気分と健康の関係とは?

06 7月, 2020
気分がいいと、エネルギッシュになり、健康に感じます。一方で、悲しい時、体のどこかがおかしいのではないかと考えます。なぜ、このようなことが起こるのでしょうか? 読み進め、この答えを学びましょう。

何十年もの間、専門家は病気と感情や気持ちに関係があるかという疑問を抱いてきました。そして今、気分と健康の関係に焦点を当てた研究が進められています。

私たちの感じる痛みは、知覚や心の状態にいくらか左右されることが分かっています。また、一部の病気に関し生物学的起源が分かっているものもありますが、すべてが説明づけられるわけではありません。そこで多くの専門家が、精神的起源の可能性を探っています。

しかし、この領域に関し、どのようなメカニズムや気分が健康に影響を与えるかはほとんど明確になっていません。それは社会的、認知的、精神的、行動的要因を幅広く考慮する必要があるためです。また、これらのメカニズムは、病気に対して直接的、あるいは間接的に影響します

気分 健康

気分と健康の関係

感情は体の機能に影響します。負の感情が感染期間、脆弱性、治癒のプロセスに影響を与えるという証拠はいくつもあります。

これは、ポジティブな気分が、第一線の抗体ともいえる分泌型免疫グロブリンAの生成を促進するためでしょう。この物質は風邪などから人間を守ります。

気分は、病気や症状に対する免疫系の反応を増強あるいは弱体化させます。専門家によると、ネガティブな気分や見通しをもつ人は風邪をひきやすく、またもっと深刻な病気への抵抗力が弱いそうです。

主観的健康状態

感情は、精神的要因を直接的に決定するだけでなく、思考をも条件づけます。これはつまり、ネガティブな気分によりネガティブな思考をもちやすくなることを意味します。そして身体的症状を健康に問題があると解釈しがちになるのです。

これに関し、被験者が悲しみを抱いている時、より多くの症状があると語ることを専門家は発見しました。これは、ネガティブな感情をもつ人は体がどう感じているかにより敏感になるためです。そして痛みや新しい感覚など小さなサインでも、ポジティブな人と比べて心配してしまうのです。

病院へ行く頻度

先ほどお話した内容に関して、体や健康の心配をする人はすぐ病院に行くだろうと考える人がいるかもしれません。しかし、実際はその反対であることが研究により示されています。

体調がすぐれない人は、自分の健康は維持することができないと考え、あまり病院に行きません。つまり状況をよくするためにできることはあまりないと思ってしまうのです。

さらに、症状を気分のせいにすることで専門家の助けを求めるのが遅れます。その代わり、自分に関して気分がいい時は、健康でいたいと思って自分を大事にします。

また、気分と病院へ行くことは、ネガティブな結果の可能性に耐えられるかということとも関係しているようです。病院へ行くと悪い知らせを聞くことになる可能性があるため、脅威だと感じるのです。

ポジティブな気分の時、人は自分の受けた情報にうまく対処することができます。これは、そうするためのリソースが多いためです。

健康 気分 関係

健康的な行動

気分は、体や病気の知覚に直接影響を与えるだけでなく、行動にも影響します

誰しも気分がすぐれない時、健康的でない食品を摂ったり、アルコールを摂取したり、運動しなくなる傾向があるでしょう。実際タバコに関しては、多くの喫煙者が気分の向上や調節、ストレスを発散するために吸っていると言います。

一般的にこのような行動パターンは調節の役割を果たし、気分が健康に与える影響をコントロールしているようです。つまり、自分の気分を高めたり、ネガティブな気持ちをなくすためにこれを行っているのです。しかしこのような行動パターンは健康に直接的に関係してきます。

そして、ネガティブな気分により非健康的な行動が増えると、長期あるいは短期で健康に影響が出ます。

気分と健康:何をすべきか?

負の感情を回避することはできません。そこで、健康的な習慣づけが大事になります

気分によっては難しいことがあるかもしれませんが、健康的な習慣があると害になる影響をいくらか相殺することができます。さらに気分が変わったとしても、きちんと向き合う行動のレパートリーを幅広くもっておくと、悲しみにも耐えやすく、受ける影響も少なくてすむでしょう。

Barra Almagiá, E. (2003). Influencia del estado de ánimo en la salud física. Terapia psicológica, 21(1), 55-60.