カール・グスタフ・ユングによるINFP型の人
INFP型の人は、内向的、直感的、認知的です。 カール・ユングによれば、理想家で、親密で思いやりがある傾向にあります。こういった理由から、仲介者と呼ばれます。自分自身の成長及び他人の成長を気にかけているからです。
カール・ユングの著書である『Psychological Types/心理学的類型論』とその他の彼の性格に関する仮定は、大きな躍進をもたらしました。心理学がまだ新しかった時代に、有名なスイスの心理学者であるユングは、性格型の基礎を変わった革新的なアプローチで敷きたいと考えていました。
ユングは、外向性と内向性の概念をうちたてました。しかし、彼はこれらの次元をつながったものとして定義しています。このつながりの中には、他の主観的かつ認知的な現象が混合してきます。これに基づいて考えると、完全に「内向的な」人も完全に「外向的な」人もいないと言うことができます。それよりも、人はみな、他の原動力や存在によって構成される同じ領域に存在しています。
性格の分類
カール・ユングの性格論は、8つの分類からなります。数十年後、16の分類からなるMBTIが台頭します。 これらの型は、レイモンド・キャッテルの16 PF質問紙ほどは人気がないようです。
しかし、マーシャル大学のデイビット・J・ピッテンジャー氏によって行われたような研究では、ユングの理論は効果的な自己内省ツールであると証明されています。そこで本記事では、INFP型を詳しく見ていきます。
「自分の心を見てみると、あなたの視界は明確になります。外側を見る人は夢を見ます。内側を見る人は、目覚めます。」
-カール・グスタフ・ユング-
INFP型を定義する特徴とは
MBTIによれば、INFP型は4つの基本的次元の交流からなります。
- 内向:エネルギー、注意、思考、交流の使い方・表現方法。
- 直観:現実の処理方法。これによって、結論を導き出し、細部まで理解する。
- 情緒:INFP型の人は、自分の感情に基づいて決断する傾向がある。
- 認識: 環境を組織化してそれに反応することに関しては、その場の気分で行い、いつも基本的な次元に従っている。
それゆえに、このタイプの性格をINFP (Introversion/内向、iNtuition/直観、Feeling/情緒、Perception/認識)と呼びます。この測定ツールを生み出したK.M.ブリッグズとイザベル・マイヤーズ は、この性格を治癒型と定義しています。INFP型の人は、理想主義者で幸福を生み出したいと思う人です。自分だけでなく、他人の成長も促します。それでは、INFPを定義するいくつかの特徴を見ていきましょう。
理想家で世界の良い部分に目を向ける
世界の人口のうち、4%のみがINFPであるとされています。
- 自分の理想で生きて、世界の性善説を信じている。
- 理想主義は受け身ではない。確固とした静かな献身。
- 内向的な人である。そのため、多くの人は自分の理想や個人的な献身の深さを認識していない。
- これらの原理に沿って自分の道を進んで行くことを躊躇しない。しかし、彼らを理解したり本当の意味で知ることは誰にもできない。
倫理的で思いやりがある
良いことと悪いことが明白で、自分の信念を貫きます。簡単で深い行為を通じて、敬意、思いやり、注意を他人に払います。落ち着いていて、 秘密主義者です。
自立
INFPの人は、敏感ですが、自分のことを意識しています。さらに、こういった人は内向的で控えめですが、決断を下すときに迷うことはありません。直観で決断を下します。自分の内面の声を信じているからです。同様に、こういった人は理想家であり、世界は高貴で素晴らしいものだと信じでいるため、このようなことができるのです。
芸術的で、敏感で、不注意
INFPの人は、芸術、書き物、写真などへ傾倒する傾向が見られます。これを通じて、感情、理想、自信のある楽観的な内面世界を表現します。
彼らはとても敏感です。その結果、小さなことや感情に感謝できます。同じように、こういった人たちは、簡単な魔法のような方法で、他人とつながることができます。話すことは得意ではありません。しかし、話を聞いたり、他人を支援したり、必要な時にそばにいてあげることが得意な人たちです。
時に、衝動的に行動してしまうことがあることを覚えておきましょう。こういった人たちにとって、事前に物事を計画したり、計画を作ったり、何かを体系化させたり、課題の時間を決めたりする必要はありません。そのため、他のことを優先してしまい、家や棚が整頓されていないことがよくあります。
INFP型の人は、理想主義、徳、芸術的な関心が溢れる人達です。落胆させられることも多いタイプでしょう。世界や人間に対する期待を育てて維持することは、概して失望に導かれることがあるためです。
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- Gustav, Carl. Jung (2008). Tipos psicológicos. Edhasa