自分のための自由な時間を作っていますか?

休むことにアレルギー反応を示すような人がいます。また、自由な時間が少しあるだけでも不安になる人もいます。今日は、よくあるこの問題の裏に何が隠れているかを探ってみましょう。
自分のための自由な時間を作っていますか?
Valeria Sabater

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Valeria Sabater.

最後の更新: 21 12月, 2022

自ら自由な時間を作らない人がいます。休息をとらず、仕事や現実から「離れる」時間を取ろうとしません。あなたがこのようなタイプかどうかにかかわらず、私たちの暮らす忙しい世の中では意外と珍しいものではありません。動くのをやめることを恐れたり、することがないことを不安に感じる人がいます。このような人達は、平穏に調和した状態で時間が流れるのを待つことができないのです。

これを性格の問題だと考える人もいます。それもある意味間違いではありません。人より活発で、スケジュールが埋まった状態を好む人がいます。常に新しいアイデアや物事、計画が頭に浮かびます。しかしこのような状態は問題にもなりえます。

自分を見つめることに繋がってしまうかもしれないという理由で、何もしないことに耐えられない人もいます。自分の内側と繋がることは必ずしも心地よいものではありません。そのため、スケジュールをいっぱいにすることにより、自分との時間を減らしているのです。

自由な時間 作らない

自由な時間を作らない人

「何をするにも時間がない」「しなきゃいけないことがあるのに時間が足りない」という言葉をよく耳にします。タスクや責任に追われることが日常になっています。過度のスケジュールが、自分が重要であることの証明であるかのように自慢気になる人もいるほどです。

忙しくストレスがたまる状態は自然なことであり、「こうあるべき」ものになっています。私達は働かない人を嫌悪の目で見るようになっています。何もしない人、遅い人、自由な時間をつくる人を批判しがちです。

一方で、休むために時間をとり、リラックスをする人は問題を抱えていません。こういった人は無責任なヒッピーではなく、クオリティオブライフを大切にしているのです。To-doリストや塗分けられたカレンダーにこだわる人の方が、問題行動を起こしているようです。

何もしないことに不安を感じる

「何もしない」という表現が間違っているようです。この表現は、自分の仕事を減らし、期待されることをしていないことを意味することもあります。しかし休息に関して言うと、「何もしない」ことが健康的で必要不可欠なことであり、生産性を上げる行為にもなりえます。

  • 読書、休息、気持ちの良い会話、風景を眺めることは、「何もしない」ことを超越する意味があります。しかし実際、これらの行為に不安を抱える人はたくさんいます。
  • いつもすべきことがあり、自由な時間をつくらない人は、リラックスの仕方を知りません。
  • すべきことがなく、ただ座っていることに不安を感じます。
  • 非生産的だと思うだけでなく、何か間違ったことをしている、あるいは誰かを失望させているという考えに圧倒されます。
  • 休息は自分と繋がることへの招待状であり、これは毎日行うことでメリットが得られる行為です。ですが前にも言ったように、自分探しを不快に感じる人が多くいます。

自分の内側に隠れる静かな部分に注目することも時には必要です。これを無視したり仕事の山に埋もれても、その問題がなくなることはありません。

急速な世界、急速な心

私達は忙しいことが普通であるライフスタイルに飲まれがちです。これは様々な理由から問題になります。まず、自由な時間を楽しむことができなくなります。そして不安の基礎を築くことになってしまうのです。

  • 休暇で旅行に行っても、忙しく過ごそうとする人がいます。こうすることにより有能さや生産性の高さを感じ、過剰に要求される社会のスタンダードに合った「すべきこと」をしているように思うのです。
  • このような状況により、脳のギアが上がります。内なる平穏にアレルギーをもっており、今を楽しむことを知らないために、リラックスできません。そして不安により、これからのことや明日へのプレッシャーのみを考えてしまいます
自由な時間

自由な時間を持たない人は、健康のために休息が必要であることを理解できない

自由な時間がないような人に騙されてはいけません。常に働いているからといって、その人の方が生産性が高いとは限りません。活動することで時間を埋めていることが、その人を賢く幸せにするわけでもありません。実際、過度のスケジュールや自由な時間がないことは、不安やうつ病などの精神障害、非充足感にもつながります。

休息をとることは健康的です。一日数回何もしないことは意味があることです。次の休暇まで、待ってはいけません2~3日の「静かな時間」は、休息、ストレス軽減、創造性の向上に役立ちます。「何もしないこと」はメンタルヘルスに良い効果があるのです。

今、マインドセットを大きく変える時が来ています。常に何かをしていると、自分のための質の高い時間がとれなくなるため、逆効果にもなりかねません。いつも忙しくしていると、何もしないというすばらしさを探求することはできないでしょう


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。