曇りの日に悲しくなる?

09 11月, 2020
晴れの日は気分が高まりませんか? また、曇りや雨の日に悲しくなりませんか? ここでは、その理由を探索します。

あなたは天気の変化に敏感ですか? 曇りの日に落ち込みませんか? 心配しなくて大丈夫です。あなたのような人は他にもいます。暗くどんよりとした日に悲しくなる人はたくさんいます。この現象は、生物学と理学の両方から説明することができるのです。

誰もが天気に合わせて気分が変化するわけではないということをまず知っておきましょう。雨の日、気温が低い日を楽しむことができ、このような天候を必要とする生活をする人もいます。しかし、中には秋や冬に精神的な難しさを抱えるという人もいます

曇り 悲しい

曇りの日に、なぜ人は悲しくなるの?

生物学的視点から見ると、睡眠サイクルを調整する概日リズムに沿って体は機能します。つまり体は、日々太陽の光に合わせていると言えます

光が増加するということは、新しい一日の始まりを意味します。反対に、光の減少は一日が終わり、体を休めるサインです。このプロセスにおいて、2つの物質が重要な役割を担います。

  • メラトニンは体内にあり、体が受ける太陽の光の量に応じ凝集度が変化します。外が暗くなると、体はメラトニンの放出量を増やし、体をリラックスさせて眠りを誘います。体温が下がり、睡眠へ備えます。光の少ない曇りの日にも同様のことが起きるのです。そのため、興味が減退したり気力が下がるように感じます。体が休息をとるための準備をしているということなのです。
  • セロトニンは幸せの神経伝達物質です。体を活発化させ、気分や社会性を高めます。また、ネガティブな思考を減らすのにも役立っています。しかし太陽の光が激減すると、セロトニン値も下がります。そのため悲しくなり、ノスタルジックに感じたりブルーになったりします。

心理

とは言え、これらの化学的変化が、曇りの日に悲しくなる現象の直接的な責任を担っているわけではありません。これらの変化と認知・行動の変化の組み合わせが関係するのです。言い換えると、悲しみや無関心状態になるのは思考や行動が関わっているのです

天気によって気分が変わる人は、曇りや寒さ、雨を内に取り入れる傾向があります。活動性が減り、孤独になり、機能不全の思考パターンに焦点を当ててしまいます。社会的接触が大幅に少なくなり、内なる対話が悲観的になります

季節性うつ病

季節性うつ病を患う人は、秋や冬に典型的うつ病の症状がいくらか見られます。幸いにも、春や夏には症状が消失します。

曇りが多い暗い時期、悲しくなったり、気が塞いだり、眠れなくなったり、食欲の変化が見られます。季節性うつ病の人は将来に悲観的になり、希望を失います。また、イライラしたり、罪悪感や叱責の思いが大きくなることもあります。

季節性うつ病の治療には光線療法がよく使われます。光線療法で、毎日人工の光を当てることにより、太陽光の欠乏による影響をできる限り小さくします。光線療法が有効な人もいますが、必ず効果があるとは限りません。

曇りの日 悲しくなる

曇りの日に悲しくなる人はどうしたらいい?

天気を変えることは不可能なため、自分でコントロールすることができる、認知あるいは行動要因に注目すべきです。暗い日に自分が悲しくなることに気づいたら、無関心や悲観的にならないよう意識的に努力しましょう。

そして、無気力に負けず、動きましょう。家の外と中の両方で、自分が楽しいと思うことをしましょう。家族や友達を集めたり、忘れていた趣味に時間を使ってください。また、自分の思考に注目し、ネガティブになりそうだと気づいたら対処をすることが大切です。自分ではどうしようもない時は、助けを求めましょう。

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