時間やカレンダーで定義できない愛

時間やカレンダーで定義できない愛

最後の更新: 18 1月, 2018

過去には、パートナーの間に大きな年齢差がある結婚はよくあることでした。特に、年上の男性と若い女性との結婚です。ほとんどのケースで、これらの結婚は時間の対価が伴うだけでなく、関係する当事者の同意の上でした。ほとんどの場合は、結婚した相手の社会的・経済的状況を改善するための結婚です。愛情というものは時間と共に追いつくと考えられていました。

しかし最近では、年齢差が著しくあるだけでなく、男性が年上の場合も女性が年上の場合のカップルも珍しくありません。男性が年上のほうがよくあるようですが、女性のほうが年上のカップルのパーセンテージも増えているようです。

 

「年を取ることが愛を終わらせるのではなく、愛が終わるとき年を取る。」
-作者不明-

一般的に、社会はより自由や権利を受け入れるようになっているにもかかわらず、このようなタイプの関係が偏見をもって見られていることは驚きです。若い女性と年上の男性の関係に対しては偏見が少ないですが、年上の女性と若い男性の場合はかなり目についてしまうようです。

 

年齢の異なるパートナー同士に関する研究

とある研究によると、恋愛関係が安定するためのカップルの理想的な年齢差は5歳までだそうです。5歳以上の年齢差があると、恋愛関係がうまくいかなくなる可能性が増えるそうです。さらに、年齢差が大きければ大きいほど、失敗する確率は高くなります。

 

カップルの足

精神科医を含む研究員のグループによって行われた他の研究によると、大きな年齢差のある関係は、子供時代の何らかの欠乏によって生み出された空虚感を埋めようとして求める、と結論付けられています。この場合、心の奥底に父親像または母親像に関係する未解決の問題が存在する、と研究者は説明しています。

しかし、このような見解が本当なら、 カップルが本当にお互いを愛することは不可能に限りなく近いと言えます。

いずれにせよ、未解決の問題はどんな恋愛関係でも影響してきます。どのケースにおいても、年齢がどうであれ、2人の人が一緒になることは、人生における安定へのニーズに基づいています。この安定とは、感情的な成熟、社会的な信望、経済的な安定性、慣例的でなく純粋にお互いを愛したいという欲望などの点で、相手がどのようにあなたを補ってくれるかに関係しています。

このような恋愛関係の未来
年齢差がかなりある恋愛関係の未来はどんなものでしょうか?2人は本当に愛し合うことができるのでしょうか?多くの研究結果を頼りにするなら、このような性質の恋愛関係にはあまり未来がありません。

研究では、このような関係が2年以上関係が続く可能性は20%以下となっています。しかし、これらの研究は偏見を含んでいるということを覚えていておいてください。 特定の文化の一部のグループに特定されており、一般化ができないからです。

例えば同じ統計の中で、お互いを深く愛し、5年の壁を超えたカップルは、もっと長い間共にいる可能性がかなり高まることも言われています。参考としてこの情報を利用する価値はあるかもしれませんが、ルールではないことを覚えておかなくてはなりません。

水彩画の女性

残念ながら、このようなカップルにとって、社会の中で2人の関係が受ける拒絶に対応しそれを消化することは簡単ではありません。このような拒絶は先入観によるものが多く、いくつかのケースではカップルの親戚まで巻き込まれることがあります。しかし、この事実は二人の関係を弱めるよりむしろ強めることができます。困難は欲望に火をつけるからです。

 

どんな恋愛関係でも大事なこと

2人の人間が恋に落ちると、何歳だとか、どこ出身だとかは関係ありません。大事なのはお互いが愛し合っているということです。重要なのは、共有する方法を知りつつパートナーとパートナーのライフスタイルを快適に感じながら、お互いが尊敬し、信頼し、コミュニケーションをとり、共感し、誠意を持つことです。

どんな恋愛関係でも、うまくいくためにはお互いが努力しなければいけません。 多くの場合譲歩する必要がある一方、個人的な自由も阻害されてはいけません。パートナーの性格を試したり変えたりするのはよくありません。

最終的に、大事なのはこのような関係をお互いがどれだけ快適に感じているかだけです。本気でお互いを愛することができ、相手をありのまま受け入れることができるなら、2人は一緒にいることができます。他のことは二の次です。こういった意味で、理解度や幸せの度合い、成熟度、独立性をお互いが持保てるか、どれだけお互いにサポートをするか、定義するのは当事者のカップルたちです。

月とカップル

愛されることのメリットは数えきれないほどあることも無視できません。年齢差があるとかないとかは関係ありません。「成熟」のコンセプトに関しては、たくさんの誤解があります。どんな人にも子どもの部分、大人の部分があるからです。年齢だけに関して言えば、愛情を育てるのは理解と互いを補う能力です。パートナーの間に違いがあるなら、お互いから学ぶことがたくさんあるはずです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。