近親相姦:タブーでありながら起こり続ける現象

13 11月, 2018

21世紀の真っただ中にありますが、近親相姦は今でもよく起こる現象です。近親相姦が法的に許されている国すらあります。それにもかかわらず、このトピックに関する研究はあまりされていません。多くの場合、専門家によって行われた研究ではなくニュースなどでそれを知ります。

西洋社会ではタブーであるものの、まだ起こっている現象です。最もよくある近親相姦のケースは、父親が娘に迫るパターンです。フロイトは、父親の近親相姦的行為に関して話す患者をたくさん見てきました。しかし、兄弟や他の家族の一員との間でも起こります。母親と息子の間でも起こりえます。

「人は1%人間で、残りは動物です。だからかなりの部分が入り込めないテリトリーとなっています。セックスに関して言えば、 人は近親相姦を禁じますが、そうであるべきと言われているだけです。それなら、その他のことはどうでしょう?」

-アレクサンドル・コジェーヴ-

これはほとんどの人が話すことがないテーマです。大抵ただ否認されて、会話が終わります。しかし、だからといって存在しないというわけではありません。驚くかもしれませんが、言葉を正確に見れば虐待であるとは限りません。同意のもとの近親相姦もたくさんあり、スイスなどでは合法化を進めるグループまで存在します。

近親相姦の禁止

科学的研究によって、近親相姦から生まれた子どもは遺伝的な病気を発症しやすいということがわかっています。似たような遺伝子持っていることで、遺伝的特徴の多様性が阻害されます。これによって種全体を危険に冒します。生物学的に個体を弱め、生き残るのが難しくなるからです。遺伝的な立場から言うと、人間という種にとって近親相姦はよくありません。

ジークムント・フロイト

フロイトは、近親相姦は人間の基本的な衝動としています。人は近親相姦的な関係への傾倒を持って生まれる、と彼は信じていたのです。しかし、近親相姦が非合法ではなかった初期の人類社会では、無差別に行われる性的関係は無差別な暴力を引き起こしました。この時代の威圧的な男性は、女性とセックスを行うために自分の血縁者を殺すことさえ厭いませんでした。

家族という単位の進化によって、族外婚や家族以外の人との性関係が課されるようになりました。これによって社会的な組織がお互いを殺さずに形成されるようになります。種を進化するように促し、文化が花咲きました。さらに、許されるものや許されないものを定義した社会を生み出します。象徴的な面が人間関係の因子になっていきます。

現代の社会での近親相姦

現代、近親相姦に関する2つの大きな現実が存在します。1つ目は、厭うべき子どもへの虐待です。悲しいことですが、多くの大人が自分の性的欲求を満たすため、家族の中の子どもをだましたり脅したりします。多くの場合、自分自身も虐待の被害者であることが多いようです。

少女

そして、同意のもとの近親相姦のケースもあります。17歳の時に父親に出会い、彼と関係を持つようになった有名な少女の話があります。この場合は、明らかにどちらからも同意を得ています。同じようなことが兄弟や親せきで起こっているという話が山ほどあります。

スペインの新聞が、父親と関係を持っているという30歳の女性の話を発表しました。彼女の精神科医は次のように説明しています。「彼女は10年間父親とお付き合いをしています。それは美しく超越的な経験で、父親は決して彼女を傷つけないと言っています。しかし、理解されないため誰にも言いませんでした。それは彼らの間の秘密だったんです。彼女の精神鑑定は、問題なしと示しています。」

フロイトの理論に沿って言えば、許しと制限の象徴的な強制の中で、わたしたちの文化が人間を裏切ったと言えます。もっと動物的なグループが他のグループに勝利し、社会という概念がバラバラになってしまっているグループもあります。この点に関して懐疑的な部分も多いですが、一つだけはっきりしていることがあります。どんな状況であっても、大人と子供の性的関係は倒錯しており間違っているということです。もしその子供が家族の一員であるなら、心理的ダメージはより大きなものになります。これは決して超えてはいけないラインです。