交際に終わりを告げたときに感じる罪悪感

交際に終わりを告げたときに感じる罪悪感
Alicia Garrido Martín

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Alicia Garrido Martín.

最後の更新: 21 12月, 2022

破局した後に現れる罪悪感に対処することは、多くの人にとって下した決断の責任を取ることです。動機を持って、壁を打ち壊す最後のステップをとったことによる責任です。このような状況を体験したことが誰にでもあるのではないでしょうか。別れを告げることにたくさん悩んで、やっと実行に移します。自分が交際の死刑執行人になり、その命を終わらせる役目を果たすことを知っていなら最後のステップをとります。たくさんの約束、夢、希望に溢れた命です。

相手の痛みや悲しみは自分の責任だと感じるかもしれません。相手の未来にすら責任を感じるかもしれません!その罪悪感が原因で、後戻りしてよりを戻してしまうかもしれません。そして、よりを戻しては別れます。この自滅の悪循環のなかでは、前よりずっとつらく感じるようになります。「嫌な気持ちにさせてしまう。わたしが苦しめてしまった。わたしがすべてだったのに。」、「もし別れることが間違いだったら?」、、、。

 

こんな経験はありませんか?このように別れを切り出す人は偏見や現実にそぐわない「憎悪」を感じます。しかし、そういった見方は先入観でしかありません。このように感じることで、より罪悪感を助長してしまいます。交際に終止符を打った理性をうずめてしまうことにつながります。

罪悪感は制限を生み出し、前にすすめなくする

わかれたら悪者になる。待ったほうがいいかも。いつも幸せでいれるわけじゃないってことを自分が受け入れられないだけかも。もし別れたら彼が傷つくから、別れないほうがいい。」別れを切り出そうと考えている人はこんな風に内面で葛藤します。

頭を抱える女性

相手を苦しめる恐怖。自分に相手の幸せの責任があるという不健全で正当化されるべきでない感情によって、もう機能していない交際関係に留まり、別れることができなくなります。「スタンバイ」状態に入り、相手を傷つけるのが怖くて自分がしたいことに沿って行動しなくなります。こうやって時が過ぎます。こうして人生が過ぎ去っていきます。

これはどの文化でも見られる罪悪感です。誤った思考プロセスに基づき、相手の人生に責任を感じます。相手の痛みや喜びに責任を感じます。逆に自分が捨てられた側だと、捨てた相手を責め自分の不幸は相手のせいのように感じます。愛している人に、自分とはもう一緒にいたくないと言われるからです。

別れを切り出す人は相手の痛みを背負うことはできない

苦しみは別れによってやってくるものです。交際に終止符を打つことは、相手の苦しみの責任を取ることではありません。人生は喜びと痛み、不確定さや明確なことで溢れています。愛もあれば、破局もあります。

白黒

相手がその存在の責任をあなたにとらせるのを許してはいけません。そうしたら、どんな行動もとれなくなってしまいます。決断を下すことができなくなります。周りの人に影響を及ぼすからです。いつも停滞状態で、壊れやすいバランスにおびえています。

動かなかったら、相手を苦しめなくて済む。でも、わたしが生きられなくなる。
動かなかったら、生きられない。
決断を下さなかったら、自分の内面の世界を見つけられない…それどころか外の世界もわからないまま。
相手の反応の恐怖から、自分の思考や感情から逃げてるみたい。

こうすると、もう嘘だらけになります。自分の夢を追うことをやめてしまいます。自分の人生を諦めることになります。勇気を出して、人生を生きてください!

生きることには影響が付き物

自分を制限する罪悪感の影響で、多くのひとは逆戻りしてしまいます。罪悪感を避けるためだけに、関係を修復しようとします。それがうまくいくと信じもせずにです。人生を後回しにして、人生とは決断の責任を取れる勇気と強いメンタルがある人が楽しむものだと勝手に結論付けます。

電車

他人が人生を押し付けてくるのを許してはいけません。それを喜んで受けることもいけません。これは何の実りもない犠牲でしかありません。

罪悪感を感じることは、成長し、学び、成熟し、精神的に豊かになるための経験を阻むことです。すべての経験が成長につながります 。苦しみは人生の一部です。人生の一部であるものは、他人が奪えるものではありません。誤った思い込みによる罪悪感なんて、もってのほかです。

罪悪感で別れを踏みとどまるのはやめてください。相手にとっても、あなたが本気で誠実でいるほうがいいはずです。

 


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。