子どもの登校初日を最高の一日にしてあげるために

子どもの登校初日を最高の一日にしてあげるために

最後の更新: 04 3月, 2019

学校の初日というのは、子どもたちの生活の新章の始まりといったところです。そして、あなたにとっても子どもにとっても感情的にピリピリしてしまう日になり兼ねません。しかし多くの人が考えているように、この経験は別段苦しいものにも嫌な思い出にもする必要はありません。そういった思いをしなくて済むように、実はいくつかコツや戦略があるのです。

この記事では、この目的のために特化した役立つ方法をいくつかご紹介します。中でも特に重要なものは、学校へ通うことは変化を意味するのだと受け止めることに関わっています。大人にとってはそんな風に見えないかもしれませんが、子どもたちにとっては新しい世界への扉が開くことを意味しているのです。ですので、その瞬間を敬意を持って見守る必要があります。子どもの感情、そしてもちろんあなたご自身の感情も大切にしましょう。

「子どもを困難から遠ざけて守るのではなく、どう乗り越えるかを教えてあげなさい。」

ルイ・パスツール

登校初日にどんなことが起こるのか子どもと話しておこう

子どもに教えてあげる情報は詳しければ詳しいほど、変化の只中にあっても安心感と自信を持って取り組むことができるでしょう。詳しく、というのは、例えば新学期が始まる前に学校を訪ねておくことであったり、教師に事前にお子さんを紹介したり、学校用のリュックサックや文房具などを一緒に買いに行ったりすることも含みます。

日々のルーティンや学校で行うであろう活動、起こりうる状況、他にどれくらいの子どもたちがいるのかなどを説明してあげましょう。また、学校のルールにはきちんと従い、母親や父親以外の大人の言うことも聞くように伝え、他の子どもたちとモノを分け合わなければいけないことも教えてください。

子どもの登校初日を最高の一日にしてあげるために

放課後の予定についても明らかにしておくといいでしょう。例えば、「おばあちゃんが迎えに来るからね」、または「遅れないようにするけど、来るのが遅かったら校庭で待っててね」など詳しく伝えておきましょう。ブレスレットやあなたの香水のついた布などを持たせてやるか、子どもの小さな手にキスしてあげることで、離れていても一日中あなたが一緒にいてくれるような感覚になるでしょう。

「教育とは、学校で習ったものを忘れ去った後にまだ残っているもののことだ。」

アルベルト・アインシュタイン

初日を迎える前にルーティンに慣れさせておこう

学校が始まると、早起きしたり給食を食べたり、両親にとっても子どもたちにとっても新しい生活習慣を身に着ける必要が出てきます。睡眠に関しては、子どもたちが必要とする8〜10時間の睡眠時間が確保できるような時間に寝かしつける習慣をつけていきましょう。学校で昼寝の時間がない場合は、家での昼寝も学校が始まる前にやめさせるようにしましょう。

食事に関しては、給食で出されるようなタイプの食事を作って、学校が始まっても問題ないように慣れさせておくといいでしょう。また、次第に食事時間やルーティンを厳しくしていくのも助けになります。こうすると、子どもも学校という環境により早く馴染むことができます。

他の子どもたちと過ごすことも、学校での環境に馴染むための準備に役立ちます。子どもをママさんグループやファミリーヨガクラスや音楽教室に連れて行ったり、もちろん公園に行くのもいい方法です。公園での風景は、学校の校庭で目にするようなシチュエーションに似たものがあります。

全ての子どもが同じというわけではない

子どもの学校初日の経験は、その子の持つ性格や強さ、弱さによって変わって来るものだということを忘れないようにするのが大切です。他の子と比べても、この経験にはなんの足しにもなりません。

「お兄ちゃんやお姉ちゃんみたいにあなたも学校に行くんだよ」という言い方でお子さんを励ますのはいい考えとは言えません。「あなたはこれから学校に通って、新しいことをたくさん経験するんだよ」というような言い方がベストでしょう。

