自分の意見を絞り込んでより良い決断を下そう

2019年4月8日
選択肢があればあるほど、決断を下す過程は複雑になります。本記事では、より良い決断を下すためのワザとコツをご紹介します。

自分の持っている選択肢が、決断を下す過程に影響すると思いますか?脳は、目の前にある選択肢すべてを考慮すると思いますか?選択肢が多い方と少ない方、どちらがより良い決断を下せると思いますか?本記事では、これらの疑問にお答えしていきます。

レストランに行って、メニューに100種類以上の料理が載っているとします。では、映画館に行って、50種類以上の映画から選べる場合はどうでしょうか?あなたは決断を下すのにどれだけの時間がかかりますか?自分の決断に満足できると思いますか?多くの場合、選択肢が少ないことは、決断を下す過程を簡易化します。より少ない選択肢を持っているということは、分析しなくてはいけない起こりえるシナリオも少ないということだからです。

「決断は、恐怖ではなく希望を反映させるべきだ。」

-ネルソン・マンデラ-

新しい技術は、これに注力しています。情報をろ過して、本人の好みにより合わせています。また、これらの技術は、私たちの決断をより簡単にするために、よりシンプルな選択肢を可視化させたり、選択肢を分類します。新しい技術は、脳が選択のためにたくさんの時間を使わなくても良いようにしているのです。

さらに、選択肢が少ないことは、本人が最も良いと信じる選択肢を選べるということです。これは、現代の消費者社会にうまく当てはまっています。消費者に、決断を下す過程で躊躇して欲しくないのです。例えば、「最初の~回までの注文は特別価格」といったセールなどがその例です。

混乱
FOBO現象

FOBOとは、 Fear Of a Better Option(より良い選択をしなかったかもしれないという恐怖)の略語です。この現象は、決断を下す過程を先延ばしすることにつながります。最高の決断をしたい、と思うからです。時間があればあるほど、より多くの選択肢を検証して、より良いものを見つける可能性が高まります。多くの場合、この現象によって、今日下せる決断を明日に回し続けることになります。

その一方で、最高の選択肢を逃してしまうという恐怖に加え、様々な要因によってこの傾向が強化されるために、この行為を繰り返してしまいます。すでに下した決断を考え続けてしまうこともあります。(すでにどちらも購入済みであるのに、車や洗濯機のことを考え続けてしまいます)。技術が進化してより良い選択肢が現れたら、完全に圧倒されたように感じてしまいます。

1950年代に、ハーバート・サイモンは、決断を下すという点で、人間を2種類に分けています。一つ目は、最大化する人です。彼らは、最高の選択肢を見つけるまで、研究し続けます。もう一つは、一時の満足感に注力する人です。

最大化する人は、大抵最高の決断を下しますが、FOBO現象にはまってしまう危険もつきまといます。

FOBOによって、決断を下せなくなり、ストレス、鬱、不満、幸福感の欠落などに陥ります。 その逆で、常に可能性を探すようになり、脳が休んだり、選んだ選択肢を楽しむことができなくなります。それゆえに、より良い決断やより大きな満足感は保証できません。

2012年の研究の中で、いくつかの研究者は、最大化する人は、常に選んだ選択肢に疑問を投げかけるようになるため、決断を下した後に最も不満を感じることがあると結論付けました。色々考え、思案したにも関わらず、結局自分の決断に自信が持てないのです。

「決断の瞬間、人ができる最も良いことは、正しいことをすることだ。次に良いことは、間違ったことをすることだ。最悪なことは、何もしないということだ。」

-セオドア・ルーズベルト-

霧
より良い決断を下す方法

次にご紹介する、基本的な3つのステップに従って、決断を下す過程を簡易化することができます。これによって、選択肢を絞り込んで、より良い決断へと導きます。

  • 最初のステップは、「何を達成したいのか」という疑問を明確にすることです。これによって、求める目標に近づけてくれる選択肢に絞り込みます。
  • 2つ目のステップは、自分の持っている選択肢に即して、次のステップを特定することです。どのようなツールが必要か?どれくらい時間があるか?この決断を下し、この道を進むだけの、十分な動機があるか?取るべき最初の段階とは何か?2つ目のステップによって、決断を下すために従うべき行動計画を作ることができます。
  • 最後のステップは、決断の長期・短期のメリットを精査することです。この段階では、持っている可能性の良いところと悪いところを発見していかなくてはいけません。こうすることで、今の感情や直近の必要性だけに基づいて決断を下すことを避けることができます。決断が、数か月、数年で、どのように影響していくかを自分に問うてみてください。

これらの簡単なステップで、ご自身の決断を下す過程を最適化できます。そして、目標に近づけてくれる、より良い決断を下すことが可能になります。