子どもが怖がっている時どうすべき?

子どもが怖がっている時、どうしたらいいでしょう? 記事を読み進めて一緒に答えを出しましょう!
子どもが怖がっている時どうすべき?
Gema Sánchez Cuevas

によってレビューと承認されています。 心理学者 Gema Sánchez Cuevas.

によって書かれた Pedro González Núñez

最後の更新: 21 12月, 2022

年齢制限のないファンタジー映画を子どもと一緒に見ているとします。数分後、映画の中の変わったキャラクターに子どもが恐がったら、どうしたらいいでしょう? 子どもが怖がっている時、私たちには何ができるのでしょうか?

大人は、これは映画であり画面の中の世界は現実とは違うことは分かっています。しかし、子どもは合理化する力が完全に発達していないため、これを理解できません。そこで、自分の見ているもの、聞こえるものは現実とは違い、怖くないということを説明するといいでしょう。

今見ているのは現実とは違うことをどんなにうまく説明しても、子どもはまだ怖がることがあります。次はどうしたらいいでしょうか。映画を止めることはできますが、それと同時に恐怖が消えることはないでしょう。明示的あるいは暗示的に脳に残ることになります。

子どもはあらゆるものに恐怖を抱きます。そしてこの恐怖は夜になって暗くなった時にたいてい現れます。一人で寝ることを怖がる子どもは少なくありません。見知らぬ人の危険、外に出ることへの恐怖などなど、恐怖の対象は子どもにより異なります。

「誰もが自分の恐怖に立ち向かい、闘わなければならない。恐怖に対しどのように対処するかにより、残りの人生で向かう先が決まります。冒険するか、恐怖に制限されるかのどちらかです。」

-ジュディ・ブルーム-

子ども 怖がる

子どもが怖がっている時にすべきこと

子どもの恐怖心は異常ではなく、また珍しいものでもありません。そんな時には、子どもが自分にはサポートがあると感じることが大切です。こうすることにより、自分を信じ、恐怖に立ち向かうことができるようになります。そのため、親、先生、保護者、家族などが非常に重要です。

不必要な恐怖を避ける

故意に子どもを怖がらせないことは大切です。怪物について話すことはやめましょう。子どもに何かをさせる時「○○しなかったら、怪物が来る」などと言うのは、最悪の方法です。物語、映画、テレビに出てくるキャラクターは実際にはいないということを子どもに分からせましょう。誰かが作ったもので、実際にはいないことを強調しましょう。

子どもの恐怖心を見くびらない

共感することを忘れてはいけません。大人の感覚で子どもに世界を見せるのは誤りです。問題に共感し、見くびらないことです。また、最も重要なのは、バカにしたり、笑ったりしないことです。あなたにとってはおかしなことかもしれませんが、子どもにとっては怖いものなのです。

恐怖を大きくさせない

子どもが怖がっている時、安心できるようにしましょう。恐怖心を無視したり、嘘をついてはいけません。誠実に向き合うことで、子どもは落ち着きます。できるだけ真実を使い、子どもがそんなに怖くないと思えるようにしましょう。

怖いことをさせない

子どもが怖がっている時、怖いものと向き合わせるのは良い方法とは言えません。反対に、より怖がることもあります。そこで、見たくないものを見せたりせず、犬を触りたくない、ジェットコースターに乗りたくない、怖い話を聞きたくないのでれば、無理強いしてはいけません。

自分の恐怖心を子どもに移さない

大人にも怖いものがありますが、これを子どもに移さないようにすることは重要です。(クモを見たら声を出してしまうなど)自分ではどうしようもないのであれば、助けになるストラテジーを探してください。自分の恐怖と向き合うようにし、子どもが同じようにならないよう気を付けましょう。

子どもをバカにしない

大人にとってはおかしなものを子どもが恐がることは珍しくありません。そこで、子どもが傷つくような言葉を言いがちになります。「恐がり」「赤ちゃんじゃないんだから」などはよく聞かれる言葉です。これは誤った行為で、これにより、子どもはより不安になり、自分は理解してもらえていないという思いを強くします。

一人にしない

子どもに恐怖心と一人で向き合わせるのは、良い方法とは言えません。一人で暗い部屋にいると、不安が増幅し長く続いてしまうことになりかねません。

恐怖心をあおらない

共感することは大切ですが、怖がっているものに関し大げさになるのも避けるべきです。子どもが自分は理解されていると感じることは必要ですが、大袈裟にし、思ったよりも危険が大きいと感じさせないようにしましょう。

無視しない

最後に、怖がる子どもを決して無視してはいけません。できるだけ理解し、子どもが恐怖心と向き合えるよう、状況を論理的に説明しましょう。子どもが恐れているものを判断することはできますが、子どもの恐怖自体は判断できません。多くの場合、子どもの世界観では、完全に合理的な反応だからです。

子どもが怖がっている時

どうすべきか

これまでにお話したポイントを実践するためのアイデアを次にご紹介します。

  • 共感:先にも示したように、子どもと率直に話すことが大切です。恐怖を覚えることは悪いことではなく、恐怖を克服することは可能であることを示しましょう。
  • サポート:理解とサポートを示しましょう。できる限り支えになりましょう。
  • 合理化:子どもと話す時、状況をできる限り合理化しましょう。
  • 平静:あなたが落ち着いていると、子どもも落ち着くことができます。
  • 一緒に:いつもより寄り添い、何があっても一緒についていることを伝えましょう。

子どもが怖がっている時、これらのストラテジーを使うと、適切な対応ができます。ただ、恐怖心が強く長く続いている場合は、専門家に相談しましょう


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  • Fidalgo, M. J. (2006). ¿Quién ha dicho miedo?. Barcelona: Cuadernos de Pedagogía.


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