ジョーカーとハーレイ・クイン、有害な関係

2019年5月5日

ジョーカーとハーレイ・クインの関係は、アニメや漫画の世界で最も有名なもののひとつです。バットマンでは敵ですが、あまりにカリスマ性があるため、見る人は大好きになります。バットマンの世界において、この2人は欠かせないキャラクターで、架空の都市ゴッサムにユーモアと緊張をもたらします

もちろん、ジョーカーなしでは、バットマンは全く違うものになってしまいます。また、ハーレイ・クインなしでは、ジョーカーはあの魅力を出せないでしょう。この2人がもつ関係とはどのようなものでしょうか

その関係を分析したり、二人の性格を少し深くみてみると、すぐ、何かがおかしいことに気づくでしょう。そして、それが健康的な関係ではないことが明らかになります。実際、ハーレイ・クインは、抜け出すことのできない操作的な状況を生きているのかもしれません

ジョーカーとハーレイ・クインーアニメ

 

ジョーカーの性格

ジョーカーの経歴は明確ではありません。過去を変えては自分がその時思うものに合うようにし、性格はミステリアスなオーラに包まれています。独特な容姿(緑の髪、白い肌、赤い唇)は、化学廃棄物の中に落ちたことで一生変わってしまった、ということは分かっています。

ジョーカーは名前から分かるように、ジョーカーです。彼はどこかピエロのような見た目です。彼の恐ろしい計画は、ユーモア、トランプ、ピエロを連想させる要素を伴います

バットマンには他にも敵がいますが、ジョーカーがもっともカリスマ性があると言えるでしょう。独創的、操作的、嘘つき、利己的、自己中心的な性格で、サイコパスの顔をもちます。ジョーカーは、人の苦しみを楽しみ、自分以外を愛しません。子どものように楽しみや笑いを求め、その中で誰かが傷つくことは気にしません。

ジョーカーは、漫画、アニメ、映画で様々に表現され、演じる人も様々です。とにかく、彼のイメージと性格は非常に独特です。

 

ハーレイ・クインの性格

ハーレイ・クインは、ジョーカーの永遠の彼女で、「バットマン:マッドラブ」の中で彼女をよく知ることができます。本名は、ハーリーン・クインゼルです。彼女は卓越した体操選手で、大学にもそれで入りました。精神科で学び、不正を働きながらでしたが、良い成績をとりました。そして、アーカム・アサイラムに勤め、そこにジョーカーが入院してくるのです。

アーカムでジョーカーと出会い、ハーレイは初めからジョーカーの性格に興味をもちます。「マッドラブ」の中で見られるように、ジョーカーは、彼女に誠実で、過去のトラウマについて語ります。後に分かることですが、これらは真実ではなく、これを知っているのはハーレイだけでもありません。

それでも、ハーレイは恋に落ちます。愛に盲目であり、ジョーカーが精神病者であることが分からなくなります。ただ、苦しみ、バットマンを最大の敵として見る人だとしか思えないのです。

ハーレイは愛するジョーカーからハーレクインというニックネームをもらい、それにちなみ、ハーレクインの装いをします。彼女はアーカムから彼を助けることに成功します。そこから、彼の犯罪歴が始まるのです。サーカスのような見た目と、2匹のハイエナをペットとするという洒落が魅力の悪役としてのキャラクターが作り上げられていきます。

ジョーカーにとって、ハーレイは、アーカムから逃れるためのチャンスとして示されています。彼女の彼に対する献身は果てがないため、彼は彼女を信頼できる人とします。ハーレイは恋に落ち、ジョーカーは、その状況を利用するのです。

 

ジョーカーとハーレイ・クインの有害な関係

ジョーカーは、ハーレイを身体的、精神的にいじめ始め、殺そうとします。ハーレイはその操作に気づきません。従属的で、献身的、少ない愛情に満足します。ところが、いくつかのエピソードで、ハーレイの反撃を見ることができます。ポイズン・アイビーの仲間になったり、新しい友達と前へ進もうとする時など、自分の意見を示します。

