の人格を持つ人が影響を受けやすく、非常に危険でもあります。詳しく見ていきましょう!
一過性の急性ストレス:繰り返される苦しみ

最後の更新: 04 3月, 2021

一過性の急性ストレスにより、人の命がおびやかされることも多々あります。これは人を非常に消耗させる持続的な精神状態です。一過性の急性ストレスには非常に激しい症状がありますが、短期間で消失します。また、多くの場合ある特定の人格を持った人と関連しているということを知っておくことも重要です。

それは、1950年代にメイヤー・フリードマンとレイモンド・ローゼンマンが「タイプA」と定義した人格を持つ人です。タイプAの人は、競争心が強く、自分にとても多くのことを求め、持続的に切迫感を抱える傾向があります。

このような行動パターンや感情のプロセスは大なり小なり問題となります。せっかち、衝動的、感情に対する誤った対処をするといった特徴があり、敵対的な人もいます。中でも、このタイプの人格を持つ人は心血管系に問題がありがちだという非常に危険な事実もあります。

もう少し深く掘り下げていきましょう。

一過性の急性ストレス:分類・症状・引き金・治療

一過性の急性ストレスは、この精神状態の分類で最もよく見られるものです。治療の観点から見ると、患者の身体的精神的消耗を起こす引き金を知ることが欠かせません。そこで、次の違いを知っておきましょう。

  • 慢性ストレス障害:仕事や複雑な家庭、個人的な状況などが症状を引き起こします。患者の生活において、ストレスは持続的です。
  • 急性ストレス障害:突然で予期せぬ出来事やトラウマの後に出ることが多いストレスの状態です。苦しみ、過覚醒、疲労は1ケ月続くこともあります。
  • 一過性の急性ストレス障害:上に示したように、このタイプの障害は「タイプA」の人格を持つ人に起こりがちです。完璧を求め、さらに感情のコントロールが苦手です。また、症状が出たり消えたりし、健康に大きく影響します。

その他にも考慮すべき要素があります。このタイプのストレスを抱える人は、専門家の助けを得ようとしません。常にストレスを抱えていることが、自分の性格の一部だと考えます。しかし、身体的および精神的に健康を保ち、より健全な変化を目指すには、適切な精神的対応が必要になります。

一過性 急性ストレス

一過性の急性ストレスの症状

これまでに指摘したように、一過性の急性ストレス障害には問題があります。それは、一過性急性ストレスを患う人は、自分は助けを必要としないと考ることです。自分の反応が不相応だと思わない、あるいは感情をどのようにコントロールすべきかを分かっていないのです。人生は複雑なもので、何があっても適応しなければならないというように考えます。

次は、一過性の急性ストレスの主な症状です。

  • 継続的苛立ちや不機嫌
  • 小さな日常的問題を激化させること。これにより、当然すべてが自分の力量を超えていると感じ、より不機嫌になります。
  • 筋肉のこり、緊張、全身の重さ
  • 緊張性頭痛
  • 消化不良、めまい、持続的頻脈
  • 一般的に、高血圧や心血管系に問題を抱えがちです。

多くのケースで、一過性の急性ストレスにはパニック発作が伴うことを知っておくことも重要です。

一過性の急性ストレスの原因

一過性の急性ストレスは、過敏で求めるものが多い人に起こりがちなのは明確です。このような人は、ペースが速く、常に警戒状態にあり、自分の目標を達成できていないように感じます。

アメリカの心臓専門医メイヤー・フリードマンとレイモンド・ローゼンマンが定義したタイプAと呼ばれる人格は、何よりフラストレーションや怒りをコントロールすることが苦手です。非常に競争心が高く、自分で立てた目標を達成できると自分に証明しなければならないほどです。こうなると、孤立やパニックが表出します

さらに、Mark P. Petticrew博士が行った研究等によると、タイプAに関連する行動パターンは、単なる冠動脈性心疾患の「添え物」ではないと言います。

ストレスに対する治療

ストレスに対する効果的な治療はたくさんあります。しかし、すべてのテクニックが皆に有効なわけではありません。そのため、治療法においては、ひとりひとりに合ったものを探すことが必要です。

一般的に、一過性の急性ストレスは次の治療ストラテジーで効果が得られます。

一過性 急性ストレス

感情のコントロールテクニック

自分の感情や衝動のコントロールが苦手な人には、感情コントロールテクニックが効果的です。これらのケースにもっとも効果的なテクニックを次にご紹介します。

  • 苛立ちや怒りに対するコントロールテクニック
  • 論理的推論
  • 思考調整
  • 感情の自己統制
  • アサーティブネス
  • 深呼吸
  • 筋肉の弛緩
  • マインドフルネス

認知行動療法

認知行動療法は考え方やメンタルヘルスが感情の状態や行動にどう影響するかを理解するのに役立ちます。セラピーの目的は次の通りです。

  • ストレス、衝動性、自己要求を大きくする考え方を変える
  • 冷静に今に焦点を当て、ストレスの原因を識別し、気分を高めるよう促す

最後に、もう一つ重要な点を挙げておきましょう。それは、人は明らかに精神病的な状態にある時にも、自分が正常と思う行動や性格に陥ってしまうことがあるという点です。日常的にストレスを普通だとすることは、健康をおびやかし、自身が重大な影響を受けることになりかねません。このことを心にとめておきましょう。

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  • Petticrew, M. Lee, K. & McKee, M. (2012). Type A Behavior Pattern and Coronary Heart Disease: Philip Morris’s “Crown Jewel”. Am J Public Health, 102(11): 2018-2025.
  • Friedman, H. & Booth-Kewley, S. (1987). Personality, Type A Behavior, and Coronary Heart Disease: The Role of Emotional Expression. Journal of Personality and Social Psychology. 53(4): 783-792.