21世紀のサイコスリラー映画ベスト7

2019年9月6日
ここでご紹介するサイコスリラーは、シンプルに物語を紡ぐことよりかは、あとを引くような結末を見せることで観客にまるで自分もその世界の一部かのように思わせてしまう映画の数々です。

今回は、最近公開された映画の中から厳選したサイコスリラー映画をご紹介していきます。最近の、つまり21世紀に公開された、人間心理が描かれている優れた映画の数々を見ていきたいと思います。

もちろん、このリストをまとめ上げるのは容易ではありませんでした。何らかの形で、観る人を自分もその世界の一員だと思わせるような今世紀の映画の質は、かなり高いものです。これらの映画は観客を巻き込むような形式となっていますので、あなたも自分が物語の一部のように感じてしまうでしょう。

21世紀のサイコスリラー

ここでご紹介するサイコスリラーは、シンプルに物語を紡ぐことよりかは、あとを引くような結末を見せることで観客にまるで自分たちもその世界の一部であるかのように思わせてしまう映画の数々です。

ここに含められなかった名作映画もたくさんあると思いますので、みなさんがリストに入れるべきだと考える映画があったらぜひご遠慮なくコメント欄で教えてください。私たちが重視したのは、心理学に関連する内容についてだけというわけではなく、映画としての質も選出の決め手となっています。

『インセプション』(2010)クリストファー・ノーラン監督

『インセプション』は、イギリス人監督クリストファー・ノーランによる映画で、登場人物たちの夢について巧みに描いています。レオナルド・ディカプリオやエレン・ペイジなどが出演しており、すでに大ヒットした作品です。

この映画の心理学的側面は、夢に関するものだけではありません。実は、人々が行動を起こすのに一体何が動機付けとなるのか、また、一生涯続く悲しみの複雑さについても深く考えさせられるような映画です。

21世紀 サイコスリラー映画 ベスト7

『マルホランド・ドライブ』(2001)デヴィッド・リンチ監督

デヴィッド・リンチの映画を評価するのは難しいです。こちらの『マルホランド・ドライブ』では、悪夢のようなハリウッドをある一つの問いとともに描いています。その問いとは、もし夢が悪夢に変わったらどうする?というものです。

ナオミ・ワッツとローラ・ハリングがキャスティングされたこの映画には、デヴィッド・リンチ的心理学要素が詰まっています。彼は直線的なストーリーを届けるのではなく、観客を「目覚め」させ、覚醒状態にさせたままにすることを目指しているのです。

この映画では、不安や悲しみ、恐怖、パニック、ショックといった感情が映像や音、音楽、会話を通してかわるがわるに描かれます。それはまるで、監督が観客の心を弄びたがっているかのようです。

『エターナル・サンシャイン』(2004)ミシェル・ゴンドリー監督

ユニークな俳優ジム・キャリーやケイト・ウィンスレットが出演するこの映画は、非常に興味深い心理ゲームが展開される、かなり生々しくて感情的な作品です。

テクノロジーによって人は過去の恋愛関係に関する全ての記憶を消し、別れの苦しみを味わわなくて済むようになるのでしょうか?この痛々しい状況を、痛みを感じずにやり過ごすことなど可能なのでしょうか?

この質問への答えは存在しませんが、それでもこの映画ではかなり非人道的な一つの可能性が提示されます。最終的に、その痛みや傷を忘れないことが、立ち直るプロセスも含めて、自分の住んでいる世界にうまく適応するための方法なのです。

『6才のボクが、大人になるまで』(2014)リチャード・リンクレイター監督

リチャード・リンクレイターは、この物語を通して大傑作を生み出すことに成功しました。どうすれば12才の男の子の人生を映画にできるのか?彼とそのチームが、それを見事にやってのけたのです。彼らは、同じ男の子の人生のある一日を、10年以上に渡って毎年撮影し続けました。少年は、この歳月を経てティーンエイジャーに成長しました。

映画のなかで観客たちは、思春期という人生の中でも難しい時期に直面しているある少年の成長を目にすることとなります。ラブ・ストーリー、失恋、友情などの要素を含んだ作品です。

『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)ウェス・アンダーソン監督

この作品が今回のリストに登場して驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、ウェス・アンダーソンが非常に優れた監督であることに疑いの余地はありません。彼は登場人物たちを最も巧みな方法で演出することのできる映画監督なのです。それを証明している映画がこの『グランド・ブダペスト・ホテル』です。

山奥にあるホテルを舞台に、20世紀に巻き起こったドタバタコメディを描く裏で、アンダーソンは人間という生き物の惨めさや偉大さを紐解いていきます。友情、忠誠心、野心、恋愛、結束、卑小さなどなど、もはやこの映画に登場しない感情が存在しないほどです。

ロスト・イン・トランスレーション(2003)ソフィア・コッポラ監督

この映画は、ソフィア・コッポラ監督による掛け替えのない作品で、スカーレット・ヨハンソンとビル・マーレイという才能溢れる俳優陣がキャスティングされています。ある二つの孤独で悲しみに満ちた心が、故郷から遠く離れた、自由で自らを真に理解してくれる人が誰もいない状況で取り残されてしまったら何が起こるのでしょうか?理解しがたい世代間の恋愛が、情熱から庇護心や友情に移り変わっていきます。

“誰もが皆、自分を見つけて欲しいと願っている”

ロスト・イン・トランスレーション

21世紀 サイコスリラー映画 ベスト7

『メメント』(2000)クリストファー・ノーラン監督

今回のリストは、クリストファー・ノーランで始まり、ノーランで終わります。この映画では、逆向きに(終わりから始まりに向けて)、妻の死に関する復讐をしようとしているある男の物語が描かれています。

しかし、この男性は頭を打って短期記憶を失ってしまい、生活の中で巻き起こる出来事を忘れ続けてしまうようになります。そこで彼は物事を覚えておけるように、そして目標を達成できるように、メモを取り始め、はたまた自分自身の体にタトゥーまで入れるようになるのです。これだけでもう面白そうですよね?

ご紹介した全てのサイコスリラーは、メインのテーマが心理学だいうわけではありませんが、観た人が深く考えさせられるようなものばかりです。落ち着かない気分にさせられ、そしてもちろん頭をもて遊ばれるような映画の数々ですよ。