子供の創造性を養うための3つの鍵

26 6月, 2020
創造性はたぐい稀な資質であるだけに貴重なものです。また、確立された規範を壊すという点で、不快なまでに難解で、それでいて魔法のようなものでもあります。この記事では、他人と同じであることを重視する教育システムの中で子供の創造性を養う方法についてお話します。

我が子には聞き分けがよくて注意力があって、それでいて賢く素敵な人になってもらいたい、と願っている親がほとんどです。子供にとっての最善を望み、そのためなら長時間大変な思いをしても働くものです。そして、子供にはクリエイティブであってほしいというのも親が望むことの一つです。そんなことができる魔法の杖なんかがあればいいんですけどね。

子供の創造性を養うのに必要な鍵とは一体何でしょうか?全く新しいアイデアが沸き起こる、そんな魔法の瞬間を生み出せるような子供にするにはどうしたらいいのでしょうか?

そのためには様々な方法があります。どれも合理的で、成果の出る効果的な方法です。それを踏まえた上で、親御さんには「ちょっとは落ち着いたりできないの?」とか「今は時間がないの!」と言ったよくあるフレーズからは身をひいて、能動的に関わってもらう必要があります。

「みんなと同じ」を褒め称える教育システムの中であっても子供にクリエイティブであって欲しいと望むのなら、子供を縛る鎖を解き放つ努力をする必要があります。

子供 創造性

子供の創造性を養うための3つの鍵

1. クリエイティブになるのを難しくする時間管理

英語、水泳、算数、サッカー、チェス、ライティングのワークショップなどなど、子供のためのアクティビティは種類が豊富です。大都市に住んでいなくても、興味のあるアクティビティを見つけられるなんて、今の子は恵まれたものだと思うかもしれません。

大人の競争社会という脅威が多くの親を「自分の子供は補完的な教育を受けられるように」と急かしてきました。

ですが、こうした志向の変化には代償が伴うものです。今の子供は退屈することがないので、遊びを自分で発明する必要がありません。自分の環境を楽しめるものへと変える努力も必要ありません。ところが、創造性とはいたずらや遊び、そして自分で自分の時間を管理するという行為から始まるものです。自由時間が全くないようではこれらを手にすることは大変難しくなります

そのため、子供の創造性を刺激するためにできる最初の方法は、子供に時間とスペースを与え、外からの要求に応えないといけないと思わせるようなプレッシャーを取り除くことです。でなければ、自主性が脅かされない発散的思考というものは理にかないません。創造性というのは、実際の問題解決に役立つことで自動的に強まっていくのです。

2. 課題の難しさ

一定の指示があるアクティビティの中でも確かに子供は創造性を発達させていくことができます。課題に知性的な制限がある場合に、特殊な形でそうなります。その二つについてお話しましょう。

一つ目のグループは、子供達が自力で直面できる課題のタイプです。この状況下では、大人は励ましの言葉をかけたり、同時並行で一緒に課題に向き合ったり、あるいは思わず助けたくなってしまう誘惑をこらえることで子供を援助することができます。子供にはやればできる力がありますし、また目標を達成することで自信を高めることになります。

二つ目は、大人の助けが少し必要となる課題のタイプから成るグループです。この場合、子供は何をすればいいのか分からないかもしれません。あるいは、言葉の意味が分からなかったり、一人で図書館に行くには遠すぎたりするかもしれません。

その場合、課題を避けたいという誘惑が子供の心を支配します。親は子供の段取りや予定を立てる手助けはできますが、問題を解決するのは子供自身でなくてはいけません。辞書で調べものをしてあげることはできても、実際に問題に答えないといけないのは子供です。子供に付き添ってあげることはできても、既に学んだ道を進んでいくことになるのは子供なのです。

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3. テクノロジーと社交

学んだばかりのスキルや能力を自信満々に披露している子供が大好き、という親は多いことでしょう。とは言え、評価や不安に晒された環境で自分の能力を試されるとなると、そうしたスキルを披露するのが嫌になってしまう子供がほとんどです。こうした環境は子供に失敗させてしまいかねません。また、不安をよぎらせ、もう続けたくないと思わせてしまうかもしれません。

一方で、社交的な場は創造性を育むのに良い場所です。そうした環境の中に、子供が反応せざるを得ない、自然でかつ予期しない変化が起こります。反応しなければいけないのと同時に、考えなければいけないのです。

だから、子供の手にテクノロジーの産物をまだ渡さないことが重要なのです。大事なのは、子供が現実の課題に直面することです。また、他人から来る課題に直面することも大事です。ですが、それはテレビゲームやスマホなどのゲームをすることではありません

創造性にはカウフマンとスターンバーグのいうところの4Pという構成要素があり、それは人 (person)、過程 (process)、成果(product)、そして性格 (personality)から成るものなのです。

Ferrándiz, C. (2011) Estrategias metodológicas de aprendizaje activo para el alumnado con altas habilidades: Documento general desarrollo de la creatividad. [Apuntes académicos].
Universidad de Murcia.