実家に帰ったら負けなのか?

· 2019年1月12日

実家を出る瞬間というのは素晴らしいものです。解放感と自立の感覚は、私たちを最も感情的にしてくれる感覚の一つです。一度、実家という巣から巣立てば、そこには責任、未知の状況や経験といった新しい世界が広がっています。そして、不確実性に耐え、自らの欠点から学び、毎週、毎月そして毎年の計画を上手く立てることを少しずつ学んでいきます。それでは逆に、実家に戻った場合はどうなるのでしょうか?

私たちの計画や、私たちが経験する感覚は、年齢や性格、ライフステージによって必要な精神的強さがある程度決まります。例えば、実家から遠く離れて学校に通う場合、もちろん自立心と自由度はより高く、重要になります。またもし仕事に就き、自分で家賃を払うのであれば、日々の生活を計画的に送っていく責任が伴います。

しかしそれでも、時として計画がうまくいかないとき、両親の住む実家に戻らなくてはいけなくなることがあります。しかし、実家暮らしの感覚を忘れてしまっている人にとって、そこに戻ることは簡単なことなのでしょうか?

驚くかもしれませんが、失敗というものは存在しないのです。失敗とは、ただこうすれば良かったという誰かの意見でしかないのです

-ウエイン・W・ダイアー

実家に帰る:未知の感覚

実家に戻るうえで重要なのは、他人を理解する気持ちです。特に、困難を招きやすい新しい生活ではなおのことです。

一度、親元を離れて自分のやり方を身に着けると、世の中への理解も、それとの関わり方も変化します。実家に戻るとなると、自分とってのニーズだけでなく、何に対して自分が不快感や罪悪感を感じるのかを理解しておく必要があります。共存のバランスを得るためには、彼らの視点に立って考える時間を取ることが必要です。

実家を出たとき、変わるのは自分だけではありません。日々のルーチンや優先順位、考えなどが変化するのは両親も同じなのです。だからこそ、両親との同居になれるまでは、お互いが辛抱強く生活しなくてはいけません。そうすることで、緊張感もなくなります。これに付け加えて、以下のこともするといいでしょう。

  • 両親とコミュニケーションを取り、意見を交換する。
  • すでに出来上がっていた生活リズムを変えるのは自分であることを理解する。
  • 生活のスケジュールやバランスを交渉する。しっかりとした仕組みと頑固さは良いことでもあり、それを尊重する。
  • 緒に住んでいるのがルームメイトではなく、両親だということを忘れない。
  • 自分の今置かれた状況を家族のせいにせず、自分の怒りを鎮める。
  • ただの「状況」として見るのではなく、人にはそれぞれ考えや感情、習慣があるということを忘れない。
  • 家族との時間を楽しむ。
  • 問題解決の技術を家族とともに磨く。これは生活の再構築のプロセスを強化してくれる。

「新たな知識を身に着け、過去のものについて考える人は、人々に教える者になることが出来る。」

-孔子

自分の家と自分のルール

一人暮らしを経験した子供が実家に戻る時、彼らは自分たちのルーティーンを身につけており、世界との関わり方も子供の頃とは違っているでしょう。それには経済力などの分かりやすい変化もありますが、精神面で状況に適応することも大切です。

自分の家族や子供を手助けすることは自然なことですが、実家に誰かが帰ってきた際には覚えておかなくてはいけないことがあります。優先順位をしっかりと定めることで、新たな生活状況が上手く機能します。

  • 子供たちの役割は一人一人違うということを忘れない。
  • 一緒に住むにあたって、家のルールや雑務について話し合う
  • 子供や家族としっかりと対話する。また、子供がつらい経験をしたからといって、いつまでも過保護であるべきではない。
  • 実家に戻って数日たったら、今後の計画を立て、この移行期についてそれぞれがどう考えているのかを知る。
  • 自分の必要性やルーティーンをないがしろにしない。
  • 子供の一人暮らしや個人的危機についてばかり話すのではなく、精神的に休める時間を作る。
  • 激しい感情的な表現を減らすよう努める。

このように、実家に戻るということには、家族全員のサポートが必要です。コミュニケーション、理解、優しさが、すでに難しい課題がさらに困難になるのを防いでくれます。

バイタリティーは、何かを続ける力だけでなく、何かをやり直す力の中にも表れる。

-F・スコット・フィッツジェラルド