子供を落ち着かせてくれるメイソンジャー
怒りやすい子供や落ち着きのない子供にどのように対処すればいいのか分からず、ただ圧倒される親や保護者もいると思います。
今回はそのような状況を打破する為のテクニック「安らぎのジャー」を紹介したいと思います。
これは、教育に多くの努力を費やした教師であるマリア・モンテッソーリによって生み出されたメイソンジャーを使ったテクニックです。
このテクニックは、主に子供が学習しながら楽しむ手助けをするという目的があり、彼女はそれを達成する為に子供が感情を意識することが出来るよう、様々な活動に注目したのです。
「近頃、学校は子供に自分の感情を上手く対処する方法を教えなくなった。」
両親にも効果のある安らぎのジャー
安らぎのジャーは子供だけでなく大人にも効果のあるテクニックで、感情を上手くコントロールする、理解する、そして表現する為に使うことが出来ます。ですので、このジャーを使うことは多くの人にメリットがあるのです。
安らぎのジャーはただ透明のガラス瓶、またはプラスティックの瓶に水と糊とカラフルできらきらしたラメを入れたもので、それ以上特別なものではありません。
これを作る時はあなたの子供に色を選んでもらい、その子のオリジナルのジャーを作るようにしてください。
一緒に作り始めると、子供はすぐにこのジャーに惹きつけられるでしょう。瓶を振ることで生まれるラメの動きで、彼らは落ち着きを取り戻します。この瓶は私達の注意を引き、心を「空っぽ」にして全てを忘れさせてくれるのです。
「安らぎのジャーは子供にも大人にも効果があります。しかし、これを使った後はなぜこれで遊んだのかを説明してあげましょう。」
安らぎのジャーは子供が怒っている時に使うことです。この瓶の色やラメの動きが子供を落ち着かせて、怒りの原因を一瞬忘れさせることで、会話をしやすくなるのです。
これは罰ではありません
子供が何か悪さをした時彼らに罰を与えるように、このテクニックも罰の一種だと思う人もいます。
しかし、このテクニックは罰ではありません。安らぎのジャーの目的は、状況は一旦落ち着かせたり、その間に子供の感情を表現させたり、会話をしやすくすることです。
なぜ怒っていたのか、何が子供を興奮させたのかなどの質問をしても、感情が高ぶっている時は上手く考えることが出来ません。
一旦状況が収まることで、落ち着いた視野で物事を見ることが出来るのです。そうすると、怒っていた子供は過度な反応をとってしまったと気づくことが出来るのです。
それこそが子供に分かってもらいたい事で、このテクニックはこういった感情を効果的に対処出来るよう彼らに教えてくれるのです。
ジャーを挟んであげることで彼らは衝動的な行動を止めて、落ち着きを取り戻し、何が起こったのかを鮮明に考えることが出来るのです。
また、このテクニックの鍵は親が子供に与える時間にあります。ジャーを使った後は必ず彼らに学ぶ時間を十分に与えてあげましょう。
一緒に座って安らぎのジャーを見て落ち着いている間に彼らを上手く導いて、感情の表現を助けてあげることがとても大切なのです。
そして、子供は感情がどういったものなのかを分かっていません。なぜ自分がこう感じるのか、その気持ちをどう呼んでいるのか、そしてどのような目的があるのかを教えて、上手く表現できるように導くのは親の仕事なのです。
また、多くの大人も感情表現の面で問題を抱えています。ですので、子供も大人も表現が難しい場合はこのテクニックを使ってみましょう。
安らぎのジャーは全ての人に恩恵がある相互教育です。そして、私達の感情管理力を改善、成長させてくれる大切なテクニックなのです。