鎖につながれたゾウの美しい話

07 12月, 2018

鎖につながれたゾウの話には、町に住む陽気で好奇心旺盛な子どもが登場します。親は農場を経営しており、少年はすべての動物を自分の友達だと考えていました。鶏、カモ、牛も遊び仲間です。自分のことを理解できるかのように、動物に話しかけます。

ある日、大きなサーカスが街にやってきます。少年がサーカスを見るのは初めてです。学校ではみんながサーカスの話で盛り上がっています。みんな放課後にサーカスを見に行くと言っていました。どうやってテントを立てて、大きなサーカスを設置するのか見たかったのです。

少年は、親にサーカスに連れて行ってもらえるよう頼みます。ジャグラー、ピエロ、動物使いが見たくてたまりません。少年は、サーカスが巨大な謎の動物たちも運んできたことに気づきました。トラ、ゾウ、シマウマなどです。

「愛着に習慣以上のものがない時、そこには意味も超越もありません。手放すときです。」

-セルジオ・シーネイ-

サーカスでの夜

子どもの親は、サーカスに連れていくことを約束します。少年はとてもわくわくしました。次の日にはこんなにワクワクさせるショーを見っると思うと土曜の夜は眠れません。日が出ると同時に、ベッドから出ます。行く時間になるまで、時間がゆっくり進むように感じます。

たくさんのぞう

少年の親は、ポップコーンと綿菓子を買ってくれました。お菓子もうれしかったですが、それよりショーが楽しみで仕方ありません。少年にとってショーは別世界からやってきたような素晴らしいものでした。特に気に入ったのはブランコ曲芸師と動物ショーです。ライオンはとても大人しくて、観客にあいさつまでしました。シマウマはとても俊敏です。リズムを失わずに完璧な円で走り回れます。ゾウは本当にびっくりで、2本の足で立ち、ピエロとおどけます。

少年はショーの終わりに、素晴らしい動物を扱う曲芸師に会いに行くことにしました。親と一緒にステージ裏へいき、檻に入れられた動物たちを目撃します。ゾウは外に出ていました。少年がゾウに近づくと、地面に埋まった杭に片足がつながれていることに気づきまます。ゾウは全く動きません。

繋がれたゾウの話に興味を抱くのはなぜか

少年の頭からは繋がれたゾウが離れません。動物たちが檻に入っている姿も見たくありませんでした。しかし、最も影響を受けたのはゾウです。自由ではあったけど、つながれてもいました。鎖は太かったですが、ゾウはそうしようと思えば杭を抜くことができたように見えました。それだけ大きな動物だからです。

親に、なぜサーカスの人はゾウを鎖につないでおくのかと尋ねます。「ゾウが逃げないためだよ」というのが親の反応です。「逃げないため?逃げようと思えばゾウは逃げられるよ!」と少年は応戦します。少年にとって、鎖と杭はゾウの障害ではありません。少年はさらに続けます。「なのにどうしてゾウは逃げないんだろう?」親は首をかしげて、その質問に答えることはできませんでした。

少年は考え続けます。次の日、科学の先生に同じ質問をしました。先生の反応はぶっきらぼうです。「そういう風に訓練されているから逃げないんだ。」そして、どうやって動物たちを訓練するか教えてくれました。

逃げない理由

少年は、ゾウは今大きいけれど、子どものころは小さかったということを知りました。小さい時、誰かが片足を小さな杭にチェーンでつないだのです。傷ついたり、怒られたりしながら、鎖を外そうともがく赤ちゃんゾウを少年は想像しました。

つながれた象

少年は、ゾウが大人になった時、自分がどれだけ大きくて強いか気づけないのだということが分かりました。ゾウは鎖に逆らっても杭が外れない小さなゾウだったときを覚えているのです。だから、自分で自分を解放できるのにもかかわらず、もう挑戦すらしません。ゾウにとって、過去の不可能の記憶は、今の本当の可能性より強いものになってしまっているのです。

鎖につながれたゾウの話は、過去の悪い経験につながれてしまっている人たちを思い起こさせます。ネガティブな経験に囚われていてもう挑戦しない人です。これによって、人生を変えてくれる現在の本当の可能性から遠ざかってしまっているのです。