恋の倦怠期:これって普通?

倦怠期は、危険信号ではありませんし、生きていれば、そのような時期があるのは当然です。ですから、恋愛の倦怠期が訪れたら、何か新しいことや、変化をつけてみるといいでしょう。
恋の倦怠期:これって普通?

最後の更新: 27 10月, 2019

恋愛の倦怠期というのは、仕事、家族関係、責任などが退屈になるのと同じくらいに普通なことです。決して嘆き悲しむようなことではありません。また、世界の終わりでもありませんし、多くの人が思うほど悪いものでもありません。退屈はいい状態の私たちにやってくるもので、本当に退屈な人だけが、そこから抜け出せなくなるのです。

この退屈な時期を、興味とモチベーションが0の場合だとすることができます。退屈とは「倦怠でイライラさせるもの」を意味し、倦怠期とは「イライラする時期」といってもいいでしょう。

大切な相手や、仕事、友達に退屈したり、そのほかにも何かあなたを退屈にさせるものがあっても、ある意味これはいたって普通のことです。退屈になるというのはただの結果であって、問題を引き起こしたり、それ自体が問題というわけではありません。光をありがたく感じさせてくれる暗闇、またはその逆のような存在だといっていいでしょう。

「退屈とは、満足している無知の状態、鈍い不安、無神経な思いやり、曇った理解、注意が欲しい弱々しい力、取り戻せることのできない弱点の特徴の象徴である、退屈な状態というのは、全てが時間の無駄で、何も落ち着かない状態だ」

―ジェームス・ブライディ―

退屈の意味

退屈といのは、鬱の仲間のようなものです。そして倦怠期になると、心地悪くなり、悲しみに繋がることが多々あります。また、人生の本当の意味はなんであるか、のような考えに至る場合もあります。そしてそんなことばかりを考えていると、絶望にかられてしまう結果となります。

アイザック・アシモフは退屈や倦怠感が、近代の重病の一つになると予想していました。なぜ近代なのでしょう?以前は存在しなかったのでしょうか?実は、あまり存在しなかったようなのです。おそらく、以前と一つ変わったことがあるとすれば、それはこの感情が悪い印象を持つようになったということでしょう。退屈、倦怠はネガティブな意味を持つようになりました。そして、「ポジティブ思考」の社会では、ネガティブなものはなんでも、受け入れられないものとなってしまったのです。

楽しいことをしていないと、退屈になるでしょう。もっとはっきり言うと、退屈というのは、楽しい現実の逆の存在だということです。なにかの行動や活動がルーティーン化されて、なんども繰り返し行われ始めると、なにかむず痒い感じがします。また、ゴールや達成したいと思う目標がない時、またはそれらが挑戦的でなくなったり、魅力がなくなったり、意味を成さなくなったときも同じように感じるでしょう。

恋愛の倦怠期

恋愛の倦怠期と言うのは、深刻な忠告のサインであることが多くあります。もちろん、最初に頭に浮かぶのは、もう愛情がなくなってしまったのではないかという疑いです。しかし、愛情と退屈は多くの場合共存します。二つはまったく別のように感じますが、実はそうではありません。

数年一緒にいて、または数ヶ月一緒にいて、大切な人に退屈さを感じるのは当たり前のことです。これに関する研究では、関係が4~7年の間が非常に重大な時期だとされています。なぜならその期間に、ドーパミンや他の愛情に関係する物質が脳から放出されなくなるからです。ですから、生物学的に、自分の遺伝子を残すことができると確信して初めて、相手と家族になろうと思い始めるのです。

心理学的には、倦怠期はロマンティックな関係が終わったサインだともされています。しかし、サンドラ・L・マレー、デール・W・グリフィン、ジョン・G・ホームズが行った研究によると、恋に落ちた時のことが理想化されればされるほど、のちに退屈になりにくいということがわかりました。

愛情に対する不安

二人が恋に落ちる時、「愛情に対する不安」がすぐに稼働し始めます。恋愛関係を誰かと始めると、人生が大きく拡大している感覚になります。この経験は心理的な目覚めであり、これによりあらゆる喜びの感覚が目覚めます。

加えて、保護と心地よさの欲求と、それに付随する失うことを恐る感情も現れます。それを和らげてくれるのは、相手となるべく近い存在になることです。これらの感情が相互的な時、不安は解消されます。ですから、これらの感情が示すのは、愛するものとの強い繋がりを求める心です

時間が経てば、この自己の拡大と、心理的な目覚めの感覚は減少します。普通でなかった感情が普通になり、斬新な爽快感も消え去ります。そして、熱意や蓄積された喜びの感覚もです。このような時に倦怠期が訪れます。

全てが、最初の状態と同じというのは不可能であることを知っておきましょう。しかし、だからと言ってそれが悪いということではありません。炎を再び掻き立てて、退屈な気持ちを防ぐ方法はいくつもあります。自分から始めてみましょう。あなたは退屈な人間になってしまいましたか?そうだとしたら、斬新さを取り入れて、お互いの興味を再び蘇らせましょう。


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  • Salgado, C. (2003). El desafío de construir una relación de pareja. Editorial Norma.

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