言葉で息が詰まるなら、吐き出せばいい
世界で最も静かな人だって、すべての感情を内に留めておくことはできません。時々は鬱憤を晴らして、内部からわたしたちを窒息させるものを口に出さなくてはいけません。言葉があなたを窒息しはじめ、内部から傷つけるときはおそらくわかります。ただ、感じていることをどのように表現するべきかわかっていないだけです。それは、窒息していて心臓が息をできないようにさせている感覚です。
自分の中で起こっていることの全貌を表す正しい言葉がない、と感じるかもしれません。これはごく普通のことです。そんな時すべきことは、深く息を吸う方法を学ぶことです。このような状況は誰もが経験したことがあるでしょう。しかし、一生続くわけではありません。あなたの痛みの泡はいつか壊れます。そして、あなたは痛みを和らげる方法を見つけ出し、良くなることができます。
自分の感情を表現しないことで病気になる
内部で感じる感情には様々なものがあります。ポジティブなもの、ネガティブなもの関係なく、それらは外面化されきちんと外に出される必要があります。そうでなければ、あなたの内部にとどまって害を及ぼしたり、エネルギーを奪ったりします。
「沈黙をため込まないでください。時々は叫んでください。」
-作者不明-
わたしたちの体と心は、経験から集めた情報を表現する必要があります。それを行わないと、病気になりかねません。しかし、例えばアレキシサイミアのように、感情を表すことを制限する、またはできないというコンディションがあります。
もし完全に圧倒されているように感じ、どうしたらいいかわからないのであれば、言葉を解放してあげるときです。または助けを求めるときです。何をすべきか・何をすべきでないかを伝えるためでなく、わたしたちがみんな必要としている理解の感覚を得るためにです。
逃げ出そうとする言葉を追う
何か言いたいという衝動に駆られるときに、言葉が出ないのは面白いことです。言葉がただ逃げようとして、あなたが口に出せないようにしているかのようです。でも、それらの言葉を追う力を集めて捕まえることができます。
「ため息の一回一回が、あなたを解き明かす人生の一部のようです。」
-フアン・ルルフォ-
話そうとしてどもってしまうかもしれません。途中で口ごもったり、口が乾いたりするかもしれません。あるいは、話すかわりに考えを書き出してみたものの、何だかまとまらなくて紙に書かれたことに驚くかもしれません。
でも、あなたを窒息させている言葉は外に出さなくてはいけません。それを聞き、受け入れることはあなたにとって大事なことです。それを表現するまでは、その言葉を受け入れることも、自分の人生にいかすこともできません。
鬱憤を晴らすためのツール
鬱憤を晴らすことは、人として直面しなければならない最も複雑なプロセスのひとつです。何が自分を苦しめているのか近くで見るために、苦しんでいることに自分をさらさなくてはいけないからです。
しかし、感情の解放を助け、内なる安らぎを見つけるためのテクニックはあります。
- 自分自身のカウンセラーになる:自分自身を分析するきちんとした客観性を持ち合わせているなら、自分に起こっていることのいいこと・悪いことを口に出すことは、落ち着かせてくれる良イ方法です。
- 泣く: 泣くことにはメリットがあります。しかし、自分を落ち着かせるために泣いているときのみ有効です。必要であれば泣けなくなるまで泣くチャンスを自分に与えてください。泣いた後は、きちんけじめをつけることが大事です。
- 安らぎと落ち着きを得る: 問題に立ち向かうベストな方法は、平安・落ち着き状態にあることです。うまくいかないなら、音楽を聴くなどリラックスすることをしてください。それから、口にすべき言葉を探してみてください。
- あなたを愛する人に囲まれる: あなたの達成を喜んでくれたり、失敗・恐怖・ためらいに共感してくれたりするひとがそばにいることが大事なのは明らかです。あなたを非難することなく、あなたが自由に話せる人がそばにいるはずです。
「あなたは耳で、目で、こころで話を聞くことができる人だと思います。」
-ケイト・モートン-