家族で共有する読書時間と子どもの読解力との関係性

子どもたちと家族との絆は、読解力を発達させる上で非常に重要な役割を果たします。だからこそ、家族や保護者が子どもに読み方を教え、子どもの読書体験を有意義なものにしてあげることが非常に重要なのです。
家族で共有する読書時間と子どもの読解力との関係性
Gema Sánchez Cuevas

によってレビューと承認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

によって書かれた Pedro González Núñez

最後の更新: 21 12月, 2022

子どもたちは新しいことを学びたがるものです。彼らの生きる現実は、真新しい発見の連続なのですから。本や文字、そして言葉はその過程において絶対的に重要な役割を果たします。実際、子どもたちは読解力が身に付く前からこれらに魅了されているのです。

おそらくみなさんも、幼い子どもが本を抱えて物語を「読もう」としているのを目にしたことがあるでしょう。まだ文字の読み方を知らないので、絵を解釈して夢のような世界を想像しようとします。その時制約となるのは子どもの未熟な創造力だけです。

それにもかかわらず、子どもたちは早い段階から本の読み方を学ぼうとします。私たちが「文字」と呼ぶ記号を解釈する方法や、それらを組み合わせて意味のある単語を作る方法を覚えていくのです。

一度読み方を覚えると、子どもたちは多くの親たちが対して気に留めていない新たなスキルを発達させ始めます。それは、読解力というスキルですこの段階で家族が担うべき役割とは何なのでしょうか?実は、ここでの家族の働きが非常に重要であることがわかっているのです。

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子どもの読解力と家族

スティーブンソンやラシンスキらによる研究では、子どもが読み方を学び始めた段階においては親がリテラシーの向上に関与することが重要であり、サポートしてあげるべきだということが示されています。

スティーブンソンとラシンスキは、読みの流暢さを発達させるためのプロジェクトに親が関わることによる影響について調査しました。この調査の対象となったのは、小学一年生の子どもがいる家庭です。

調査の中で、研究者たちは読解力レベルの異なる子どもたちの発達を分析しました。子どもたちはランダムに被験者グループと対照群とに分けられました。

対照群の子どもの親たちは、課題を子どもと一緒に行いました。親たちは学校から子どもたちに読み聞かせをするよう指示を受けます。しかし体系的に行うのではなく、その他の課題の合間に時々読み聞かせをするように、という指示でした。

一方で被検者グループの親たちは、子どもの読解力の向上を助けてあげられるよう研修を受けます。指導員から勧められた資料を用いて、1日あたり15分間をこのプロジェクトのために費やしました。

家族の重要性

この調査の結果、実験の期間中親たちから特別なサポートを受けた子どもたちには、対照群の子どもたちよりも大きな成長が見られました。

被験者グループの子どもたちの方が単語認識能力が高かったほか、対照群の子どもたちよりも単語認識タスクを素早く完了させることができたのです。さらに、被験者グループでは読解力と読みの流暢さも向上しました。

これに加えて、この調査に参加した子どもたちが読書という経験に対して非常に熱心だったことも強調しておきたいと思います。子どもにとって、それはとても楽しい経験だったのです。事実、子どもたち自身もこのプロジェクトによって自身の読む能力が向上したと考えており、今では難しい言葉を理解するのも楽になり、新たな書物を読むたびに学びがある、と感じていました。

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家族はどう関わるべきなのか

これで、子どもの読解力を向上させるには親や家族が関わることが有効だというのをお分りいただけたと思います。では、これらの考えをどう行動につなげていけば良いのでしょうか?以下に提案を挙げていきます。

  • 指導員が家族とコミュニケーションを行うための手段を提供しなければなりません。報告書を使ったり個人的に連絡を取ったり、定期的にミーティングをして家庭での読書活動を支えます。
  • 親たちには普通あまり自由な時間がありません。そのためリテラシーアクティビティは1日にほんの10分から15分程度にするのが望ましいでしょう。それでも一貫してやり続けるべきであり、できれば毎日行いましょう。
  • 親はプロの教育者というわけではありませんので、研修を受けてプロによるデモンストレーションを見る必要があります。そうすることで、こういった読解力向上プロジェクトを開始する準備ができます。
  • 読みの流暢さを高めるアクティビティに適した特別な資料を入手しましょう。例えば詩や歌の本、なぞなぞの本などが挙げられます。子どもに適しているものが望ましく、徐々に難易度を上げていくと良いでしょう。
  • 家族で共有する読書時間の最も理想的な形は、シンプルで楽しく、そして短いものです。こうすることで子どもの関心を最大限に引き出すことができます。
  • 教師が評価フォームを作成し、親や他の教育者たちが子どもの成長を確かめられるようにすると良いでしょう。

子どもの読解力の発達には家族の関わりがどれほど大切か、ご理解いただけたことと思います。最善を尽くして子どもたちのために理想的な学習条件を提供してあげるのが、親や保護者の義務なのです。


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  • Rasinski, T., Stevenson, B. (2005). The Effects of Fast Start Reading: A Fluency-BasedHome Involvement Reading Program, On the Reading Achievement of Beginning Readers. Kent State University.


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