インスタグラム:自我の崩壊

2019年8月14日
自己概念は、大部分が外界の基準から構築されます。しかし、この基準はインスタグラムなどのソーシャルメディアでは異なるかもしれません。

数年の間に、ソーシャルメディアは、インターネット上で最も有害で意味のない要素であると評価されるようになるかもしれません。インスタグラムなどのソーシャルメディアは、身体的・精神的健康に害を及ぼすと示す研究が次々と現れる可能性があります。

決定的な結論を支える充分なデータはまだありません。しかし多くの調査により、ソーシャルメディアの使い方に関する重要な事実が指摘されています。ソーシャルメディアは、精神的健康に影響するようです。その程度は、使う人の人格や使用時間、どのソーシャルメディアを使うか、また、使い始めた年齢によります。

ソーシャルメディアは依存を生むということは分かっています。他の物質と同じように、神経回路の強化に影響するようなのです。また、耐性と離脱につながることもあります

 

様々なソーシャルネットワーク、異なる影響

ソーシャルメディアを使う時、劣等感、落ち着かない、さらに不安を感じたことがあるでしょう。それは、ネット上でのネガティブなコメント、または加工された画像による非現実的な期待から来ています。ソーシャルネットワークの精神的健康における悪影響を疑っているかもしれませんが、新たな研究が深刻な問題を取り上げています

インスタグラム 自我の崩壊

この研究では、フェイスブック、スナップチャット、インスタグラム、ツイッターは14~24歳の人の精神的健康に深刻な害を及ぼす可能性があると結論づけています。 Royal Society for Public Health そして the Young Health Movementの2つ団体が発表した研究によると、インスタグラムが若者にとって最も有害なソーシャルネットワークだと言います。

この研究は、5つのソーシャルネットワークの生活への影響を調べるために、14~24歳までの約1500人を対象に行われました。孤独、自己認識、不安、ストレス、ハラスメントなどを含む14の項目があります。これらすべてのうち、インスタグラムが最も悪い評価を受けたのです。

スナップチャット、フェイスブック、ツイッターもそう大きな差があるわけではありません。この3つのネットワークも健康に悪影響を及ぼしていました。これらは人々の不安をあおっていると研究員は考えます。研究者が考えるポジティブな影響を及ぼす唯一のソーシャルネットワークがYouTubeです。それでも、ウェブサイトやその内容により、とるべき睡眠時間より少なくなったと考える利用者もいました。

「スナップチャットやインスタグラムが精神的健康、幸福において最も悪い評価を得たのは興味深い。両者とも画像を中心としたもので、これが若者に不十分という思いや不安を与えているのかもしれない」とRoyal Society for Public Healthの責任者シャーリー・クレイマーは言います。

 

インスタグラムと自己の崩壊

インスタグラムは、他のソーシャルネットワークより内容が少ないように見えます。最大の要素は画像です。友達や知り合いをフォローし、ハッシュタグや公開プロフィールの利用、また、芸能人やインスタグラム上の有名人を見ることも可能です。そしてこれは皆に公開されています。

これは、若者の利用者が最も多いソーシャルネットワークです。若者は、自己啓発のプロセスに浸かっており、ここに大きな危険が潜んでいます。彼らは自分の価値を獲得するステージにいます。ソーシャルメディアにより、勤勉さや専門職への従事は、写真のためにポーズをとることより価値がないと学んでしまいます

人とつながることが目的ではなくなっているソーシャルネットワークもあります。今やたくさんの企業の宣伝スペースになっています。ソーシャルネットワークはビジネスネットワークとなり、利用者は主製品であり、主な消費者です。子どもが身につけるブランドを宣伝する母親をビジネスの機会として捉える会社もたくさんあります。これにより、子ども(多くが未成年者)を製品にしてしまっているのです。

 

成し遂げるまで、ごまかす

事実上仕事をせず、何千人ものフォロワーがいる表面上の虚栄心の強い人を見ると、真似した方が良いと考えるかもしれません。あまり興味がないものにも「いいね」をつけ、不自然に振舞い始めます。その結果、弱い自我は憤り、壊れ、崩壊してしまいます

ソーシャルメディア上には、服、家、旅行、友達、ジョーク、キス、ハグなどの写真があふれています。ユニークさをもつアカウントに、たくさんのアカウントが力強く魅惑的で、見せかけの自慢を見せつけあなたを誘導しようとします。

時々、いい画像を見たいという欲求に抵抗できないことがあります。それは理解できることで、画像を見て、同じような写真を撮りたいと思うでしょう。そこに映っているのと同じような旅行をしたいと考えるかもしれません。それでは、現在の雇用状態はどうでしょう?それなりに暮らすために、若者はどれくらいの収入が必要でしょう?ソーシャルメディアの画像と実際の生活はどれくらい違うでしょう?本当にそれを望んでいますか?本当にそれが必要ですか?

インスタグラム 自我の崩壊

 

専門家は行動し始めるべき

あなたが多くの時間を費やすソーシャルネットワークが現実世界をほとんど正確に表さないのであれば、人生、社会、努力や勤勉さの価値への理解を考え直してみましょう

人々は現実世界に見つけることができない「仮想」現実に魅力的な価値を見出しています。しかし、今、教育、勤勉さ、努力、奉仕など人生で大切な価値観が見直されつつあるのではないでしょうか。