一緒に乳がんと戦おう

一緒に乳がんと戦おう
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 21 12月, 2022

乳がんは、どれも分子レベルでも感情レベルでも異なります。より進行の早いガンもあれば、穏やかなものもあります。しかし、この辛い旅路の中では、髪を失ったり胸部に傷跡が残ることは重要ではありません。大事なことは、生きてこの挑戦に立ち向かうことです。

科学は驚きで溢れています。毎日、ガンと戦うための腫瘍学や新しい技術に関する希望を掻き立てるようなニュースを耳にします。免疫療法などでは、治療はより正確さを増しています。専門家は、健康な組織を傷つけることなく、抗体ががん組織と戦う免疫システムを導けるように、体を「鍛える」方法を発見してます。

薬の副作用が軽減され、効果もより正確にはなってきているものの、それでも多くの女性が乳がんだと診断されています。世界がん研究基金の数字によれば、世界中の女性の中で最も多いがんが乳がんです。死亡率は毎年下がってきているため、今回は乳がんを生き延びた人の社会的・感情的影響に注目していきたいと思います。

それぞれの女性には名前があり、彼女だけのストーリーがあり、生物学的特徴の異なるガンを患っています。しかし、これらすべての人をつなげているのは、恐怖と避けようもない不安です。これら全ての女性が、誰も心の準備など出来ていないような辛い旅路を強いられているのです。

結果として、多くの女性は変化の道を旅しながら乳がんと戦います。人々にとってのお手本や、インスピレーションとなります。本物の希望を象徴して、一緒に戦えばなんだってできることを示してくれます。

リボン


乳がん:傷痕が誇らしい

スペイン腫瘍学学会(SEOM)の準議長であるアルバロ・ロドリゲス・レスクーレによれば、乳がんは最もよく発見されるガンのタイプのひとつです。ただ、女性の死亡の主な原因が肺がんとなっている国もあります。喫煙が大きな問題となっている場所が世界にはあり、これも心にとどめておくべきことです。

乳がんの生存率は高いもののひとつですが、乳がん患者は「なぜ自分が?」と問いかけることが多くあります。西オーストラリア大学は、2014年に乳がんの原因に関する女性の認識を研究しました。多くの患者は、乳がんを遺伝または生活様式要因と結び付けて考えているようです。

しかし、臨床研究によって、乳がんの5~10%のみが遺伝的な遺伝子異常に関連していることがわかっています。乳がん特有の異常は、BRCA1やBRCA2の遺伝子に見られます。この病気を発症する要因があるのは明らかですが、それが分かっていても完全に避けることは出来ません。

最も重要なことは早期発見です。専門家は、マンモグラフィーを使った早期発見で生存率が高まるとしています。

ひとりひとりの女性に、その人だけの物語

腫瘍学の分野において最も顕著な節目の一つは、一つ一つの乳がんが異質であるという発見です。個々の特定のタイプに、異なる治療が必要です。そのため、副作用の少ない治療を受ける人もいれば、度重なる化学療法や放射線治療、タモキシフェンを使用した薬物治療を受ける女性もいます。

とても若い女性がこの病気の診断をされることもあります。妊娠中に診断を受ける人もいます。こういった勇敢な女性の多くが、キャリアに影響を及ぼすまいと戦っています。頭にスカーフをかぶって、化学療法の治療へ向かって、普通の生活を送ろうと努めます。

勇敢にいたいけど、そういう気持ちになれない人もいます。転移したり再発する乳がんは、いつも私たちに勝利を当ててくれるとは限りません。もちろん、一時的に小さくなったり、急に良くなったように見えることもあるでしょう。しかし、ステージ4のガンの診断は、やはり良い兆候ではありません。だから、ステージ4の物語は、より繊細で力強く感動を与えます。

パンチ


生き残りは、傷痕を残す変化の旅

乳がんはたくさんの傷を残します。見えるものもあれば、目に見えずに考えることがあまりない傷もあります。ここでお話ししているのは、胸部に残る物理的な傷ではありません。患者たちが無言のまま抱えている傷のことです。

  • 再発の恐怖はとても一般的。
  • 放射線治療、化学療法、ホルモン治療、手術などのあと、女性の性欲は低下する。
  • 自分の新しい姿を受け入れることを強いられ、これには専門的、社会的支援を必要とする。
  • 同様に、乳がんの多くの手術はリンパ節の切除を必要とする。これにより、リンパ浮腫などの深刻な長期的影響がある。リンパ浮腫は手術部位に液体がたまってしまう状態。蓄積された液体に加え、患者は炎症、痛み、動きの制限を経験する。これによって髪をとかすなどの簡単な行為が困難になる。
    2人の女性

乳がんにかかったら、その旅路は継続的であることを理解しなくてはいけません。変化は日々のレベルでも起こりえます。恐怖を乗り越えて、副作用と戦わなくてはいけません。自分を気遣うだけでなく、他人への気遣いも重要です。同じような状況にいる女性への気遣いも出てくるでしょう。

一緒に戦えば、乳がんを乗り越えることができます。がんが人生を変えてしまうかもしれません。しかし、人生は止まってはくれません。生きる理由がたくさんあるとき、傷はあなたを強くしてくれます。


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  • Thomson AK, Heyworth JS, Girschik J, Slevin T, Saunders C, Fritschi L. Beliefs and perceptions about the causes of breast cancer: a case-control study. BMC Res Notes. 2014;7:558. Published 2014 Aug 21. doi:10.1186/1756-0500-7-558

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