カール・ユングの言語連想検査

30 4月, 2019
カール・ユングの言語連想検査で、潜在意識の部分が丸わかりになってしまうかもしれません。新しい研究によると、言葉には重要性があることが分かっています。
 

カール・ユングの言語連想検査は、最も魅力的な心理アセスメント法の一つです。この検査は、潜在意識には時に意識下で決定された意志をもコントロールする力があるという考えに基づいています。そのため、一つの単語が過去のトラウマを晒したり、未解決の内なる葛藤を暴いたりするのです

この方法は何十年にもわたって広く受け入れられ、専門家はこの検査を多岐にわたって使用してきました。ですが、これは投影検査であるということを述べておくべきでしょう。そのため、専門家は他の資料や検査、面接などと併用して、より明確で正確な結論に辿り着く必要があります。

カール・ユングは、潜在意識を紐解くために20世紀半ばにこの言語連想検査を作成しました。ユングは潜在意識が顕在化する様子を理解し、それを分析するのに適切な手段を見つけたかったのです。これは、後に専門家にとってもその現象を理解するのに役立ち、最終的には、患者の自由や健康、幸福を奪う問題を暴き出すのに役立ちました。

この検査におけるテクニックはこれ以上となく簡単です。検査官が、ある単語を患者に言います。それから、患者はその単語に対して、最初に頭に浮かんだ単語を言います。この刺激となる概念はほぼ必ず感情的に重荷となっているものに引っ張られる傾向にあると専門家は主張しています。

加えて、セラピストは患者の身体的反応と情緒的反応を分析する必要があります。テストが終わると、検査官はそうした反応や回答を100の単語と共に解析します。このテストは100年以上前に作られたものですが、今でも比較的有効な方法とされています。

 

 

カール・ユングの言語連想検査: 目的・特徴・使用法

ほとんどの人にとって、この検査は傍目に見てただのゲームとしか思えないかもしれません。この検査は、言葉を発する人とその言葉に対して最初に浮かんだものを発して反応する人とで成り立っています。

ですが、この検査はただ口頭反応だけを見ているわけではありません。セラピストは、発された刺激となる単語に対する患者の生理的反応にも注意しなければいけません。この説明からも分かるように、ユングの言語連想検査は、様々な仮説の原理が基になっています。

意識下にある心と痛点

カール・グスタフ・ユングは、駆け出しの頃、チューリッヒ大学のブルクヘルツリ精神病院でオイゲン・ブロイラーの下で働いていました。ブロイラーは今日、心理学や精神科の分野で使われている概念の多くを確立したことで知られています

ユングはトラウマやコンプレックスを研究し始めました。彼によると、そうした心理を理解し、表に晒す方法の一つが夢を通すことでした。そうした心理は、活発な想像や夢想を通して表に出すこともできます。ユングは、日々患者と対応する中で、ある言葉や表現が潜在意識下の心に対して刺激衝動として作用していることを発見しました。

 

この活動を引き出し、トラウマや恐怖、葛藤といった心理的宇宙との接触を成功させる一つの方法が、ひとまとまりのキーワードを思い起こさせることでした。この仮説を試すために、ユングは言語連想検査を発達させました。

セラピストはこの検査をどのように適用するのか?

うかぶ雲をつかむ

まずはじめに、このテストは全ての人にとって有用ではないことをユングは明確にしています。過剰に抵抗する人や、このテストを真に受けない人には向きません。言語能力の適切なコントロールができない患者も、このテストの恩恵は受けられません。これには、老齢のために言語に問題を抱えていたり、理解能力に困難がある人、神経に問題がある人、発達性欠陥、その他の問題を抱えている人も含まれます。

このテストは、患者に100の刺激となる単語を見せることで成り立っています。各単語に直面した時、患者は初めに頭に浮かんだことを口にしなければいけません。患者はこれを自動的にかつ素早く行わなければいけません。

セラピストは、その発せられた単語を書き留め、それから他の要因に注意を払わなければいけません。これには、患者が反応するまでにかかった時間や不快度、患者の顔の表情が含まれます。姿勢、沈黙、刺激となる言葉の繰り返しも重要性を持ったりします。

 

カール・ユングの言語連想検査の信憑性

カール・ユングは、このテストが家族セラピーでよく効くことを発見しました。このテストを家族セラピーで使った時に似通った反応パターンが観察され、こうしたパターンが、複数の問題の元を認識するのに役立ちました。

ユング自身は、しばらくして実験精神医学への興味が募ったため、このテストを放棄しました。それにもかかわらず、専門家達はこのテストを2005年まで使用し続けていました。ただし今では、ユング派のセラピープログラムの一環か補完投影テクニックとして使用されているのみです。

脳に向き合う人

2013年には、レオン・ペッチコフスキー博士がこの件について興味深い研究を行いました。ユングの言語連想検査で使用される単語が、人の脳内で大変顕著な神経反応を生成していたことを磁気共鳴法を使用して証明したのです。人が「父親」「家族」「虐待」「恐怖」「子供」などの単語を聞いた時、ミラー細胞が活発化したのです。

また、偏桃体や島、海馬、その他の脳の部位でも活動が見られました。この結果は、外傷後ストレスを抱える人に特に著しく見られました。

これらの証明は全て、言葉が感情や記憶、そして私達が無視しがちな思考まで呼び起こすことを示しています。多くの人がユングの言語連想検査を批判している中、このテストは依然としていくつもの研究がその有効性を支持する現代的なリソースなのです。

 
 
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  • Jung, Carl Gustav (2016). Obra completa de Carl Gustav Jung. Volumen 2: Investigaciones experimentales. Estudios acerca de la asociación de palabras. Traducción Carlos Martín Ramírez. Madrid: Editorial Trotta.
  • Petchkovsky, Leon (2013) “Las respuestas de la IRMf a la prueba de asociación de palabras de Jung: implicaciones para la teoría, el tratamiento y la investigación”.  The Journal of Analytical Psychology,  2013,  58 (3) , 409-431.