感情はその場で対処:爆発させないためにできること

· 2018年9月29日

他人とうまくコミュニケーションをとるには、正直に話すことが非常に重要です。簡単そうに聞こえますが、実は難しいことなのです。そして、コミュニケーションには「話す」こと以外も含まれているため、なおさら複雑です。また、何を話せばいいかを知っているだけではなく、感情を溜め込まないことが必要になってくるのです。これを身に付ける方法はただ一つ、自分の感情表現法を見つけることです。

すべてがうまくいっているときだけに話すのではありません。物事がうまくいっていない時に話す方が遥かに重要です。混乱、困惑、不安を感じているのであれば黙っていてはいけません。その気持ちを表現しましょう。何が気になっているかを話すのです。胸に溜め込んで自分を苦しめてはいけません。

双方にとっていちばん不愉快なやり口は、立腹して黙っていることである。というのは、攻撃者側は一般的に沈黙を軽蔑のしるしだと考えるからである。

―フリードリヒ・ニーチェ―

感じたこと、思ったことはその時に表現することが必要です。そして、それだけではなく、なるべく早く気持ちを言語化しましょう。感情を表現するのにいいタイミングを見つけるのは簡単ではありませんが、表現しようという姿勢だけでも得られるものはあります。そして、繰り返すうちに感情表現する適切なタイミングや方法も分かってきます。

感情表現で覚えていたいこと

正しい感情コミュニケーションか否かを見極める公式のようなものは存在しません。しかし、目安となる原則はあります。この原則は感情の衝動を感じた際、それを表現するのに役立ちます。感情を抑圧すると精神衛生上よくないと感じたらこの原則に従ってみてください。

白い球体に囲まれた男性
イライラしたり怒ったりしているとき、誰しも思いついたことを直ぐ口にしたくなります。しかし、衝動的な発言というのは後悔することが多いのも事実です。また、衝動的に口にしたことが、言いたかったこととは全く違うということもあります。伝えたかったことを言えなかっただけでなく、被害を及ぼし、効率的なコミュニケーションから遠ざかってしまうのです。

これが、感情コミュニケーションには第2の大切な原則がある理由です。その原則とは、「激しい感情に襲われているときは喋らない」です。このような状況のときは、喋ることも行動を起こすことも避けましょう。感情に注意を向ける代わりに、呼吸に集中するのです。呼吸に集中することで平常心を取り戻せるようになるからです。

正の感情、負の感情

正の感情だけであれば、正直に話すこともそう難しくはありません。何か良いことを感じたら、ためらいなく表現しましょう。そうすることで、他の考えに邪魔されることなく感情と言葉を結びつけやすくなります。つまり、自発性が鍛えられるのです。

異なる表情のカードを持つ男性

しかし、負の感情の場合は、もちろんですが、注意が必要です。悲しいことに、負の感情は抑制するようにと教えられている人はとても多いのです。負の感情は厄介で、間違っていて、問題の源と捉えるように教えられてきたのです。この理論のように考えると、そのような感情は心の中に溜め込み外に出してはならないというのも理にかなっています。しかし、これでは負の感情に毒されてしまいます。

ここでは理解しやすいように「負の感情」と言っていますが、負の感情は必ずしもネガティブなものではありません。ポジティブなこともあります。 感情は感じようとして感じるものではありません。感じてしまうものです。悲しみ、怒り、憤りなどは通常「ネガティブ」と呼ばれる感情の例えです。しかし、これらの感情は私たちを進化させ、成長させ、繰り返す問題を解決してくれるものでもあるのです。

最初は小さな苛立ちがある日突然爆発する

何かに悩まされたり、苛立ったり、何かを拒否しているとき、それは不快を感じている状態です。私たちはこの不快感を遠くに追いやりたいため、このような感情が訴えかけてくることをしばしば無視します。しかし、これは間違いです。それでは感じている感情を否定している、あるいは抑制しているのと同じことです。いずれ爆発する感情を心に溜め込んでいるだけなのです。

プリズムを頭に抱える女性

自分にとって重要な状況下で湧き出た負の感情であれば特に注意が必要です。黙っていてはいけません。抑え込んだ感情はふとした瞬間に爆発してしまうかもしれません。そして、通常それは醜い形で出てきます。激しい怒りとして表面化することもあれば、人に理不尽にぶつけて傷付けてしまうこともあります。負の感情はきちんと対処しないと必ず何らかの形で出てきてしまうのです。

ですから、不快に感じたときはそのままにするのではなく、何が起きているのかしっかりと見つめてみましょう。その不快感はどのような感情が原因となって湧き出たのか見極めるのです。それができたら、つぎに感情を表現します。しかし、感情表現は冷静に、慎重に、感情と向き合うために行います。こうすることで感情が暴走しコントロール不可能になることを避けられるようになります。

感情を溜め込まずに、はっきりと、他人を傷付けずに表現できる人は、良い人間関係が築けます。これができると他の多くの問題や心配も避けられるようになります。正直に話すのは簡単なことではありませんが、努力する甲斐は十分にあることです。