「この世界は、より良い人間になるための機会をたくさん与えてくれる偉大な学校だ。」

– スワミ・シバナンダ –

親である私たちもそれぞれが別のやり方で子どもたちと接しています。これもまた比較の無意味さの理由でもあります。逆効果になってしまうことすらあるのです。また、自分の子どもとは言え、上の子どもが学校に通い始める時と下の子どもの時を同一視してはいけません。

あなたご自身の感情をしっかり自覚しておくと、感情をコントロールしてうまくはけ口を見つけられるようになるでしょう。これは、子どもに離れ離れが寂しいと伝えてはいけないという意味ではありません。ただ、あなたがポジティブでリラックスした態度をとっていれば、子どもも同じような感覚になってくれることが多いのです。

子どもそれぞれの個性や性格を尊重してあげてください。適応の仕方や経験の仕方はそれぞれ異なります。子どもを信用してあげましょう。他の子ども達よりも学校に馴染むのに時間がかかったとしても、次第に慣れてくるはずです。すぐに諦めてはいけませんし、子どもたちもそれは同じです。

母親と子ども

環境への順応は大切

登校初日やそのすぐ後の期間は、ずっと前に治ったはずの癇癪を起こすなど、心配になるようなことをお子さんがするかもしれません。しかし、普通は新しいルーティンに慣れて数日経てばこういった行動はおさまります。新しい環境やクラスメート、先生たちが身近なものになってしまえば、言動も良くなっていくはずです。

また、こういった厄介な兆候をもっと早くなくすこともできます。例えば、ルーティンに慣れていく過程の中で、起こす時間と寝かしつける時間を少し早めるといいでしょう。でないと、夜の寝つきが悪くなる可能性があるからです。そして、準備は全て前日に済ませるようにしてください。これは、学期中ずっと守るのが理想的な習慣です。

正しいお別れの仕方

お別れの瞬間はデリケートなものになりかねませんので、短くすませるのがベストです。例えば、ハグやキスをして、「きっとうまくやれるよ」というような励ましの言葉をかけてあげるといいでしょう。そして笑顔を浮かべながら立ち去ってください。子どもたちが悲しさや寂しさを感じたときに思い浮かべるのがその笑顔になるでしょう。

特に最初の数日は、泣き出してしまう子もいるでしょう。あなたと離れるという辛さと、新しい環境に慣れなくてはならない状況においてはいたって普通のことです。しかし、冷静に辛抱強く対応し、学校で働く人々を信用することができれば、このすすり泣きもそんなに長くは続かないでしょう。

しかし子どものふくれ顔を見て不安になり、バイバイした後も居座って子どもをなだめようとすると、逆に癇癪やすすり泣きを悪化させることになりますいつもなら放っておけばおさまるような行動には、干渉しないでおくのが一番です。

放課後のお迎え

順応の過程において、これまた大切なのが、迎えに行くのが誰であれ、きちんと時間通りに学校に到着することです。そうすれば、子どもは学校にくる必要性を理解し、捨てられたわけではないのだとわかってくれます。しかし、この再会は映画のワンシーンのような大げさなものであってもなりません。おばあちゃんの家で遊んだ帰りかのように、できる限り普通に振る舞うようにしましょう。

「学校で私は笑うことを学んだ。そしてもう一つ大切なことを教わった。それは、尊敬していたものを笑い、笑った後でそれを尊敬する、ということだ。」

– クラウディオ・マグリス –

お別れする子供たち

その日の感想を尋ね、ポジティブな面を強調してあげてください。そしてできれば、放課後をクラスメートと過ごすよう勧めてみましょう。もちろんお子さんとその子がお互い仲が良い場合です。他の子どもとの結びつき一つ一つが、新しい環境をもっと親しみやすいものにし、順応を早めてくれることにつながるでしょう。

前述の通り、順応するのは普通のことですが、時間がかかることでもあります。例えば食べる量が減ったり、睡眠時間が減るか増えるかしたり、イライラしたり神経質になるなどの兆候がお子さんにも見られるかもしれませんが、しばらくするとなくなっていくはずです。しかしこれらが長続きし、学校に馴染めず、見送りの度に泣いたり(またはその他の似たような行動をとったり)する場合には、専門家に相談してみるのもいいかもしれません。

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