自分自身の恐怖にとらわれるとき

2017年11月16日 in 心理学 0 シェア済み
怖がる女性

歴史を見ても、恐怖は逆境を生き抜くために人間という種族にとって必要な感情です。逆境には、個人的なものと、人間という種族の骨組みとなるものがあります。恐怖は大事な味方で友達です。恐怖は、生き残るための起こり得る危険を特定する助けとなります。

この仮の友達は、何にでもなり得るがゆえに敵に変わることもあります。しかし、恐怖はこうしようとしているわけではありません。わたしたちを助けようとしてくれているだけです。恐怖を、安心して生きるために破壊すべき敵や逆境に変えているのは私たち自身です。

危険に直面するとき、恐怖はトランス状態から華麗に抜け出すためのメカニズムを発動させます。肌を滑りやすくするために汗をかくはこのメカニズムのためです。これによって、捕食者がかみつこうとしてきた際に、逃げやすくなります。早く走ったり戦う力を得るために、お腹から足に血を送るのもこのメカニズムの一部です。瞳孔を広げたり、大きく呼吸するようになるのもそうです。

こういった働きは、すべて私たちを助けるためです。人間の目的である安全を確保するためです。世界で生き延びるためです。本能は賢く、生き延びるためのリソースをわたしたちに与えてくれます。

なぜ恐怖に耐えられないのか?

耐えることはできます。でも、わたしたちは耐えられないと自分に言い聞かせがちです。それこそが問題なのです。恐怖は、あなたの友達になりたいだけです。あの車にひかれそうだよとか、犬がかみつこうとしているよとか、強盗にあいそうだよとか、警告してあげたいだけです。こういう警告を送るために、恐怖は自分が知っている唯一の方法であるメカニズムを使う必要があります。

手を前に出す女性

あなたは、このメカニズムをひどい、耐えがたい、恐ろしいと認識します。だからもう一度恐怖を呼びます。また、危険はあなたを救おうとしている兆候そのものなのです。

これはかなり矛盾していますよね。しかし、矛盾しているからこそ多くの人に起こってしまうのです。パニック障害を例にとってみましょう。自分自身の恐怖のあらわれを感じると、それを危険なものとして認識し次のようなことを考え始めます。「心臓発作を起こしそう!」「今すぐ死んでしまう!」

もちろん、こう考えることでより恐怖が沸き上がります。動機、発汗、震えなどを引き起こし、その人の壊滅的な認識を立証します。それによって、耐難い悪循環に陥り、恐怖自体に対する恐怖を増強させます。現実には自分自身の影に怖がっているにすぎないため、これは無意味でしかありません。

恐怖のサイクルを断ち切る

恐怖のサイクルを断ち切るための方法はあります。その為には、怖がっていることを受け入れなくてはいけません。これもまた矛盾です。自分を恐怖から解放するためには、それを受け入れ、自分の一部として統合しなければいけません。

この容認にたどり着くための第一歩は、恐怖を非難するのではなく、恐怖をありのままにするということです。恐怖を感じ、仲直りをしたい友達のように語りかけてください。

横顔
恐怖はあなたを傷つけようとしているわけではないことを覚えておいてください。恐怖はあなたを守ろうとしているだけです。恐怖はあなたを一人にしたくないのです。時々邪魔に感じるかもしれませんが、そばにいさせてあげてください。恐怖は影の人生最高の仲間です。

自分の恐怖を受け入れることができたら、2つ目のステップとして恐怖と議論してください。もちろん受け入れの姿勢は崩さずにです。 恐怖を脅威として認識したくなりますが、本当はそうでないことをわかっているはずです。恐怖を脅威に感じたら、真実でないのに自分がそうだと思い込んでいるだけであるということをわかっています。

不安にさせる考えに問うてみてください。これは本当に心臓発作か?不安症の症状の可能性のほうが高くないか?それなら、何度も起こっているけどいまだに気を失ったことはないはず、、、それなら今回急に気絶することはないのではないか?

質問に答えることができたら、必要以上の恐怖も、正当化できないとわかっているのに続く恐怖も、自分の認識によって引き起こされたとわかるはずです。

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