自制心を強化するために、心のアラームをオンにしよう
自制心を強化したいと考えている人はたくさんいます。問題なのは、そういった人々の多くが、そのための十分な意志の力を持っていないという点です。適切な方向に進めていない時には、モチベーションを持つことだけでは不十分となってしまいます。しかし幸運なことに、この目標を達成するための手順がいくつかあるのです。
自制心は、基本的には自らの感情をいつでもチェックしておける状態に保ち、ストレスフルな状況や不利な状況、あるいはとても感情的な状況下でも平静を保つことのできる能力を指します。これを”冷静な頭”を保つことだ、と呼ぶ人もいますが、どちらかというと”平穏な心”の方が近い感じがします。
自制心は、徐々に高めていくべきでしょう。一晩で衝動的な状態から冷静な状態を手に入れることは不可能です。これは、段階を踏んで獲得していくプロセスです。その主要な部分が、心のアラームの電源をオンにすることでしょう。これが何を意味するのか、さらに詳しく見ていきましょう。
不安感を抱くことが、自制心を強化する上で大敵となってしまう
自分の感情を処理できず、溺れてしまいそうな気分になる時、これはその人が世界を不安というレンズを通して知覚していることを意味します。これこそが、不安の意味することなのです。何かを案じながら世界を見てしまうということです。しかし、頭に浮かび上がってくるであろうこういった全てのストレスフルな考えは、何の役にも立ちません。
従って、まず最初にセットする必要のある心のアラームは、自分が何かを不安がっていることを知らせるアラームとなります。しかしもしこのアラームがオンになってしまったら、その時にはどのような対処をすれば良いのでしょうか?実は、以下のような対応が可能です:
- 自らの不安を表現する。それを書き起こしてみたり、声に出して録音してみましょう。大切なのは、心に溜め込んでしまわないことです。
- 心配するのに時間制限を設ける。自分が心配している事柄について考えるタイムリミットを設定することがかなり役に立ちます。
- その時間を有効に使う。上記の時間を使って、解決策を見つけてみましょう。あっという間に解決できる魔法は無いにしても、次にどのようなステップを踏むべきかなら分かるようになるはずです。
- 残りの時間はリラックスに充てる。心配事について考える時間が終わったら、あとはリラックスし、ネガティブなことは考えないようにしましょう。
自制心を強化するためのプロセス
自制心を強化したいなら、問題のある感情に対して素早く反応する方法も学ばなくてはなりません。その気持ちを個別化する必要があるのです。これはつまり、反射的に反応しないようにするということです。そこから、その感情を遠ざけることができます。
そのためには、一体何が自分を不快な気持ちにさせているのかを特定する能力を持っていなくてはなりません。それから、その原因を書き起こし、遠ざけましょう。そうすることで、精神の平穏に繋がります。辛抱強くなれば、時間とともに自らの感情のバランスを整えることができるのです。
自制心の強化法
自制心を強化すれば、衝動的な反応を止めることができるようになり、ネガティブな感情を予想することすらできるようになります。
そのために役立つ手順が以下になります。
- 大げさな反応をしないようにすること。言い換えると、平穏を保ち、その後何も後悔せずに済むような状態でいる方法を学ぶということです。
- 自分の心を乗っ取ろうとしている感情が何なのかを特定し(恐怖、怒り、不安、ストレスなど)、そのチェックを怠らないようにする。
- ストレスを感じたり、怒りを感じたり、悔しくなるような状況下でもコントロールを維持し、自分自身の生活に集中する。
- リラックス法を実践し、困難な事態に陥った時にそれらを使う。これにより、平穏と冷静さを取り戻しやすくなります。
- 高いレベルの自制心を獲得し、他人を落ち着かせることすらできるようになる。
- 緊張状態を生み出しかねないような状況を予想し、それらを避けたり手に負えない事態になってしまわないように戦略を立てる。
究極的に言えば、重要なのは心のアラームを使ってネガティブな思考や感情が制御できなくなってしまうのを防ぐことです。意志の力、そして継続的な練習や自己認識を用いればこれは実現可能です。また、自分自身にプレッシャーを与えるようなことはやめましょう。