それでも、深いところでは、彼女のするほぼすべてのことがジョーカーに印象を与えるためだということが見て取れます。そのため、二人の行動や決断をするには、ジョーカーの意見は不可欠なのです。お分かりいただけたように、ジョーカーとハーレー・クインの関係は、明らかに有害な一例です

ハーレイ・クインはいつもジョーカーの言いなりです。バットマンを消したいと夢見るのは、何かそうすると、2人の関係を楽しめると思っているためです。つまり、ハーレイは、ジョーカーの態度を正当化する悪者を探し、常に彼を守る言い訳があるのです。その愛は相思相愛で、いつか幸せになると信じることで自分を騙しています

 

ジョーカーのハーレイ・クインに対する反応

バットマンを殺すためのジョーカーの計画を、ハーレイが改善します。それは、とても賢いもので、今までで一番バットマンを終わりにするところまで近づきます。ところが、ジョーカーが自分で彼女をビルから突き落とし、バットマンを助けるのは、とても皮肉的です。ハーレイが自分より上手くやったことを受け入れられず、プライドが許さなかったのです

ジョーカーのハーレイに対する気持ちが見て取れる場面もありますが、彼の操作的な部分や怒りが問題になります。ジョーカーはハーレイに気持ちを向けているかもしれませんが、プライドや自己愛が非常に強いのです。

ハーレイは、ジョーカー、その関係、それに含まれるすべてを理想化しています。夢中になり、完全に正気を失っているため、ジョーカーが小さな愛を示すことで、その忠誠心は続いています

本当は、このすべてにより、ハーレイの中に不安定さが生まれています。これは、彼女の最大の敵であるバットマンが、彼女に対して、つまり彼女の恐怖、内に潜む不安に対してそれを利用する時に見ることが出来ます。しかしそれは、実際にはジョーカーにまつわる真実を伝えているだけなのです

ハーレイ・クイン

 

「スーサイド・スクワット」、新しいバージョン

2016年、「スーサイド・スクワット」の公開以来、ジョーカーとハーレイ・クインのキャラクターの人気は非常に高まりました。ジョーカーは、有名な俳優で若者に人気の歌手ジャレッド・レト、ハーレイは、マーゴット・ロビーが演じました。

ジャック・ニコルソンやティム・バートンなど映画界には他のジョーカーもいます。もちろん、一般にも批評家にも最も話題を呼んだジョーカーは、ヒース・レジャーです。しかし、新しいバージョンが容姿端麗で、時代が新たなキャラクターのイメージを作り、若者に広がったのは間違いありません。

ハーレイ・クインの衝撃は、さらに大きいものでしたが、このキャラクターが大画面に登場したのは初めてで、彼女の美的変革がより大きな影響をもっていました。

ジョーカーがハーレイ・クインに話す

スーサイド・スクワットでは、2人の関係についてあまり深く掘り下げません。時には、ジョーカーがハーレイに対し情熱的ですが、非常に残酷でもあります。さらに、ジョーカーのキャラクターは背景化します。スーサイド・スクワットのハーレイは、彼女のキャラクターの本質を反映させます。ジョーカーへの愛、怒り、普通の生活をして、家族をもちたいという思いさえあります。

問題が現れるのは、私たちがそれ以上のものを見ようとするときです。ジョーカーがサイコパスでなくなることはなく、ハーレイが彼に対し従属的でなくなることもありません。彼らは非常にカリスマ性があり、魅了的で、洒落たキャラクターで、彼らなしでは、バットマンの世界は違うものになってしまうでしょう。

 

ジョーカーとハーレイ・クインの関係の意味とは?

この2人のキャラクターは、独自の人生を歩みます。完璧な悪役の原型ですが、ジョーカーとハーレイの関係は私達が願わないものの明白な一例です。それが、有害な関係です。

彼らの怒りは伝染しやすく、危険で、私達は、彼らを漫画のキャラクターとして見るべきです。悪役の原型を描いたキャラクターに私達は惹かれます。しかし、ジョーカーとハーレイの関係の中には正気がない部分が目立つことに気づき、それは私達が実際の生活で許してはいけないものです。

「皆がジョーカーが笑うところを見たが、ハーレイのみは彼が泣くのを見たことがある。」

-アニメバットマン・シリーズのハーレイ・クインの声、アーリーン・ソーキン-