幸福とは精神の状態

2019年4月7日
現代の社会では、幸せというものは共通の目標になってきているようです。しかし、追い求めれば求めるほど、幸せというのは私たちから逃げていくように感じられます。

幸福のための方程式を謳う本や会合がごまんと存在します。しかし、これらはどれもはっきりしていません。多くは、幸福は外からやってくるものであると主張しています。こういった人たちは、幸福は登っていかなくてはならない山の山頂にあると信じています。しかし、現実には、幸福とは精神の在り方です。

幸福は、環境や個々に左右されます。だから、幸福というものは人によって異なります。

幸福を外に見つけようとすることは間違い

周りにあるすべてのものが、自分自身の外側に幸福を見つけるように人を駆り立てます。新しい車を買ったら、幸福になる。新しいパートナーを見つけたら、幸せになる。こうして、広告の毒リンゴをかじり続けてしまうことを魅力的に感じます。危険なことは、広告が話していることは喜びであり幸福ではありません。

幸福はより恒久的で、シャンパンの泡のようにすぐ消えてしまうものではありません。同じように、これは感情に耐えうる反響です。何が起こっても自分のなかから消えることはありません。もしかしたら、自分の人生のかけらを集めて、そこから学びを得る特別な能力かもしれません。

「自分自身の中に幸福を見つけられず、自分の外、物、経験、おかしな思考や行動のなかに、躍起になって幸福を見つけようとする。端的に言えば、見つからない場所に幸福を見つけようとすることで、より幸福から遠ざかっている。」

-マチウ・リカール-

思考の力

幸福が精神の状態であるなら、思考は中心的な因子です。感情や環境が思考を動かすこともあります。また、思考は自分自身に都合の良いように働いてくれるとは限りません。しかし、それに介入することは可能です。この目的のために、瞑想を行ってみることは良い考えかもしれません。

一日の中で浮かび上がってくるたくさんの自動思考を観察しましょう。文句、非難、後悔、自己批判がそのうちのどれくらいか特定してください。意識することが重要です。これによって、忘れていていた、あるいは気づかなかった自分の部分を発見・再発見することが可能になります。

間違いや失敗を機会として見れるようになり始めると、幸福とは精神の状態であるということに気づくための大きな第一歩を踏み出します。例えば、失業したことは、自分がずっとやってみたかったような仕事に転職するきっかけです。ポジティブな思考をネガティブなものより優先することが、幸福への鍵です。

気分が良いということは、ネガティブな思考が全く頭に思い浮かばないということではありません。しかし、こうすることでネガティブな思考が育っていくことが難しくなります。多くの人が「世界で最も幸せな男」と考えているマチウ・リカールが指摘していたように、これをより良く理解するために海を思い浮かべてみましょう。 海の海面は風や波によって変わりますが、その深さは変わることがありません。

「幸福」という時、私はとても健康な精神から湧き上がる深い繁栄の感覚を意味します。これは、単なる喜びの感覚、一時の感情や気分ではなく、存在の最適な状態です。幸福とは、世界の解釈の方法でもあります。世界の見方は、いつだって変えることができるのです。」

-マチウ・リカール-

幸福は精神の状態

多くの人は、幸福は福祉であると考えます。それをバランスと見る人もいます。一時のものではなく、どちらかと言えば恒久的です。これを可能にするためには、自分の幸福の定義を見つけなくてはいけません。

「幸福」を謳う広告から距離をおくことは、はじめの一歩です。物を買うこと以上の意味がある幸福は、賢く決断し選択することです。結局、幸福とは精神の状態なのです。

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